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術後5年11ヶ月目

2006年03月09日 やっぱり喘息ではないような…

生活習慣病関係の薬がなくなるので、坂の上病院の内科を受診した。
家を出るのが遅くなってしまい、受付時間に間に合うか微妙だったので途中走ったら、30mも行かないうちに足が動かなくなりました (ToT)
筋肉がないようです…。
恐るべし、4ヵ月の寝たきり生活。

病院について上着を脱いだらヒヤッと感じ、いきなり喘息様の咳発作到来。
受付から人が飛び出してきて、すかさず処置室に連れて行かれましたっ!
毎度のことだけど、わたくしの咳って、だれがどう見ても喘息発作に見えるそうです。

本当の喘息だと、気管が狭くなって息苦しいらしい。
わたくしは息苦しさはないけれど、周囲が「窒息するのでは?」とハラハラしているのを感じるし、咳がひどくて「喘息と診断されたことはありません」と話すこともままならないので、最近はもう逆らわず、とりあえず処置室に連行されることにしています…。

処置室にて。

ナース「喘息?」

ぴょん「誰が見てもそう見えるようですが、喘息と診断されたことはありません。げほげほぜぇぜぇ」

ナ「どうしたらそうなったの?」

ぴ「病院まで走ってきて、病院の入り口で上着を脱いだらヒヤッとして。そしたら咳が止まらなくなりました。げほげほぜぇぜぇ」

ナ「季節の変わり目だし、ぴょんぴょんさん甲状腺も悪いでしょう? 走ったりしちゃイケマセン」

そっ、そういうもんなのか〜。
最初から最後まで走ってきたと受け取られちゃったみたいだけど、30mも走れないってわかったし、しばらくおとなしくしていますわ。

ナ「苦しそうだけど…」

ぴ「たぶん、だいじょぶ。いつも周りの人はびっくりしますが、この咳が続いてもチアノーゼを起こしたことないし、今の状態でも酸素飽和度は100%あるはずです。げほげほぜぇぜぇ」

ナ「ほんと? ちょっと測ってみましょう」

計測の結果、酸素飽和度はやっぱり100%あった。
ともかく、いわゆる喘息とは違うようだし、窒息の危険もなさそうなので、診察は順番待ってねと。
へぇへぇ、お待ちいたしますよ。


診察室にて。

Doctor「喘息って診断されたことない?」

ぴょん「ありません」

ってか、アナタはわたくしの主治医で、前にもこの症状を見てるし、ステート(聴診器)も当ててるし、その時にも「胸の音はきれいだから喘息とは診断できない」とかなんとか言ってませんでしたっけ?

Dr「苦しそうだけど…」

ぴ「咳はひどいけど、息苦しくはないんです。今、カラオケに行ってガシガシ歌える自信があります」

Dr「それは…。やめてください…」

Drは聴診に取りかかり「息を吐く時にちょっと雑音がする」と言った。

ぴ「じゃあ、喘息なんでしょうか?」

Dr「調べてみます。肺活量の検査と吸入してから帰ってね。処方箋は、いつも飲んでる薬と、気管支拡張の貼り薬と吸入薬を出しときます」

Drの出した処方箋には常用している薬の一部が書かれていなかったので、「抜けてるみたいです」と指摘して、追加で書いてもらった。
Drが手を動かしている最中、「私、肺活量多いから、咳がひどいと過換気気味になって、そっちのほうが苦しいです」と言ってみた。

Dr「そうだ。ぴょんぴょんさん、過換気の気もあったんでしたよね〜。なにか悩みとか不安なことあった?」

ぴ「特にありません。強いて言えば、私に必要な薬を先生がすべて処方箋に書いてくださっているかどうかが不安です」

Dr「………。これは…。一本取られた…」

わたくしが過換気気味になるのは、「激しく咳をする→結果的に激しく息を吸う」からだと思うんですが、違うの?

