体がんになって… <Page15>
ぴょんぴょんのホームページには、がんの告知を受けたばかりの患者さんや、検診の結果、精密検査を指示され、その結果が出るまでの日々を不安な気持ちで過ごしている方々も来訪されます。
今これを読んでいるあなたも、もしかしたらがん告知を受けたばかりで、不安感や孤独感、絶望感を抱えてここに来ていらっしゃるのかもしれません。
その気持ちには、ぴょんぴょんも経験があります。そしてたぶん、告知されたすべてのがん患者がその気持ちを経験しています。
他の患者さんの話を知ることで、あなたの不安感や孤独感などが少しでも軽くなればいいな、ご自分の考えをまとめられる上で参考になるといいなと思っています。
覚悟はできたけど! 投稿者:grさん 投稿日:2003/04/26(Sat)
15:49 No.1998 5月の終わりに体癌で手術予定です。2か月前にわかったのに。 ぴょんぴょんさんのHPは本当に私を力づけてくれました。仕事の整理も少しずつすませて、病気の受け入れも自分なりに、”仕方ないな”と思えるようになってきました。 ひとそれぞれ、心配でたまらないことは、差があると思いますが、私の目下の最大の心配は、排尿障害のことです。 担当医は、”あなたは、準広範切除だから、排尿障害は、起こっても段々良くなると思う。術後の人もそう言っている。”と言うのですが、患者として、どこまで、主治医に排尿障害の経過を話すものなのか、疑問に思うのです。 本当に年々良くなるものなのか、全然起こらない人もいるのか? 手術より先に知っておきたい私です。重症だったら、もう仕事できないかもしれないし、と思うと不安です。 kさん、私も核家族で、入院をのりきらねばなりません。夫はあまり、あてにできず、ぴょんぴょんさんの術後の頑張りを読んで、闘志を燃やしています。ちょっと落ち込むこともありますけどね。 Re: 覚悟はできたけど! ぴょんぴょん@体がん - 2003/04/26(Sat) 18:16 No.1999 はじめまして、こんにちは。 オペを前にして、落ち着かれないここと思います。 排尿障害の件ですが、大きく分けると「溜まったのがわからない。出にくい」と「尿意がないのに出てしまう。漏らしてしまう」の2通りの例が考えられると思いますので、それぞれについて私の体験と、患者さんたちから伺ったお話を書きますね。 もうご覧になったかもしれませんが、 Your Voiceに「術後の排泄障害」という投稿集がありますので、よろしければ参考になさってみてくださいね。 手術の時には、尿道から「バルーン」と呼ばれる尿管を入れます。 これを抜いた後は、排尿障害のあるなしに関わらず、たぶんしばらくの間、尿が出にくいと思います。 私は、子宮がんのオペとはまったく関係ない事故で病院に担ぎこまれ、意識がなかったため、とりあえずの処置として尿管を入れられたことがありますが、抜いた後2〜3日は踏ん張らないと出ませんでした。 そして、その後はまったく元通りになりました。 ほとんどの方が、バルーンを抜いた後の数日間はたぶん出にくいと思いますので、この時期には心配しても意味ありません。 この症状がずっと続くと、出にくいほうの排尿障害になるのかと思います。 私も、術後数ヶ月は意識して踏ん張らないと出にくくて「なんだかな〜」って感じだったのですが、年々と言うか、週単位で良くなって来たかな。 今では特に問題ありません。 >患者として、どこまで、主治医に排尿障害の経過を話すものなのか、疑問に思うのです バルーンを抜いた後には「残尿検査」というのがありますので、出にくいほうの排尿障害は本人に自覚がなくても、この時にわかります。 ですから医師はその経過をかなり正確に把握しているのではないかと思います。 漏らしてしまうほうの排尿障害については、恥ずかしさもあり、確かに全員が医師に経過を話すとは考えにくいです。 話せば投薬や生活指導などの改善策はもらえるはずなんですけどね〜。 grさんの担当医は、”あなたは、準広範切除だから、排尿障害は、起こっても段々良くなると思う。術後の人もそう言っている。”とのこと。 準広範して、出にくいのがだんだん良くなってきた術後の私は、「まさにその通り」の経過をたどっています。 もちろん例外はあるのでしょうが、grさんも今は主治医の言葉を額面通り受け取っていいんじゃないかなぁ。 どうぞお大事になさってくださいね。 ご快癒をお祈り申し上げております。 私も攻防戦! 投稿者:grさん 投稿日:2003/05/03(Sat) 11:28 No.2007 ぴょんぴょんさん、また、ちょっと、不安と泣き言など。 準広範子宮全摘と、骨盤内に加えて、大動脈のリンパ節、さらに大網(お腹の中にある、脂肪やリンパ節もある膜みたいなもの)まで、とるっていわれた。 が、病期は、今のとこ1a の予想とのことです。 