円錐切除 <Page2>
頸がんの精密検査や初期頸がんの治療を目的として行われる円錐切除は、子宮が残せることや短期間の入院で済むのがメリットだと思いますが、退院後も出血などの気になる症状が残ったりして、それが患者さんの不安原因になることも多いようです。
こちらに掲載しているのは、円錐切除の体験や「円錐切除後にはこういうこともある」というお知らせですが、術後の出血が異常や他の病気のサインだった場合は大変ですから、ここに書いてあることを読んで安心しないで、ご自分の主治医にもちゃんと相談してください。「心配なら即受診」が基本です。
なお、円錐切除は体がんの検査・治療法ではありませんので、私自身は経験がありません。
円錐切除についての情報は、当サイトとリンクしていただいている頸がんの患者さんサイトを閲覧なさった方が説明が詳しく情報量も多いので、リンク集からぜひ来訪なさってください。
円錐切除経験してきました 投稿者:Mさん 投稿日:2003/07/04(Fri) 12:29
No.2297 はじめまして。つい先日円錐切除術を体験してきましたので、この体験が不安になっている方の気持ちを少しでも和らげるのにお役立ちできたらとメールしました。 私は去年の9月に人間ドックの細胞診で引っかかってしまい(3aでした)、私も仕事と育児を両立させてがんばっている働き盛り。「3ヵ月後に再検査してください」と言う通知に、そんなに大変な意味がこめられているとはぴんとこない状態で、「年末で忙しいから、年が明けてから再診に行こう。」と、自分の仕事を優先させていました。 結局年が明けて、子供も学校に通い始め、生活が普段の状態に戻った頃を見計らって、近所で婦人科が評判の比較的大きな総合病院へ行きました。ドックを受けたのは主人の仕事の関係で指定された自宅からは離れた病院だったので、もしも通うようなことになったならば、近くの病院のほうがいいなと思ったからですが、結果的にはこの選択がとてもよかったように思います。 紹介状も何も持たずにいきなりその病院を訪れたわけで、主治医になったN先生「紹介状も無いのか?」とか「結果が出てから3ヶ月以上も経過してるのに、君、のんきすぎるよ」と、かなりきつい調子で言われてしまいました・・・それまでの私には細胞診の意味すらよくわからず、結果を安易なものに考えていたんです。(この先生、後で分かったんですが、口が悪くて有名な先生でした。でも腕は確かだったと思う)ねらい組織検査(これは痛かったです。私の場合3箇所、つまんでパチンっ!て感じで採られました)をして、結果を聞きに3週間後にきてくださいということでした。 私は普段からインターネットを情報を集める手段として利用していましので、病院から帰宅後、しばらくは子宮細胞診、子宮頚癌について調べまくりました。情報はネット上からもこれでもかっ!と言うほど手に入り、逆に落ち込むことも多くなってしまったので、意識的に見るのを控えていました。 3週間後に結果を聞きに病院へ行ったところ、細胞診の結果は3a,組織検査の結果は軽等度異形成、一部に中等度異形成が見られると言うものでした。 N先生から、これがどういうことなのか、これからどうしていったらいいのかなど話を聞きました。そのときに「円錐切除」と言う手術についての説明も受けたのですが、それまで全くの健康体で、寝込んだことも無い私にはどうしても手術をすんなりと受け入れる気になれず、N先生の説明だと、自然治癒する可能性もあると言うことだったので、その日は3ヵ月後に再検査をすると言う予約をして帰ってきました。だって中等度異形成ではまだがんじゃないんですから・・・ 仕事も忙しく、そのことも幸いして、あまり考え込まずに3ヶ月はあっという間に過ぎていきました。そして予約してあった4月の中旬に再度検査をするために病院を訪れました。今考えると、この検査はまたいやな思いをしただけで無駄だったように思います。 N先生は細胞診だけするつもりで診察を始めましたがコルポの途中で「あ、やっぱり気になる場所があるな・・・やっぱり組織取らせて」と、またアノ痛い思いをすることに・・・連休明けに結果を聞きに行くとやはり異形成が見られる。