今回の肺活量検査は、気管支拡張剤を使う前(発作時)と気管支拡張剤を使った後の2回行い、薬の効き目がどの程度あるのかを調べることになった。

発作時、3600。
気管支拡張剤使用後、3700。

医療関係の方、喘息患者の皆様におかれましては、この数字の意味がおわかりになると思うのですが、本当に申し訳ございません…。
つまり、わたくしの年齢・体格では、肺活量は健康な人でも2800程度が普通であり、はぁはぁぜぇぜぇしている最中に3600もあるバリバリ元気な人は珍しいかと。
こんなん、気管支拡張剤なんていらないんじゃないのぉ?
健康保険のムダ遣いに加担しているようで、激しく気が引けます。

自分がカラダ弱いのか、驚異の体力を持った人なのか、よくわからなくなってきました…。


2006年03月13日 これ、どうしたらいいのかな?

確定申告のことで税理士さんの事務所へ行き、帰りに銀行を数軒ハシゴした、ただそれだけなのに…。
帰宅してのんびりしていたら、あぅあぅあぅ。

両足が攣ってしまいました。

明日は税務署に行かなくちゃならないんですよねぇ。
また攣るかな?

ここ数年は、期間の長短こそあれ、冬は毎年寝込んでます。
寝たきりで筋肉落ちて、夏にウォーキングでちょっと鍛えて、また冬に寝込んで筋肉落とす、その繰り返し。
なんだかな〜と思う。

今は、子宮がんのオペを受けるための入院期間が以前より短くなり、歩行訓練も早くから行われるようになってきているようだ。
血栓や肺塞栓を防ぐ目的と聞いたけど、筋力の衰えを防ぐ意味もあるのかもしれない。
無理は禁物だけど、動けるならちょびちょびでも動いたほうがいいかと。
筋肉ってあっという間に落ちるし、取り戻すのはとても大変だと、実体験からしみじみ思う。

で、わたくしはまた暖かくなったら、ウォーキングを再開する予定。
「やる」か「やらない」かの、どちらかしかないもの。


2006年03月14日 またですか…

一部の方々には宣言しておりましたが、寒さが戻ってきたので、予定通りノビつつあります。
昨夜は一晩中、両足が断続的に攣って、えらいこっちゃでした。
本日は予定通り、税務署へ確定申告用紙を提出しに行かなければなりません。
身体が思いっきりダルくて、行き倒れになりそうな感じ。

それでも納税は国民の義務。
死なない限りは免除していただけそうにないので、スライムちゃんはタクシーを奮発して行ってまいりました。
予定通り提出。
予定通り納税。

やることはやった。

予定通り、しばらく動けそうにありませんが、寝ている分には元気です (^o^)
今も、寝ながら日記更新してるし…。滝汗。

今日はホワイトデーのはずなんだけど、わたくしのカレンダー間違ってますか?
ホワイトデーの「ホ」も、お返しの「お」もないまま、夫は寝てしまいました。
すでに、んごんご言ってます。

さっきまで、浅野温子主演のサスペンスドラマを二人で見ていた。
夫は、浅野温子の旦那役の人物設定がアホウだの、政治家が地元から取り寄せた起き上がりこぼしが起き上がらないのがマヌケだのと大笑いしていたけれど、わたくしに言わせればあなたのほうが、よっぽどあほうでまぬけだよ。
バレンタインにチョコをくれた、会社の女性たちにもお返ししていないんだろうなぁ。
本当に申し訳ないと思います…。

思い起こせば、ヤツは去年も忘れていた。
わたくしもナメられたもんです。
どうしてくれましょう、って感じ。
とりあえずこれから、夫のホームページの掲示板へ殴り込みに行くつもり。
常習者なので、今回は容赦しません。

ぴょんぴょん、戦闘モードに突入!


