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術前の浣腸について

チャットルームでかなり多くの術前患者さんから質問されることの一つに、「術前の浣腸」の件があります。時折、変態らしき人が来て、術前の浣腸について根掘り葉掘り聞いていくこともあります。
ぴょんぴょんは、本物の患者さんの質問へ答える労力は惜しみませんが、変態の話相手までつとめるのは、まっぴらごめんです。
一時、チャットルームを開くたびに、浣腸のことばかり聞きたがる人が繰り返し訪れた時期がありました。
以下の投稿は、チャットでお相手しなくて済むよう、その方へ向けて掲示板に書き込んだものですが、本物の患者さんも疑問や不安を持つ部分についてのぴょんぴょんの答えが書かれていますので、こちらに転載しました。
(チャットルームは、現在は開かれておりません)

チャットへ来て、術前の浣腸等について質問をするあなたへ
ぴょんぴょん 投稿日:2001年6月9日<土>18時36分

数週間から、名前を変えて繰り返し来室されているようですが、子宮がんの中でも特殊な病名を使うこと、その病名が同じこと、質問内容がまったく同じことから、名前は違っても、同一人物と思わざるを得ません。
そして、話の内容に不審点が多いことから、子宮がんの患者さんではないと断定いたしました。(ぴょんぴょんのカン違いだったらごめんなさい)

同じことを何度も説明したので、ぴょんぴょんも疲れました。
また今日もいらっしゃるかもしれないので、チャットでの打ち込みの手間を省くため、あなたへの返事を先にこちらへ書いておき、また同じを質問されたら、「ここを見て」とご案内することにしました。

あなたの不安や質問は、
「術前に腸をカラにすると言われたが、どうやるのか」
「浣腸は何回やるのか」
「浣腸はいちじく浣腸なのか」
「浣腸は自分でできないものなのか」
「飲む下剤ではだめなのか」
「浣腸は絶対にしなければならないものなのか」
「出なかったらどうしよう」
「浣腸の後、漏らしたらどうしよう」
「術後に便秘になったらどうしよう」
「術前に絶食と聞いたが、お腹がすいたらどうしよう」
「注腸検査の前にも腸をカラにすると言われたが、これはどういう方法でやるのか」
ということでしたね。

手術前に腸をカラにする方法は、浣腸です。
浣腸の方法は、高圧浣腸と言って、病院専用の浣腸です。
いちじく浣腸とは大きさや形状が違いますので、自分ではできません。
病院によって術前の浣腸回数は少々異なりますが、1〜2回が多いようです。
多くの場合、飲む下剤と浣腸は、併用されます。
あなたへの浣腸回数については、主治医に聞いてください。

手術では麻酔を使うため、肛門も含め、全身の筋肉が緩みます。
もし浣腸をしないまま手術を行ったら、術中に脱糞するおそれがあり、そうなると衛生状態が維持できません。
ですから、予定された手術では、浣腸は必ず行われます。
浣腸を逃れる方法はありません。
自分ではできませんが、痛くはありません。
あきらめて、看護婦さんにまかせてください。
浣腸する場所の近くには、必ずトイレがあるはずです。
間に合わず漏らしてしまったという話、浣腸しても出なかったという話は、ぴょんぴょんは聞いたことがありません。
絶対に出ます。

もし浣腸しないで手術してもらえたとして、術後すぐに便意を催した場合、出すまでにかなり苦しいでしょう。
術後すぐに排便することになった場合、死ぬほど痛いと思います。
浣腸しなかったことを、それこそ深く後悔するでしょうね。
排便の痛みで本当に死ぬとは思いませんが、気絶はするかもしれません。
また、術後しばらくは身体を起こすことが許されませんので、浣腸しなかった場合は、排便はベット上で寝たまま行い、看護婦さんに介助してもらうことになるでしょう。お尻を拭いたりもしてもらうわけです。
そういうことも考えた上、それでも浣腸がイヤなら(看護婦さんにお尻を拭いてもらう方がいいなら)、主治医に申し出てみてください。

術後、便秘になりやすくなることはあります。
それについても主治医に相談してください。
病院には、強力な効き目の薬も揃っていますので、あなたに合う便秘薬を処方してもらえることでしょう。
いつも市販薬を基準に考えられているようですが、病院の薬と市販薬では違います。
効き目が強いからこそ、管理が必要で、処方箋がいるのです。
種類もいろいろありますので、出ない心配は、なさらない方がいいでしょう。

術前は流動食になることもあり、手術当日はたぶん絶食です。
麻酔で気分が悪くなる方もいて、万一なにか食べていて吐いた場合、気管に詰まったら死ぬかもしれませんから。
お腹が空くことを心配されていますが、術前・術後の絶食は長期間続くものではありません。
また、点滴で栄養補給されることもあり、空腹感より術前の不安や術後の痛みの方に気をとられる患者さんが多いです。
「お腹が空いて苦しかった」という方は稀にいらっしゃるのかもしれませんが、ぴょんぴょん自身は、そういう話を聞いたことがありません。

術前の浣腸関係のご質問への答えは以上です。
恥ずかしくてイヤだなと思う気持ちはわかりますが、浣腸は絶対にやります。
自分ではできません。
痛くありません。
絶対に出ます。
漏らした話は、ぴょんぴょんは聞いたことがありません。
あきらめて、看護婦さんに任せてください。
よろしいですね?
浣腸も絶食も、自分の命を守ること、苦痛を減らすことにつながります。

注腸検査の前に腸をカラにする方法ですが、あなたの病院では、検査前の検査食や下剤の指示がないようですね。
ぴょんぴょんの病院とはシステムが違うようです。
私の病院では、検査前日は病院指定の検査食を食べ、飲む下剤と座薬の下剤を使う指示がありました。
あなたの病院のシステムについては、私はわかりませんので、主治医に聞いてください。

あなたがいつも質問されることについてのぴょんぴょんの答えは以上です。

これ以降は、ぴょんぴょんの主観で書きます。
もしあなたが本当に子宮がん患者なら、あなたの訴えを聞く限り、主治医との意志疎通がまったく取れていないようです。
病院とは、これから長いお付き合いになりますので、わからないこと、不安なことは、そのままにして帰って来ないで、主治医にもう少し質問なさった方がいいでしょう。
それから、あなたの主訴を聞く限りでは、もしかしたら抗がん剤などの後治療があるかもしれません。
今は浣腸のことばかり気になさっているようですが、後治療の可能性についても主治医にお聞きになり、その対策をお考えになっておいた方がよろしいかと思います。

もし、あなたが子宮がん患者でないなら、私のボキャブラリーの中では、あなたのような人のことを「変態」と呼びます。


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