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海外での治療体験・アメリカ <Page1>

うさぎの本宅には、海外で治療・手術された患者さんも来訪されます。
このページは、アメリカ在住の方の投稿集です。

Lさんは、99年3月、アメリカにて子宮体ガンの手術をされました。(この投稿は、2000年11月のものです)



以下は私の手術体験です。

手術2日前に入院手続きとして、入院手続き室に出向き、いろんなペーパーワークと、尿、血液、血圧、レントゲンの検査と心電図測定をしました。(MRIとかCTスキャンとかそういうのは一切今もってせずじまい。)

手術前夜に、自宅にて自分で腸内と腟内洗浄をするようにいわれました。
夜、家族が寝静まってから洗浄準備をしていると、孤独な気持ちが高まってきて、辛く悲しかったですね。

腸内洗浄:点滴袋みたいなのにいれたぬるま湯を管を差し込んだ肛門から入れます。
けっこうな量でお腹が張りました。
ま、ぬるま湯の浣腸ですね。
しばらくじっとがまんして、排泄します。

腟内洗浄:こちらも点滴袋に洗浄液をまぜたぬるま湯を管を差し込んだ腟内にいれます。

こういうこと自分でさせるんだからあ〜。

ふたつ終わると真夜中で、なんとも言えない気持ちでしたね。
さびしいような、悲しいような、情けないような、表現しがたいなあ。

手術当日は2時間前に準備室に集合。
準備室であっという間に麻酔の点滴がはじまって、もうこの時点で意識なし。
手術そのものは一時間45分。(前もって説明された通りでした。)
翌日から歩行開始。2日目に尿管を外しました。
手術日から5日目に退院。
(4日目に病理結果がわかり、その他の治療必要無しとなりほっとして退院。)

日本のいろんな方の体験記を読ませていただいてアメリカのシンプルさというか、マニュアル通りの徹底さにあらためて驚きました。わたしとしては、シンプルでよかったです。
自宅に帰ってゆっくり癒せましたから。

また病院の雰囲気が明るかったので、悲壮感を持たなくて済み精神的に助かりました。

現在は3〜4ヵ月に一度の内診に行ってます。

それから、わたしの場合、手術直後、傷の上にばんそうこがタテにちょんちょんちょんと7、8くらいはってあるだけでした。(あ、傷はカーブした横一文字です)
そのばんそうこはシャワーしたらすぐとれてしまった程度のものでした。

糸は両端に結び目がちょろっと見えてるだけで、それも知らないうちに取れてなくなってました。
だから抜糸自体しませんでした。看護婦さんが初めて私の傷を見たとき、きれいねえって言ってくれたので、ドクターの腕がよかったということでしょうかね?
日本だと傷はタテと聞きましたが本当でしょうか?

ところで、ある闘病記で手術前におしもの毛をそることが書かれてました。
私の場合、またそれも違ったんですよねえ。
手術室でたぶん直前にそられたんでしょう。
手術が終わって気がついたらつるつるでした。
いつのまに、断わりもせずに、って感じでした。

それから、痛みに関してすごく気をつかうんですね。
手術がおわってしばらくして、部屋に運ばれて、意識がまだもうろうとしてるときに、いたくないか?痛みはどの程度か?としつこく聞かれたんですよね。
でも、まだもうろうとしてて痛いのか痛くないのか、よくわからなくてあいまいにしていたら、痛みの具合を10で表わしたらどれくらいかってしつこく聞くので、適当に(へへっ)5、6くらいかなって言ったら、それはすごく痛いはず、がまんしてはいけません、とかって痛み止めを無理やり飲まされましたです。
日本人と韓国人は、ある程度の痛みはがまんするのが美徳らしい、とまかり通ってるそうです。
その後もしつこく痛くないか、ちょっとでも痛かったら、すぐ呼んでって、いわれ続けてました。

ところ変わればほんといろいろ違って面白いね。

Sさんは、96年にアメリカで子宮体ガンの手術をされました。(この投稿は、2001年9月のものです)



40歳を過ぎてから、生理が不順で日本に居た時も何回か診察と子宮頚がん検査の検査を受け、いずれも異常なし、ホルモンのバランスが悪いんでしょうという診断でそれをうのみにしていたものです。

夫の仕事の関係でアメリカへ移住し、96年9月に生理が止まらない(3週間位。パッドにちょっとつく位だったのですが。)のが気になり、診察を受けました。
頚がんの検査ではやはり異常なし、でも念の為にとした組織診で、子宮体ガンが発見されました。