2006年03月15日 犬も食わない、でも当人は真剣

相変わらずふらふらで、動くのはダメです (ToT)

1ヶ月前のバレンタイン、わたくしはまだほとんど起きていられず、でも気は心だからと、スライム状態で這いずってチョコレートを買いに行ったんだっけ。
思い出したらさらに腹が立ってきた。

昨夜、夫のサイトの掲示板に殴り込みに行って、夫は2年連続でホワイトデーを忘れたこと、家庭や家族が基本で趣味はその次、家族がいることをしっかり認知できるまで釣りだの畑だのは自粛してもらうこと、そういうわけなのでお友達におかれましてはしばらく誘わないでくださいと投稿。

わたくしは夫から随分ひどい仕打ちを受けている時があると思うんだけど、ヤツがそこらへんを隠蔽して、つまり家庭をないがしろにして、外では「いいヒト」やってるのが我慢ならん。
徹底周知を目指すことにする。
「奥さんに怒られるだろうから」と周囲が気にするようになればいいんですけどね。

どちらにしろわたくしはたぶん、いや絶対に、夫の友人関係からキツイ女と思われているはずなんで、何やったところでこれ以上ひどい女房と思われることもないだろうて。
こんなこと続いていたら、家庭や夫婦の存続が危ないので、なりふりかまわず。
どうも今まで羽を伸ばさせてあげすぎて根幹を忘れているようなので、そろそろしっかりとネジ巻いておかないとダメっぽ。

ホワイトデーは覚えていたけど事情があって用意できなかったとか、そういうのならギャアギャアは申しません。
アナタの場合は、しっかり忘れていたんだもんね。
会社員なんだから、通勤電車に乗ったり、同僚と話したり、いろいろなところへ行って、ホワイトデーの宣伝はいっぱい見ているだろうに、どうしてこうなるのか…。
信じられません。
それも2年連続で。
愛も気遣いも学習効果も感じられません。
アメリカだったら離婚になりそ。

離婚かぁ。
2007年に年金法が改正されるんでしたよね。以下略。

早起きしたヤツは、自サイトを見てアセり、投稿を消そうとしたみたいだけど、お友達みんなにちゃんと見ていただかなくちゃね。
わたくしにはほとんど存在しない親切心を盛大に振り絞り、削除できないようにしておきました。
そもそも、彼が使っている掲示板を設置したのはわたくしでございます。
adminですが、なにか?

そこでヤツは、ホームページから掲示板へのリンクを外し、わたくしにご丁寧な警告メールを送りつけてきた。
ふ〜ん。
彼にできる対抗手段はここまででしょう。
わたくしがリンクを貼り直すこともできるけど、立派な犯罪になりそうなのでそれはやめとく。

次にヤツは、隣のコンビニへ行ったらしい。
わたくしが起きた時、彼はすでに出社していなかったけど、テーブルの上に
 ←これ
が置いてありました。

ちくわは、猫へのお返しなんでしょうね…。
工具箱から出した「荷造り用紙ひも」で縛ってあるのは、夫なりの心遣いなのでしょうか…。
怒るべきか、喜ぶべきか、悲しむべきか、この時間まで考えても結論が出ません。

発端は、犬も食わないナントカなので、家庭内の締め付けを強化することとし、鬼嫁日記を読みに行く。
なるほど〜。
わたくしはまだ生ぬるかったようだ。

頑張ります(何を?)。
ってか、具合いまいちなんで、あんまりイライラさせないでね。


2006年03月16日 保険

やっぱり動くのはまだダメだけど、寝ていてもやれることはあるんだな♪

今、うさぎの本宅で、子宮がん・卵巣がんで摘出手術した時の入院費用をお伺いしています。
ご協力いただける方は、うさぎの本宅掲示板で、よろしくお願いいたします。

わたくしは、がんになるずいぶん前にがん保険や生命保険、入院保険には入っていたので、実際病気になった時に金銭的な心配はあまりなかった。
でも、加入してから年月が経つと、実情に合わない契約部分が出てくる。
入院給付金がもう少し欲しい、とかね。
テレビCMでやってる「以後の保険料はいただきません」も魅力的。
お金がすべてではないけれど、病気の時にあって困らないのもお金なんですよね〜。