グレード2の組織診断は、ちょっと心配だけど、こんなにいっぱい取る必要あるの? って思う。 担当医は、とるなっていわれれば、とりませんが、再発しても、もうオペはできませんからって。 究極のセリフだよね。 でも、とりあえず、大網はとらないぞ! 傍大動脈は、悩み中だけど、ここのリンパ節をごっそりとったら、どんなことがおこるんだろう? イレウスのことが心配だったんだけど、起こす人は子宮筋腫の術後でも起こすんだから、って。 そう言えばそうかな。 リンパ浮腫は、骨盤のリンパ節とったら、何割かの人は起こるんで、傍大動脈を追加したからって、変わらないって。 前の日にだって、変更きくんだし、ゆっくり考えようと思ってます。 子宮体癌の手術方法は、他の癌と違って、このステージには、この切除範囲で、後の化学療法や放射線療法はこうするっていうメニューがまだ決まってなくて、どこの病院いくかで、同じステージでも、大きく手術方法が違うことがあるらしい。 それって、そこの病院受診して、手術の説明聞いてから、えー、こんなはずじゃあ、と思っても、もう、病院変わる元気がないよね。 術前て、しっかり考えなくちゃって思うんだけど、何か考えが、筋道たちにくい。 で、このように、ぴょんぴょんさんの掲示板に投稿したりすると、少し落ち着く、と言うことです。 また、お邪魔させて下さいませ。 おっと最後に、排尿障害についてのお返事有り難うございました。 実は、ぴょんぴょんさんの日記の中のまだ術後1年位のとこだったと思うのですが、まだ復調されてないようなとこがあって、そんなものなんだろうか?と心配だったんです。担当医より、ぴょんぴょんさんの体験の方が、信じられた私でした。 Re: 私も攻防戦! ぴょんぴょん@体がん - 2003/05/03(Sat) 17:06 No.2008 こんにちは (^o^) grさんも書いていらっしゃるように、オペ方法には「これがスタンダード」っていうはっきりした決まりみたいなものがないみたいで患者も悩むところですが、どうしても納得できなかったり、他の方法も考えてみたい場合はセカンドオピニオンを取るという方法もあるかとは思います。 でもセカンドオピニオンで、またまったく違った方法を提示されたり、はじめの病院の治療方針を否定されたりすることも考えられるわけで、そうなるとさらに悩みの種が増えますので、難しいとこですよね…。 grさんがうまく考えをまとめられるといいなぁと思っています。 >ぴょんぴょんさんの日記の中のまだ術後1年位のとこだったと思うのですが、まだ復調されてないようなとこがあって… 排尿、排便とも、私はもともと医師からは「排泄障害がある」と言われてはいないのです。 術後すぐの残尿検査で残尿はありませんでしたし、漏らしたこともありません。 医療従事者から見れば、私は排泄障害のない患者なのです。 でも、術後すぐは確かに出にくかったし、溜まったのが良くわからなくて「行きたいときが出たいとき」状態の時期もあったし、ちょっと溜まっただけでもすごく溜まっているいるような感じを覚えて、トイレに入り浸って(?)いた時期もありました。 今でも、術前と比べると我慢がきかなくなったような感じはあるのですが、だからと言って日常生活に問題があるわけではないので、こんなもんなんだろう、別に気にする必要はないのだろうと思っています。 術後しばらくの間は、すべての症状が「はじめて」なのでわけがわからず、かなりナーバスになっていた部分があり、それを書いた日記で不安にさせたら申し訳なかったのですが、grさんが感じた私の「排尿障害」と私自身が感じている自分の「排尿障害」にはものすごく差があると思います。 私の場合は、あるのかないのかどっちか一つを選べと言及されたら「ある」方に入るんでしょうが、「あるような気がするときもある…」という程度です。 開腹して、腹筋も切っているでしょうから、その影響もあるんでしょうね。 時間と経験(慣れ)が解決してくれる問題だと思っています。 どうぞお大事に (^o^) Re: 私も攻防戦! Fさん - 2003/05/03(Sat) 18:11 No.2010 gr さん、こんにちは。横から失礼します。 私は、リンパ浮腫になっちゃったひとりです。 私は子宮頚癌1b期で、事前説明無しで大動脈の傍のリンパ節もとられちゃいました。 それでも、入院中の生活(売店への行き来も階段を使うなどして体力回復に励んでました)では何とも無かったのでリンパ浮腫のことは忘れていたのですが、退院の日(術後3週間)に久々に長い時間歩いたら、家にたどり着いたときには両足の付け根にみごとな膨らみができていました。恐るべし、日常生活。 たしかに、リンパ浮腫になるならないはやってみなければ判らないと思いますが、大動脈の傍まで、ということになると、切除されるリンパ節の数が増えるわけですから、可能性は上がるのではないかと思います。ちなみに、私が切除されたリンパ節の数は98個です。 