今でもその主治医のおかげで私のガンが早期に発見されたと思って感謝しています。
彼が検査の結果を電話してきて、ガンであること、子宮全摘手術を勧める事を告げた時は、びっくりしたというより、本当に自分がそうなったのだろうかとなかなか信じられなくて、現実に思えませんでした。
それから夫と二人で主治医と話し合い、セカンド・オピニオンを求めた方が良い事。私のガンは80%早期だと思う事、治療方法、ガン細胞の種類等等、納得のいくまで親切に正直に説明を受けて、精神的にすごくすっきりと割り切れ、自分の病気に立ち向かおうと気持ちになりました。

セカンドオピニオンも同じだったので、11月に手術と決定。
その間は、図書館、本屋で子宮体ガン関係の本を読み漁り、自分なりに随分勉強したので、手術に対する不安というものはありませんでした。
リビングウイルにサインし、この事を全く知らせていない日本にいる家族にあてて遺書も作り、万が一の時の事も全て夫に頼みました。

当日は朝9時からの手術の為、朝7時に病院へ入ったのですが、準備室は手術工場そのものって感じで、手術予定の人々のベッドが続々運ばれてきて、なんせ始めての経験だったので、目を見張っておりました。
そうこうするうちに手術着をつけ、キャップをかぶって自分の移動ベッドに乗り、麻酔の為の麻酔の注射を受けました。
その時麻酔担当の医師が「今日の手術でこれ以上痛い事がないように祈ってるよ。」と言ってくれ、注射そのものも全く痛くなかったし、彼のやさしい気持ちがうれしくて、胸が一杯になりました。
付き添っていた夫とは手術室のドアで別れ,目を真っ赤にした夫が見えなくなると悲しくてガンと宣告されてから始めて涙を流したものです。

手術台にあがるとまず血栓を防ぐ為のブーツをつけられました。(血栓防止の靴下は準備室で履いた。)
それから、ふっわっとして、4時ごろ目をさますまで何もわからずです。
どういうわけか、私は浣腸もしなかったので、これは意外でした。(前日の夜9時より何も食べないように言われただけ。)

手術の翌日から歩行訓練とシャワーを浴びました。
とにかく痛みに関するコントロールはきちんとしてて、お腹がはった以外の痛みはなかったです。
個室でテレビ、電話付き。ちょっとしたホテル並で快適でした。
3日目に夕飯が出て、メニューはコーヒー、からいスープ、ゼリー、ジュースとマカロニチーズ。微熱もあったし、食欲もないし、食べる気は全くないし、このメニューは辛いものがありました。
もっと辛いことには順調だったので4日目には退院を言われた事です。もう這うようにして退院。自宅療養が1月でした。

病院はいわゆるガンセンターで色々な患者がいたのですが、エレベーターで出会うおばあさん達のフアッショナブルな事!
多分化学療法に通ってきていると思うのですが、ジーンズの帽子とビーズのついたジーンズのショーツ等、すごくおしゃれして病人ぽくないんです。
明るくて、良いなあって思って、私も化学療法をするようになったら、おしゃれして来ようって、精神的にすごく救われる思いでした。

手術では子宮、卵巣、卵管、リンパを取りました。
退院して2週間後にリンパの検査結果が出て、転移がないとわかった時は夫と二人で手を取りあって泣きました。人生で一番うれしかった日です。
結局手術だけですみ、放射線も化学療法もしなくて済みました。私の体ガンは1期bだったそうです。
それから2年間は6ヶ月毎の検診、それ以後は1年毎の検診で、この11月で5年となります。
この間に毎年マモグラム、5年に一回、腸のスコープの検査を受けているのですが、幸い不定愁訴は経験していません。
一番の悩みは足の冷えだけです。

私はすごく小心者で普段の定期検査もこわくてしてなかったのですが、早期発見の大切さを身をもって体験してからは、もう、まめに検査をしています。
以前はかなり色々と無理もしていたのですが、今は自分の体が第一。しみじみと健康の有り難味を感謝しています。
それにつけても日本とアメリカの医療は良い面、悪い面、それぞれですが、やさしい思いやりとか、プロとしての素晴らしさ、オープンさにかけては私が経験した限りではアメリカの医療体制って良いし、こちらで手術して良かったと思っています。


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