とは言え、がん治療してから今までは、生命保険の類には新規加入できなかった。
保険会社も慈善事業やってるわけじゃないので、そのあたりは仕方ないのかなと思う。

わたくしは、来月でがん術後6年が経過する。
そろそろ新規加入認められるのかなぁ、どうなのかなぁと思い、保険会社に聞いてみました。
わたくしの場合は、今現在でも、生命保険や入院保険の審査のテーブルには乗せてもらえないそうです(ToT)
もしも加入申込書を出したとしても、「審査する前にお断りすることになる」そう。
保険会社の営業さんが「ぴょんぴょんさんの場合で、おおよその目安ですが」と前置きして教えてくれたところによると「術後8年程度で審査のテーブルまで行けるようになるでしょう」とのこと。
その場合、保険料が割り増しになったり、「これとこの病気の場合には給付金が出ない」などの給付制限がつく可能性がかなりあるみたい。
術後10年経つと、もう少し緩くなるとかなんとか。

ふ〜む。
高い掛け金を支払って、給付条件が多い保険に入るのは非現実的かな…。
術後10年経ったら、また考えよっと。

以上の話は、わたくしが保険会社の営業さんに直接連絡して聞き、営業さんが本社へ「こういう状態の方なのですが」とわたくしの病歴等を明確に伝えた結果から導かれた「ぴょんぴょんさんの場合は」の話です。
「自分はどうなんでしょう?」とか「自分は生命保険に入れるんでしょうか?」など、わたくしに聞いて来ないでね(ToT)
わかんないよ〜ん。
掲示板で聞かれても明確な答えは出ないので、あなたの場合はどうなのか、保険屋さんに直接聞いてちょ。


2006年03月17日 子宮頸がん予防ワクチン

数日前、グラクソ・スミスクライン(http://glaxosmithkline.co.jp/)が4月より日本で、子宮頸がんの予防を目的とするヒトパピローマウイルス(HPV)感染予防ワクチンの臨床試験を開始すると、報道があった。
詳細はhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2006_01/P1000332.htmlにありますが、細胞診によるスクリーニング(子宮がん検診のこと?)とワクチンの併用で、頸がんの95〜97%を予防できると考えているそうだ。
もしもうまく行ったら、近い将来、子宮頸がんにかかる人は激減するはず。
臨床試験でいい結果が出ることを心から祈っています。

さて、子宮体がんは、これからどうなるんだろう。
以前の日本では頸がんにかかる人が圧倒的に多く、子宮がん患者のうち約95%が頸がんで、残りの5%が体がんだったらしい。
「子宮がんと言ったら頸がんのこと」という時代もあったのだ。
しかし最近になって体がんの割合がぐぐっと増加し、子宮がん患者の内訳が頸がん約70%、体がん30%という資料も見る。
頸がんの予防ワクチンがうまく行けば頸がんの患者数はさらに減るだろうから、いずれは患者の割合が逆転し、「子宮がんと言ったら体がんのこと」という時代がやって来るのかもしれない。

多くのがんがそうであるように、体がんにもリスクファクター(危険因子)はある。
体がんのリスクファクターは、未婚だとか、肉食を好むとか、閉経後の人だとか、太っているとか。
ところがこれが当てはまらない体がん患者も多いのですわ。
閉経って、今は何歳?
50歳くらい? もっと上?
でも、わたくし自身は30歳代で体がんを発病していて、痩せてはいないけど太っていると言われたこともない。

わたくしの知っている体がんの方々を思い浮かべてみた。
30代、40代の人がいっぱいいる。
肥満という言葉が当てはまるような体型の方って知らない。

なので、健康な人や自分が将来がんになるのではと心配している人から「ぴょんぴょんさんはがんになってから、食生活や生活習慣のどんなところに気をつけていますか?」と聞かれると、ちょっとイラッとする。
それって「ぴょんぴょんさんはどんなへんなモン食って、どんな乱れた日常生活を送って、がんになっちゃったんですか?」とも受け取れるわけですよ。
まぁ、わたくしの思い過ごしなんでしょうけど。