しかも今回は一部高度異形成も確認できると言うものでした。6月の終わりに手術の予約をして、この日のうちに手術に必要なデーターをそろえるため心電図やレントゲン、尿検査や血液採取をしました。 私がやるべきことは入院の準備をするだけなのですが、病気や手術の不安を和らげ、何よりも自分自身で病気と向き合うための知識、情報が必要だと思いセカンドオピニオンを受けることにしました。 幸いにも私の仕事の繋がりで、医療に携わっている友人が何人か居たので、普通だったらなかなか直接診療していただけないような有名医師T先生を紹介していただくことができ、(しかも直接自宅へ電話してお話を伺う事が出来、ものすごくラッキーでした)いろいろ話を伺うことが出来ました。 病院では聞けなかったようなこと、(たとえばがんへの移行率のお話だとか、円錐切除のデメリットといわれる不妊率、流産率のお話とか、具体的なデーターを示して頂いてとても率直に伺えました)手術をしなかった場合にこんごはどういった事をしていくか、主治医には何を質問すれば良いかなど、とても丁寧にお話していただけましたが、大筋では主治医が私に勧めているのと同じでした。 この事により、自分の置かれている状態をより具体的に知り、冷静に受け止められるようになったように思います。病気について少しでも不安や疑問を感じているならセカンドオピニオンは絶対にしたほうが良いと思います。病院によっては「セカンドオピニオン制度」を設けてある病院もあるので、ぜひ相談されたら良いと思います。 私の病院では円錐切除は2泊3日の入院でOKでした。入院当日は特に何もすることが無く、翌日はシャワーが禁止なので病院の湯船に浸かって身を清めたのと、N先生の簡単な問診。21時の消灯前に看護婦さんから「よく寝られるように」って睡眠薬をもらったことくらいです。但し、21時以降の飲食は厳禁。水もNGでした。 睡眠薬は初体験。「こんなので寝られるの」って位小さな錠剤でしたが、飲んでみたら朝7時に看護婦さんに起こされるまでぐっすりでした。 私は午前10時からの手術で、9時過ぎから手術の用意がされましたが、悌毛、浣腸はありませんでしたよ。術衣に着替えて点滴をして(これが何の点滴だったかは聞きそびれてしまいました)付き添いの主人に見守られてストレッチャーで10時かっきりに手術室に到着。 レーザーメスで患部を焼ききるという方法で、麻酔は局部麻酔と静脈麻酔の併用。N先生は「どきどきしてる?」なんてのんきなことを聞きながら「これは耐えられるかな?」って、局部麻酔を注射。恐らく歯科医でするような麻酔注射だと思うんですが、場所が場所だけにものすごく痛くて、手足を縛られているものの、のけぞってうめいてしまいました・・・その後、点滴の管から静脈麻酔が注入され、後は全く覚えていません。 「終わりましたよ」の看護婦さんの声で気が付いたのは、ストレッチャーで手術室を出る時でした。あとからの主人の話では、ものの30分程度だったということですが・・・でも、あとの記憶も途切れ途切れ。浅い眠りを続けていたみたいで、夢もいくつか見ていたように思います。しっかりと目覚めたのはお昼の1時を過ぎた頃、「廊下を歩いて見ましょう」と看護婦さんが病室に来たときでした。 手術室から帰ったままになっていた前開きのネグリジェとT字帯を看護婦さんに手伝ってもらって(「出血ほとんどありませんね」って看護婦さんは言ってました)生理用ショーツと普通のパジャマに着替え、まだ点滴はしていたので、キャリーを杖代わりにしてフラフラと廊下を歩きました。 おなかはなんとなく鈍痛はあるものの、決して我慢できないような痛みではありませんでした。 自分でトイレに行ったときも、目で確認できるような出血はほとんどありませんでした。さすがに食欲が湧かず、お昼はほとんど手をつけられませんでしたが、昨晩から何も水分を取っていなかったのでとてものどが渇きました。