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術後2年1ヶ月目

■2002/05/01 (水) だからどうした?

今日、MSNのチャットルームに来た人。
人間ドックで筋腫と言われ、再検査の指示を受けて心配になっちゃったらしい。
気持ちはわかるのだけど…。

再検査は、「用事がいっぱいあるし、怖くて行けない」のだそうだ。
「用事がいっぱい」と「自分の病気」を天秤にかけ、どっちかを選んだのでしょうから、わたくしには何も言えません。

怖くて行けないなら、しょうがないよね…。
病院以外で病気の診断をしてくれるところが見つかるといいですね!
ぴょんぴょんは、もし病気かもしれなくて白か黒かわからないで放って置く方が怖いんだけど、世の中には、いろいろな人がいるな〜。

うさぎの本宅のチャットルームは、子宮系のがんの患者本人と医療従事者を対象にしているので、筋腫のことを聞かれてもよくわかりませぬ。
そういう説明もしたんだけど、今度は「癌とわかっていて妊娠した場合はどうなるのですか?」と言い出す始末。
「現在、妊娠中でがんなの?」と聞いたら、「いいえ」という返事が返って来た。

筋腫=がんじゃない
再検査に行ってない=本当に筋腫かどうかも、現在はわからない
現在妊娠していない

そんな状態で、妊娠中のがんの心配までしてどうするのだろうかと思う。
そしてまた、それをわたくしに聞いて、どうするのだろうかとも思う。
その前に、やることあるでしょ?
再検査に行きましょう。

うちのチャットルームの対象外の方なので、「お大事に」と言って帰そうとしたのだけど、「母は脳腫瘍で、いとこは白血病で30で死に、不安で来たのに冷たいですね」とのこと。

だからどうした?


■2002/05/03 (金) お見舞い

叔母の具合が悪くなって緊急入院したので、お見舞いに行った。
叔母夫婦には子供がいないし色々とお世話にもなってるんで、何かあったら私が動かなくてはならないのだろうけど、今のぴょんぴょんの状況では、身軽にほいさほいさ動くのは無理。
それでも、できるだけのことはしてあげたい。

昨夜12時過ぎに叔父から電話がかかってきて、叔父自身も不安そうだったし、救急車で運ばれて入院してしまったので病院で使うものや着るものを持って来られなかった、いったん家に帰って取ってきてもいいか?と叔母に聞いたら、いやだ〜と言われて…と話すので、今朝は5時に起きて、夫に車を運転してもらって6時に病院へ行った。

脳外科の分野の病気のようで、命に別状はないみたいなんだけど、意識がもうろうとしてて時々激しい痙攣を起こす。
画像診断では脳にまったく異常がなかったので、これからもっと詳しい検査をするんだろうな。
今は連休中だから、病院のスタッフも揃わないだろう。

夫が運転する車で叔父がいったん荷物を取りに帰宅している間、付き添いに残った。
脳外だし、1時間に数回の痙攣発作があるので、ナースがひんぱんに来てくれる。

んで、なぜか「医療関係者の方ですか?」と質問された。
違うってぇぇぇ!
わたしゃ、心肺蘇生術も、トイレ介助の方法も知らないんで、よろしくお願いしますよ〜。

叔父が戻ってきてから、揃わなかった品物のお買い物に行った。
女性用パジャマとか、男の人にはわかんないもんね。

病院には午後までいて帰宅。

疲れた〜。
叔母が退院するまで、しばらくバタバタするんだろうな。

で、思ったこと。
今回の叔母の病気は、もちろん叔母が悪いわけじゃないし、梗塞とか出血でなったわけじゃない。
だけど、脳の病気になるとどういう状態になるかということは、よーっくわかった。
わたくしはコレステロール値が高いので、血管プッチンや梗塞にはますます気をつけなくちゃ。

最後のダイエットとして、連休明けに1週間頑張ってみて、それでも値が下がらなかったら、コレステロール値下げる薬を使うわ〜。


■2002/05/04 (土) う〜

昨日のお見舞いで、ちょっと疲れちゃったかな。
足が痛いぞ。

明日は親戚の法事で日帰り遠出するので、本日は静養日とする〜。


■2002/05/05 (日) ………

日帰り遠出して、親戚の法事に出席。

朝4時起きで、帰ってきたのは夕方6時少し前。
ちょっとくたびれちゃったよ〜ん。
あんよと腰が痛いけど、これは、まぁこんなもんでしょ。

出かけるので、いつもより下剤の量を少なめにしたら、く〜っ (ToT)
何も出てまいりません。
どーしよ?

夜になってから、下剤追加。
深夜、さらに追加。
お願いだから、詰まらないでね〜!

寝る前に、左足太ももの内側をふと見たら、手のひら大で盛り上がっているではあ〜りませんか!
ふくらみの縁がしっかりとあり、蕁麻疹や蚊に刺されたようなふくらみに見えるけど、痒くない。
押してもへこまない。
これは何じゃ?