蛇足ですが。
わたくしが発がんした2000年当時、ネット上には、日本語で書かれた子宮体がんの説明がほとんどなく、必要に迫られて英文サイトを見たりもしました。
意味は半分くらいしかわからなかったけれど、子宮体がんのリスクファクターとして「上流階級(セレブ)」とあり、すみません、不謹慎なんですが、それだけは嬉しかったです。
そんなことで喜んでどうする!とは思ったんですが、リスクファクターが「貧乏人」って言われるよりは…。
でもよ〜く考えると、「上流階級」というリスクファクターは、お金持ちという意味じゃなかったっぽ。
セレブはメイドさんが身の回りのことをやってくれて自分は動かなくてすむだろうし、おいしいものを食べてる人も多いはず。
で、肥満、肉食のリスクファクターに当てはまる人が多かったのではと思い当たりました。
あぅあぅ。

話がそれた。
どうやったら体がんの患者数を減らせるのかな〜と考えた結果、わたくしの脳みそでは「検診」という答えしか出てこなかった。
若くても、痩せていても、リスクファクターすべてを排除しても、なっちゃう時はなっちゃうんだもん。
防げないなら、早期発見しかないじゃない?


2006年03月18日 また一人、渚へ向かった

春は出会いと別れの季節と言うけれど、ここ1ヶ月、わたくしには出会いらしいものはほとんどなく、別れが多い…。
今日もまた一つ。
ヘアサロンへ行ったら、顔なじみの美容師さんが亡くなったことを知らされた。

わたくしは膠原病の中の全身性エリテマトーデス(SLE)予備軍で、耳にディスコイド疹(円盤状皮疹・DLE)が出ている。
美容院へ行くと、だいたい「ここ、痛くないですか?」との質問を受けるわけです。
痛いなら、耳にカバーをかぶせようとか指やコームが絶対に当たらないよう特に気をつけようと思って聞いてくれているのかもしれない。

もしかしたら「触って移る病気なら、そう言ってください。手袋などこちらに必要な防護処置をしたい…」と思ってるのかもしれないので、わたくしはいつでも「これは病気の症状でこうなっていますが、人に移る病気ではありません。痛くもないので普通にしてくださって大丈夫です」と説明をしなくちゃならなかった。

初めて彼女に髪を切ってもらった時にも「耳、痛くないですか?」と聞かれ、「これは膠原病という病気の症状でこうなっているけど、痛くないから大丈夫。人から人へ感染することもありません」と言ったら、彼女はわたくしの方に身体を寄せて「実は私も膠原病なんです」と言った。
以来、彼女がわたくしにそれとなく気を遣ってくれているのがわかった。
SLEの症状の一つに脱毛がある。
彼女はさりげなく、でもしっかり、わたくしの頭皮に脱毛部分がないか見てくれていたようだし。

わたくしはSLE予備軍だけれど、彼女は残念なことにSLEを発症してしまっていた。
以前には入院治療も受けたし、それからもステロイドは飲み続けているんですよと言っていたっけ。
でも、彼女にはステロイドの副作用であるムーンフェイスは見られなかった。
蝶型紅斑などの目に見える症状もまったくなかった。
SLEは症状のひとつに「疲れやすい」があり、わたくしはそれでだらしな〜く寝込んだりもしているんですが、彼女は美容師として継続して立派に仕事をしていた。
もちろん、かなり無理している部分もあっただろうけれど、病気のコントロールは概してうまく行っていたみたいだったのに…。

彼女が逝ってしまったことをわたくしに教えてくれた人は医療関係者ではなく、彼女が膠原病だったことも知らなかったので、わたくしにちゃんとした死因を説明することができなかった。
話を総合して推測すると、SLEが再燃して心膜炎になり、心タンポナーデを起こしてしまったようだ。

