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海外での治療体験・イギリス <Page2>

うさぎの本宅には、海外で治療・手術された患者さんも来訪されます。
このページは、イギリス在住の方の投稿集です。

イギリスにて円切 投稿者:紅茶 - 2005/01/27(Thu) 22:33 No.5095

イギリスにて細胞診3、円切手術の体験談です。

2003年、夏、下腹部の鈍痛と微量の出血があり、クリニックに行きました。
簡単な問診と触診(下腹部)をして「何かの感染でしょう。念のため子宮ガン検査(スミアテスト)をして下さい」とのこと。その日は、感染症のための抗生物質をもらい帰りました。
出血は、抗生物質を飲み始めてから、3日後に止まり、「あー、やっぱり、何かの感染症だったんだ」と楽観的になってました。

1週間後、子宮ガンの検査(木べらのようなもので、子宮頸部の細胞をちょこっと取る)をしました。

検査の前に、なぜ、この検査が重要なのか、30分くらいにわたり、説明されました。
検査の結果は、3ヵ月後、手紙にて、と言われ、「お、おそーい」とその時は思ったものの、ま、ここはイギリス。なにをするにも時間がかかる。結果が来るだけ、いいか。と変な納得をしました。

結果が、果たして、3ヵ月後だったのか、それ以上だったのか、覚えてませんが、一応、2003年内でした。。。結果、異常細胞の疑い。
手紙には、「これは、「癌ではありません!」今の段階では、「疑いの可能性あり」なので、心配しないでください。半年後に再検査をしてください。」
この結果をあまり気にすることも無く、半年がすぎ、忙しさにかまけて、検査をせず、約1年が経ちました。

2度目の検査。

前回と同じ方法で、細胞をとり、もうひとつ、歯間ブラシみたいなので、細胞を取りました。クリアーな結果を出すためだと説明されました。

結果は手紙にて、1ヵ月後くらいに来ました。
結果、異常細胞の疑いあり。(前回と同じです)
もう、この段階でクリニックから大病院へのアポイントも済まされてました。

3週間後、大病院に夫と行き。コルポ検診をしました。
まず、ドクターに呼ばれ、部屋に入ると、「ドクターの卵さんも同席するけど、いいですか?嫌なら、出て行ってもらうけど」と聞かれ、「(本当は嫌だけど・・・)いいですよ。」と答えました。
軽い問診をし、となりの部屋にて、コルポ検診。
ナースと一緒にその部屋に移動して、下着のみを脱いで(スカートをはいていたため)検査いす?にすわるように、指示を受け、おへそくらいから、膝にかけて、シーツみたいなものをかけてもらいました。イギリスはドクターと患者の間にカーテンがないので)。
あと、「検査時にモニターをドクターと一緒に見たいですか?」と聞かれ、「見たいです」とお願いしました。
しばらくすると、ドクターと卵さんが「イヤー、寒くなったよね、まったく・・・・・・」なんていいながら、部屋に入ってきて(これは、私をリラックスさせるためだったらしい)喋ってるうちに、検査が始まり、モニターを見たら、素人の私でも分かる、豆のようなものが・・・・。
ドクターに「あれ、なんですか?」と聞くと、「これ?ポリープね。予期せぬ出来事だったけど、ちょちょっと取っちゃいましょう。心配なし。」といってる間に取られてしまい・・・。全く、痛くなかったです。
その後、本題の液体を子宮頸部に塗って、「色が変わったら、異常細胞よ。」と説明を受けました。
液体を塗った直後にドクターは「ほら、変わったでしょ?」と言ったけど、私には、全く分かりませんでした。。。。。
もう一度、私の為にやってもらい、今度は、なんとなく、じわぁーと白く変わったのが分かりました。要所要所で、卵先生が写真を撮って記録してました。
「んん?ってことは、異常細胞ってことだよね。。。。」と不安に駆られながらも、イマイチ、実感がなく。
コルポのあと、ドクターが下腹部の触診(これが、ぎゅうぎゅうやられて、痛かった)を受け、「たぶん、大丈夫ね」となんとも曖昧な、ことを言われ、意味も無く、ホットしました。
やりとりが全て英語の為、訳に集中してしまい、ピンとこなかったんだと

ドクターの説明では、「もしかしたら、初期癌、おそらく、前がん状態でしょう。」とのこと。
夫にも同席してもらい、治療法の説明を受けました。
2週間後に局部麻酔をして、レーザーで、細胞をとる治療とのことでした。