でも、結果としてリンパ節に転移がなかったため「とりすぎだ」と今思えるのですが、万一転移があった場合にはどうだろうかと考えると、判断に悩むところではあります。 浮腫になって何が困るかというと、どんなに暑かろうが弾性ストッキングを常時着用しなければならないことです。 私の場合、足はこれでほぼ大丈夫ですが、ストッキングの圧が弱い恥骨周辺には浮腫みが出ます。こちらは、夜お風呂上りにマッサージをして寝るだけでほぼ解消されています。一部、しこりになっている箇所もありますが。 なんだか、却って悩みのネタを撒いてしまった様な気もしますが、その場合はごめんなさい。経験談として読み流してください。 後日談で、私が入院した病院は、リンパ節を多めにとることを良しとする考え方であったことを、退院後に発見した論文のページで知りました。そんなーーー。 ぴょんぴょんさん、 入院前後には、こちらの掲示板で大変お世話になりました。 術後半年を過ぎほぼ術前の生活ペースに戻っておりますが、こちらのページで解消された悩みは少なくありません。このページを続けて下さっていることに、とっても感謝しています。 いよいよ決心をば、 投稿者:grさん 投稿日:2003/05/08(Thu) 01:18 No.2019 kさん 今晩は。来週入院ですね。入院準備はできましたか? 私は、2週間後入院、月末オペです。 連休は、入院の準備をしてました。 気持ちの浮沈が激しいです。 私もkさんとは、同じ頃のオペで、一応、術前診断は、1期だろうってことで、ホント、同志って感じです。 縮小手術か、定型と言われる手術か、迷いに迷っています。100人に2−3人と言われると、考えてしまうのですが、あれこれ、知りあいの先生に聞いてもらったりした結果と、人生の先輩のアドバイスから、決心しつつあるのですが、また報告させてもらいます。 書き込んどいて、すぐ訂正して、こいつ根性のない奴と思われたくないし、、、 小心者です。 私たちの当面の目標?は、とりあえず、手術が無事終わることですね。 Re: いよいよ決心をば、 kさん - 2003/05/08(Thu) 17:18 No.2024 grさん こんにちは。今日、術前検査に行ってきました。 血液検査・心電図・レントゲン・肺機能です。 今のところは特に問題ありませんでした。 目標は手術が無事終わること・・・本当にそのとおりですね。長い道のり、ひとつひとつ問題をクリアしていくしかありませんね。 連休は私も準備がしたかったのですが、思い切って出かけたので今、慌てて準備しています。のんきなもんで・・・ 私も気持ちに波があります。朝と、運転中が辛いです。夜は案外平気です。 今日、一応先生とも少しお話が出来たのですが、私も、一時は「卵巣も取る!」・・・って決めていたのにまだ、迷っているんですよ。 先生によると卵巣に転移する確率は10%(一般論)だそうです。 残したいなら残せるし、子宮をとって切ってみて、進行していたらもちろん取りますが・・・卵巣を少し切ってみて中の一部を確認することもできるし、1つだけ残すことも出来るし、手術までに気持ちを固めておいてね・・・って言われました。・・・そう、結局は自分で決めるしかないんですよね。私もゆらゆら気持ちが揺れ動いています。 私はかなりの怖がりなんです。 100人に2〜3人とは、転移ですか? 体がんは手術しないとステージや状況がわからないなんて、ほんとに辛いですよね。 ぴょんぴょんさん、ほんとにこの掲示板に救われている私です。有難うございます。 んんん? ぴょんぴょん@体がん - 2003/05/08(Thu) 18:37 No.2026 grさん、kさん、こんにちは。 kさん、お気持ちが落ち着かれない時にこんなことを書いて、さらに動揺させてしまったら本当に申し訳ないのですが、体がんで卵巣を取るのは、卵巣への転移を警戒してではなく(それもあるのでしょうが…)、卵巣で作られるエストロゲンが体がんの栄養になると言われているからです。 卵巣を取れば、手術後、万一、体がんの細胞が残っていた場合でも、がん細胞へのエストロゲン供給は断てるってことです。 で、ステージが進んでいない場合は、 がん細胞が身体の中に散っている可能性は低い = 子宮内に限局している = オペですべて取り切れる = エストロゲンが供給されてもそれを食べて(?)成長する体がん細胞はオペ後にはない と考えて、卵巣温存という方法を提案する医師もいるということです。 ただ、オペで本当にすべてのがん細胞が取りきれたかどうかは、患者なら誰でも不安に感じる部分であり、そこで、オペで卵巣を残すと、投稿番号1993でご説明しているような不安を持つ患者さんも出ていらっしゃることになります。 ぴょんぴょんさんへ 投稿者:kさん 投稿日:2003/05/08(Thu) 22:57 No.2028 いつもわかり易い説明を有難うございます。 