特効薬である副腎皮質ステロイド剤がなかった1950年頃まで、SELは予後がなかなか厳しい病気だったようで、5年生存率50%、3年生存率50%などの数字も見た。
でも今は、5年生存率90%とも、95%とも言われているのになぁ。

まだ30歳前。
いつか自分のヘアサロンが持ちたいと言っていたっけ。
渚で開店してるかな…。
合掌。

明日は、わたくしの実家と夫の実家の墓参りに行く予定。
体調は少し持ち直してきましたが、万全にはほど遠く、借金だけ残して死んだバカ親父の墓参りすると考えただけで、がるがるしてきました。


2006年03月19日 墓参り

実家と婚家の墓参りへ行く車中、梅と桃に加え、気の早い桜が咲いているのを見た。
こういう風景はちょっと珍しい。
今年の気象はどうなっているんでしょうね?

精神衛生上悪いので、墓参りのことを思い出すのはやめとく〜。
わたくしの時は散骨でいいです。
ってか、ぜひ撒いちゃってください。
そしてわたくしのことは忘れてくれて構いません。
葬式出して散骨してくれれば、あとはあなたの生活を楽しんでください、と思う。
お墓に入れてしまうと、死んでから何年もの間、法事だの、寺普請だの、墓石の作り直しだの、いろいろとありますわ。
自分がやって大変だったことを、残された人、特にわたくしの場合はほとんど付き合いのない誰かにやらせるわけには行かない。


2006年03月24日 朝起きたら

断水していました。
数日前に「工事で夕方まで断水します」という案内がきていたのをすっかり忘れていて、飲料水の汲み置きがありません。

今日に限って、お腹の調子がアヤしい。
詰まり気味です、あぅあぅ。
最近は「ぴーこちゃん攻撃」も「イレウスになっちゃうかも攻撃」もなかったんだけどなぁ。
こういう時は水分をいっぱい取らなくちゃならないんですが、家の中には飲み物がございません。
顔を洗えないからコンビニにも出かけられないし、どうしよう。
緊急手段として、冷蔵庫に冷やしてある水を沸かしてコーヒーを入れた。

冷やすのに電気代を使い、温めるのに余分なガス代を使い、わたくしってば、地球環境にまったくやさしくないじゃん。
反省。

今日は猫を洗おうと思っていた。
また今度ですね〜。
猫に「おふろ」と言ったら、なにやら察したらしく、耳を立てて目を見開き、こそこそと隠れはじめたのが妙におかしかった。


2006年03月27日 せんせい、それはまずいっしょ

体調がだいぶ良くなってきたので、本当はずいぶん前に受診しなければならなかった坂の上病院の整形外科、婦人科、外科を受診。
体調がよくなったので受診するというのもヘンな話だけど…。

整形は受付終了時間が変わっていて間に合わず、今日は診ていただけませんでした、たは〜。
外科は2時間以上待ち。

空いた時間をどうしようかと考えた結果、ちょっと気になっていたことがあり、皮膚科を受診。
数ヶ月前から、うなじにニキビのようなものができ、全然治らなかったんですよぅ。
診察の結果、粉瘤(ふんりゅう・アテローム)と判明。
皮膚の中に袋のようなものができ、中に皮脂などが溜まって膨らむものらしい。
良性だし、中身を出せば萎む。
ただし、袋自体を取り出さないと膨らみが再発する。
細菌感染すると化膿して一気に腫れることもあるそうだ。
袋を取り出すのは、ものすごく簡単な手術でできるとのこと。
化膿した場合は切開だと言われた。
きゃ〜、いずれは手術しないとダメ?