2週間後に病院に行くと、担当ドクターから、別の教授にかわっていて、「うーん。やっぱり、前ガン状態だね。ガンの可能性はかなり低いとおもうよ。君に必要な治療は、レーザーで、異常細胞をとることだけなんだけど、異常細胞が膣壁に近いから全身麻酔でやりましょう」と言われました。
その日にレーザーを居部麻酔でやるものだと思ってた私は、すっかり拍子抜け。
手術は、10日後に予約を入れて、日帰り手術病棟にて、採血、血圧、体重、身長を測りました。

手術当日。
朝、8時前に病院に行き、病院服に着替え(でかい、イギリス人サイズの紙パンツと血液循環をよくする靴下もはきました)、ベッドにて、読書。この時点で、ナースから「今日は、むずかしい手術が入っていて、あなたたち(同じ手術をする人が4人いた)は、夕方になるかも」と言われていました。
食事は朝、6時からしては、ダメ。お水は午前11時まで飲んでもよかったので、お水を飲み続けました。

9時。手術チームからどんな手術をするのか、どうしてするのか?というのを聞かれ(本人が理解しているのかを確認するため)、同意書にサインをしました。

お昼。麻酔科のドクターがきて、問診。
口の中を見せて、入れ歯、さし歯の有無の確認。リスクとして、歯がかけることもあると言われました。(全身麻酔のため、器官補助の器具を入れるため、入れ歯等は、あらかじめ、取っておかないと、器官につっかかる恐れがあるそうです。ちなみに私は入れ歯では、ありません。)

3時。ナースから衝撃的な言葉。「もしかしたら、今日、できないかもしれない。。。」どうやら、大手術が長引いたらしい。
日帰り手術4人組は、どうしても今日やってほしいと訴え。(なかば脅し気味)ナースも手術チームに嘆願し、最後には、「みんなで、いのりましょう。」との変な一体感が生まれました。
昨日の夜から何も食べていないため、かなりの空腹状態。こんなのをまた、やるのかと思うと、是が日でも、今日中にお願いしたい!気持ちでいっぱいでした。(ちなみにそれぞれの患者の彼氏、夫達も同じ気持ち。彼らも、彼女、妻のため、何も食べずにがんばってました。。かわいそうに。。)

4時半。やっと手術チームから向かえの人が来て、いざ、手術。
まず、手術準備室にて、手術の説明と私が全てを理解しているのかの確認。(この確認作業は、何回もやりました)
となりのベッドの人は、手術にしり込みをしてしまったらしく、教授達が患者が納得いくまで、説明を繰り返してました。
実は、手術に来なかった人もいたんです。日本人的感覚では、あまり考えられませんが、よくあるそうです。はぁ〜。

5時。手術室に移動。手術膣の一歩手前にて、手術法などの最終確認。それと、自分の名前、誕生日、を言わされました。
麻酔チームにより、胸にモニターをつけ、麻酔用の針を腕にうちました。その後、すぐ、記憶がなくなり、気がついたら、回復室でした。のどの渇きと痛みにより、麻酔からさめました。(手術時の器官器具挿入のため)

時計をみたら、5時半前。手術は、準備も入れて、30分くらいだったようです。
目が覚めたら、すぐ、日帰り病棟に戻され、着替えをして、お寿司を食べ(夫が準備してくれてました)タクシーで帰宅しました。

病院からは、2週間分の痛み止めをもらいました。

術後の出血は、3週間くらい生理の2日目の量で、その後は生理の最終日程度の出血。6週間くらいで、出血は止まりました。いまでも、たまに、微量の出血はありますが、2,3ヶ月は気にしなくてもよいとのことでした。
ただ、もともと生理痛はひどくなかったのですが、術後、かなりひどくなりました。これも、よくあることだと、ドクターに言われました。

2ヵ月後のチェックアップも無事終わり、一段落した感じです。
異常細胞発覚から、不安な日々でしたが、このサイトに出会い、いろんな人たちの貴重な体験談を読ませていただき、ずいぶん、精神的に助けていただきました。
海外の体験談があまりなかったので、本当に助かりました。
ありがとうございました。

子宮頸部の異常細胞治療の体験ですが、海外で同じ病気と戦う人達の参考になれば、幸いです。

ぴょんぴょんさん、このサイトを立ち上げてくださったことを感謝いたします。

管理人代理投稿 元記事投稿日2005/01/27(Thu) 23:16 No.5096



Re: イギリスにて円切 投稿者:ぴょんぴょん@体がん - 2005/01/27(Thu) 23:59 No.5098

紅茶さん、はじめまして。
体験談ありがとうございました。
当サイトが少しでもお役に立ったのなら光栄です。
術後検診も無事に終わられたようでよかった (^o^)
でも、当分の間は無理なさらず、どうぞお大事になさってくださいね。


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