そして、いくら寝ても寝足りない感じでまた浅い眠りに落ちていきました・・・夕方の回診でN先生が「手術中も出血はほとんどありませんでしたよ」と言ってました。 「とても眠いのですが」と言うと「それはまだ麻酔が十分に抜けていないせいです。明日にはすっきりしますよ」と言うお答え。 翌日、朝の診察も問診だけ。本当に出血が少なかったのでガーゼも中に入っていないそうです。おなかの痛みもほとんどありません。午前中には退院して帰宅できました。 現在退院後7日が経過しました。1週間分の感染予防剤と、止血剤が処方され、現在も服用していますが、それももうすぐなくなります。多少おりものが多いかな、と言う程度で、出血は全くありません。今月14日に切除部分の病理検査の結果が出るのですが、それまでは激しい運動、自転車こぎ、湯船に入るのは控えてくださいと言うことです。エッチは厳禁です。 今週いっぱい休んで、来週からは職場復帰をするつもりです。日ごとに精神的にも体力的にも回復してきているようです。 14日に検査の結果、何も無ければいいのですが・・・ 気持ち的に落ち着いてきたので、(しかも家でゆっくりしていて時間がたくさんあるので)久しぶりにインターネットで病気について見てみた次第です。今度は少し余裕を持って見られるようになりました。 |
円錐切除について 投稿者:くまこ 投稿日:2004/01/02(Fri)
01:22 No.3252 ぴょんぴょんさん、皆様、明けましておめでとうございます。 以前投稿したんですが、また気になることがあるのでお聞きます。5日に組織診の結果を待つ身なんですけど、組織診の時に、どんな具合なんでしょうか?と尋ねたところ、たぶん病巣部を切り取ることになると思いますよ、と言われ、子宮頚部を円錐状に切り取る絵とレーザー、リープ、と走り書きしたメモを渡されました。 外来の日帰りで大丈夫です、とも。 その時は、日帰りでいいんだ、と安心したんですけど、その後ネットでいろいろ調べてみると、円錐切除の場合、術前の検査や術後の処置等で皆さん少なくとも3日〜1週間位は入院しているようですね。 日帰りなんていうケースはみかけないし、とても日帰りできるような状態じゃなさそうなんですけど、日帰りできるようなやり方があるんでしょうか? 5日に結果が出た時点でもっと詳しく説明されると思いますが、本当に日帰りで大丈夫なのかとても気になるので、もし何か情報がありましたらよろしくお願いします。 Re: 円錐切除について ぴょんぴょん@体がん - 2004/01/02(Fri) 09:52 No.3254 明けましておめでとうございます (^o^) >本当に日帰りで大丈夫なのかとても気になるので、もし何か情報がありましたらよろしくお願いします。 当サイトとリンクしていただいている 子宮癌体験記さん http://www.sol.dti.ne.jp/~toki/ の中に、1999.2.5に日帰り円錐切除した方の体験記が載っていました。 また、「円錐切除 日帰り」というワードで検索すると、「うちの病院では下記の手術は日帰りで行っています」という各病院のメニュー的なものがかなりヒットし、その中には円錐切除も含まれていることが多いです。 よろしかったら検索のお試しを。 どうぞお大事になさってくださいね。 Re: 円錐切除について くまこ - 2004/01/02(Fri) 19:58 No.3258 ぴょんぴょんさん、ありがとうございました。 円錐切除でも、日帰りできるような処置の仕方があるんですね。 ちょっと安心しました。 組織診の結果がわかるまであと3日、どの程度の病状で、この先どのような治療になるのか・・・早く知りたいような知りたくないような・・・というのが今の正直な気持ちですけど、気の持ちようが病気にも影響することが科学的にも証明されているそうなので、前向きな気持ちで待ちたいと思います。 またおじゃますることもあるかと思いますが、その時はまたよろしくお願いします。 |
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