外科で乳がん検診を受けた。
時間は午後1時45分。
午前の診察受付でこの時間って、順番を待ってた患者も大変だけど、診察を続けるDrも大変だと思う。
外科Drがわたくしの胸をエコーしながら言った。

Dr「ずいぶん待たせちゃったよね? 2時間以上待った?」

ぴ「そうですね、そのくらい待ちました」

Dr「すいませんね〜。僕、2時から手術なのにまだ外来終わらない(半べその声)。しかも、こんなことになると思わなくて、今日に限って朝もほとんど食べなかった…」

ぴ「え〜。朝昼抜きですか? 血糖値まずいんじゃないですか?」

Dr「うん。それでね、さっき、ものすごく甘いコーヒー作ってもらって飲んだんだ。あっ、すいませんね〜。診察の合間に飲んじゃった」

ぴ「私は別に気にしません。先生も人間ですからね〜。でも、大変ですねぇ」

Dr「こんなこと続けてたら、死んじゃうよね…」(ぼそっ)

せんせい、それはまずいっしょ。

乳房エコーでは、前回映っていたアヤシイものは、消えていた。
やはり嚢胞だったらしい。
でも、今回、別の場所に何かがまたできていて、無罪放免にしていただけませんでした。
Dr曰く「エコーで何かが映る。これは形的に見て悪性のものではないと思う。でも一応、4ヶ月ごとに診たい。次の検診でもまだあったらマンモします。大丈夫、もしも乳がんだったとしても早期発見です」
へいへい、また4ヶ月後に受診いたします。

婦人科は、子宮がんの術後検診。
パップスメア(細胞診)とエコーをやった。
問診でカルテを見ていた女性の婦人科Drが、「婦人科の前に外科で乳がん検診してらしたんですね。私、やってないんですよね〜。やらなくちゃ」と言う。

せんせい、それはまずいっしょ。

腹部エコーで何やらアヤシイものが映り、Dr大慌て。
わたくしはもう何が起きても、たいして驚きませんが。
いちいちビクついていたら、身が持ちまっせん。

熟考したDrは、わたくしをトイレに行かせ、再度エコーをした。
今度は映っていませんでした。
ほよほよ。
膀胱と、その中身だったようです。
ほよほよ。
まぁ、こんなもんでしょ。

その後、腫瘍マーカーのための採血と、骨密度を調べるために手のレントゲン撮影。
結果は後日また受診して聞くことになる。

病院のドアをくぐってから、薬を受け取って帰るまで、5時間。
疲れちゃったのよん。


2006年03月28日 サクッと切り返してみる

昨日、婦人科で子宮癌の術後検診を受けた時、ナースに「これを書いてください」と、紙を渡された。
それは、わたくしの居住地の役所が行っている、子宮がん検診の申込書。
ナースの説明では「ぴょんぴょんさんは2年に1回この制度を使えます。今日は子宮癌の術後検診だけれど、この検診制度を利用すれば、ほんのちょっとだけど安くて済みます」とかなんとか。
健康な人が行う子宮癌検診も、わたくしのような癌術後検診でも細胞診は行うので、その部分に子宮癌検診制度を使って安く上げましょうという、病院の心遣い(?)らしい。

検診内容が変わるわけじゃなし、安くて済むと言うのならわたくしに異存はございません。
健康な人向けの子宮癌検診申込書なので、体癌検診も併せて希望するかどうか記入する欄があり、ナースが「体癌検診はどうしますか?」と聞く。

ぴ「私、子宮体部は、ないの。だから、体癌検診はできませ〜ん」(イヤミも込めて、思いっきりニッコリ)

ナ「あっ…。………。失礼しました」

子宮全摘者に「体癌検診するか?」って聞くところがよくわかんないんだけど、とりあえずサクッと切り返してみた。
カルテの既往症は、ちゃんと見ましょうね〜。
ギネのナースなんだし。


2006年03月29日 こうなったら、できるだけ治したる

月曜日に受診できなかった整形外科を朝一で受診。
骨密度を上げる薬を処方してもらった。

ぴ「本当は11月に受診しなくちゃならなかったんですが、具合が悪くて寝たきり状態になり、病院に来られませんでした。そういうわけで運動もまったくしていないので、骨密度はさらに下がってしまっているんじゃないかと思います。まだ結果は出ていないはずですが、月曜日に婦人科オーダーで骨密度の検査はしました」