前回 先生が「卵巣へは10%だから・・・」と言われた事が気になっていて、ただ単に卵巣への転移なのか、それとも卵巣を残したことにより起こる転移を指すのか、確認したくて今日聞いたわけです。 (卵巣から出るホルモンが、がんの大好物でそれを栄養にする・・・というのは最初のお話で聞きました。だから動揺はしていませんよ、優しいお心遣い、いつも有難うございます。) 先生としては子宮・卵巣摘出が基本ですが、私の場合は他にいってる可能性が少ないので、選択肢があると。 でも、当然卵巣を残した場合のリスクも伴うので、そこはご夫婦でリスクを受け入れる覚悟があるなら残せます・・・ということでした。 ぴょんぴょんさんの説明はすごくわかり易いです! そして投稿番号1993を読み返すに、そうだよね・・・ そして「卵巣を残すか残さないか?」・・・というページを読む度そうだよね・・・と。 気持ちの中では取らなきゃ!って思うのに、もう一人の自分が待て待て・・って・・堂々巡りですね〜。 いずれにしても後悔しないよう、自分自身が納得いくまで考えます。 有難うございました、優柔不断な私ですが、これからも宜しくお願いします。 Re: ぴょんぴょんさんへ ぴょんぴょん@体がん - 2003/05/09(Fri) 00:26 No.2030 こんにちは (^o^) >前回 先生が「卵巣へは10%だから・・・」と言われた事が気になっていて、ただ単に卵巣への転移なのか、それとも卵巣を残したことにより起こる転移を指すのか、確認したくて今日聞いたわけです。 これについては、医療従事者が扱う分野ですので、ぜひ主治医に確認されてみてください。 kさんの予想ステージ全般での話なのか、それともその統計の総患者数における話なのかについても確認されるといいかもしれません。 その統計の総患者数の10%ということでしたら、いろいろなステージの患者さんが混在しているはずですので、主治医の話がkさんにぴったり当てはまらないということも考えられます。 不明な点は、ぜひDrと話し合われてみてくださいね。 どうぞお大事に。 迫り来る、、、 投稿者:grさん 投稿日:2003/05/10(Sat) 19:10 No.2043 ぴょんぴょんさん、リンクのページの更新、有り難うです。あちこち、行ってみました。お仕事しながら、大変だろうな、と思いつつ、私たち、本当に不安をしのげると思います。知らない方が幸せって人もいるけど、私は、とことん知りたい方です。 ところで、ぴょんぴょんさんは、体癌の手術の際の大網切除について、何か聞かれたことがありますか? kさん、いよいよ来週ですね。私も遠かったカレンダーの印の日にちが近づいてきています。 脳梗塞を繰り返している父が、先週また具合が悪くなって、母はパニック、大したことは、なかったのですが、病気のことを、言いそびれてしまいました。うー、暗いぞ。 100人のうち2−3人というのは、骨盤内リンパ節に転移のない症例で、傍大動脈リンパ節に転移のみられたおよその%の平均と資料にありました。文献による多施設の平均らしいです。 当たらずとも遠からずなのか、これから、きちんとした研究がすすんだら、大きく数字がかわるのか、わかりません。 私は、卵巣切除は納得なのです。傍大動脈リンパ節は郭清しなくてすむものなら、したくない気持ちがあるのですが、やっぱり、確実な道を行くべきなのかな? お互い、考えを整理して、入院に臨みましょうね。ではでは。 Re: 迫り来る、、、 ぴょんぴょん@体がん - 2003/05/10(Sat) 20:23 No.2047 こんにちは (^o^) >ところで、ぴょんぴょんさんは、体癌の手術の際の大網切除について、何か聞かれたことがありますか? 私は、大網切除をしていませんが、ネットで知り合った体がんの患者さんの中には「しました」とおっしゃっているかたもいます。 私と同時期に入院していたリアル知り合いの体がんの患者さんも大網切除をしていました。 ですから、体がんのオペにおける大網切除があまり例のない、ものすごく特別なことであるとは、私個人は思いません。 するかしないかの線引きがどこにあるのかはわかりませんが、grさんの主治医が大網切除とか傍大動脈リンパ節郭清を考えているのであれば、それなりの根拠があると思うのです。 私の主治医が私には大網切除をしなかったのも、それなりの根拠があったのだと思います。 大網切除をする人もいればしない人もいるその理由とか、今回、主治医がgrさんに大網切除が必要だろうと考えている根拠などは、grさんの主治医であればきっと答えることができると思います。 そこらへんのことをまだ話し合われていないのでしたら、ぜひ確認してみてくださいね。 どうぞお大事に。 |
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