Dr「あ、そうですか。じゃあ結果待ちですね。ぴょんぴょんさん、あちこちの科にかかるの大変でしょう? 骨密度の薬は婦人科で出してもらってもいいですよ」

ぴ「先生は婦人科に遠慮していて、婦人科Drは整形に遠慮しているんじゃないですか? そのあたりどうなんでしょう?」

Dr「う〜ん。お互い、骨密度の薬の処方についてはどっちの科でもいいと思ってるかも…」

ぴ「先生も婦人科Drも、薬の処方は婦人科でいいとおっしゃるなら、私はその方がありがたいです」

わたくしは整形で数年に渡って骨粗鬆症の治療を受け、今のところは薬も決まっている。
整形にわざわざ薬だけもらいに来るなら、同じく骨密度UPの目的でHRT(ホルモン補充療法)の薬を処方してもらっている婦人科で、両方の薬をもらっちゃえば楽でしょう、というDrの心遣いのようです。

整形Drは、婦人科Drへの申し送りをカルテに書いてくれた。
わたくしの現状では、投薬以外に整形でできる骨密度UPの治療はないので、整形はたま〜に受診して経過を診てもらえばいいかな。

ぴ「それから、額の骨がさらに突出してきた気がするんですけど…」

Dr「削りますか?」

ぴ「出っ張っている骨を削りたい気はありますが、額を切るのはイヤです。生え際の内側を切って、顔の皮をめくって骨を削って欲しいんです。額を切るのは1mmたりとも我慢できません。たいした顔ではありませんが、それでも顔のことなので神経質になってます。すいません」

Dr「いえ、よくわかりますよ。それ、CTとか撮りましたっけ?」

ぴ「CTも骨シンチもやってます」

Dr「いつやったんでしたっけ? 結果が見あたらないな〜。僕、結果なんて言いました?」

ぴ「以前、カルテを読んでみたんですが、オステオマ(Osteoma)って書いてあったと思います。骨腫ですよね?」

Dr「そうです…」

カルテ解読を趣味にしていてよかったよ〜。

Dr「月曜日だけ、形成の先生が来るんです。その先生に一度診てもらってください。その骨、硬いでしょう? 手術するとしたら、局所麻酔じゃ無理かもしれないですよ。顔の皮をめくるわけだし、全身麻酔じゃないとできないかも」

ぴ「私は全身麻酔のほうがいいです。局所麻酔だと手術中の痛みはないとしても、引っ張ったりする感覚はあるでしょう? オペ中の話し声が聞こえるのもたまりません。局麻はできればカンベンしてください」

Dr「そのあたりも、月曜日に形成の先生と相談してみてください」

オペするのはいいとして、坂の上病院ではやりたくないな〜。
ここには麻酔科がない。
財団法人日本医療機能評価機構の審査結果レポートにも、「麻酔医が非常勤体制」と書かれていた。
麻酔医がいないのに手術するってことはないんだろう(手術する時には麻酔医を呼ぶんだろう)けれど、わたくしは呼吸器系に若干問題があるので、全身管理やその他もろもろを考えると、常勤の麻酔医がいる病院でオペしたいです。

形成のDrは、月曜日だけ坂の上病院へ来ると聞いた。
ということは、他の日は別の病院で診療しているんだろう。
ホームグラウンドがあるのかな?
そこが総合病院なら、オペはそちらで受けられないかなぁ?
せっかく形成のDrに診てもらうんだから、お腹に鎮座するがんのオペ傷の形成も本気で相談しちゃう?

この際だから、身体中、治せるところは全部治したる。
うなじの粉瘤も、骨シンチの時に影が出ていた副鼻腔も真剣に治療を考えて、レーシックにも突撃したる!

鼻息ばふばふ。


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