あ〜ん、もう寝ちゃお。


■2002/05/06 (月) ダイエットスタート

昨日の夜、足に出たへんてこりんなふくらみは、朝になったら消えてた。
よかった〜。

夫が本日から1週間、チャイナへ出張でいないので、この間にダイエットをするんだよ〜ん。
これでコレステーロール値が下がってくれるといいんだけどなぁ。

朝の体重測定では、目標値4.6キロオーバー。
昨日は法事でいろいろと食べたし、下剤が効かなかったので、重めのスタートだ (ToT)
夫が帰ってくるまでに、どのくらい減らせるだろうか…。
現在でもBMI値は21(標準値22)なので、太りすぎではないから、減らすのはかなり大変かもね。
まぁ、やるだけやってみましょう。

今日と明日は、ジュースと水分しか飲まないジュースダイエット。
ほんとは他に一切食べちゃいけないらしいんだけど、下剤とカルシウム剤とビタミン剤は飲んだ (;^_^A

私は通常1日1食なので空腹感には強いというか、もう慣れてるんだけど、それでもやはり何か口寂しいな〜。
長期じゃないから、ここが我慢のしどころなのでしょう。

筋力ダウンを防ぐため、腹筋と足の運動をした。
ダイエットの落とし穴っていろいろとあるけど、その一つにリバウンドがある。
例えば5キロ落とした場合、筋肉も脂肪も落ちて5キロマイナスになるんだけど、リバウンドで元の体重に戻ると、戻った分の5キロはすべて脂肪なんだそうだ。
だから、筋肉は維持しておきたいぞ!

昨夜慌てて飲んだ下剤の効果もあって、夜になったら目標まであと3.8キロに。
今日は「お腹のお掃除をしただけ」って感じもするけど、この調子でお願いしたいものです。


■2002/05/07 (火) ダイエット中止

本日のお昼の体重測定で、目標まであと3キロに!
いい感じで減ってる〜。

夕方、夫の母が倒れて、救急車で運ばれたと連絡があった。
脳内出血でかなり厳しい状況だそうだ。
「このままだと、もって、後1日か2日。オペしても植物人間状態は免れない」とのこと。
奇跡が起きるといいけど…。

義父は、オペしない方を選択した。
あまり時間がなさそうなので、夫を中国から呼び戻すことにした。

これからは、叔母と義母の2人の病人を抱えることになる。
体力勝負になりそうなので、今回のダイエットは中止。
また今度にする〜。


■2002/05/08 (水) 病院のはしご

義母が危ないということで、中国にいる夫と連絡を取り、急遽帰国してもらうことになった。
中国からの出国に際し、いろいろな手続きがあって、日本に着くのは今日の夜になっちゃうんだって。

午後、叔母の病院へ行き、お見舞い。
叔母はかなり回復して、「わけがわかる」状態になっていた。
話せるし、歩ける。食事もできる。
今回の叔母の病気は、20年ほど前にやったクモ膜下出血の後遺症らしい。
オペはしなくて済みそうというか、もう70歳近いので、オペにも危険が伴うから、けいれんなどの症状が薬で抑えられるのなら、オペしないで行きましょうということになったらしい。
叔父を廊下に呼び出して、「姑がこれこれこういう状態なので、こっちにはしばらく来られないと思う。申し訳ないけど、後はよろしく」と言ったら、たぶん私のことを心配したのだろう。泣かれた。

叔母の病院から、姑の病院へ。
もう足が痛いよ〜。

姑は、救命救急のICUに入っているので、面会時間と面会人数に制限がある。
面会は、12時と6時の1日2回、各30分程度。1回に2名まで。
ぴょんぴょんは、夕方の6時の面会で会わせてもらった。

自発呼吸がないので、人工呼吸器のお世話になっている。
薬もバシバシ使っているので、顔色は良く、手足も温かいのだけれど、彼女の脳幹は修復不可能な状態になっているらしい。
呼びかければ「は〜い」と応えそうな寝顔だけれど、彼女に、話したり、食べたり、物事を理解したりと言った「人間」としての機能が戻ったら「奇跡」という言葉で表されるのだろう。

夫は夜、成田に着くので、今日の面会には間に合わなかった。
次の面会は明日の12時だ。それまで、もつのかなぁ。

姑の病院から夫の実家へ行き、夫と待ち合わせ。
舅は不安で不安で仕方ない様子で、さらに、今までご飯を炊いたことすらないという。
これから先のことが思いやられる。

舅も姑も戦争経験者で、ものを大切にする。
また、70歳を過ぎ、身体が思うように動かなかったのだろう、家の中はものすごいことになっていた。

わたくしのバカ親父が死んだ時、家の中へ入ってびっくり仰天したけど、今回も同じような感じ。
もしかしたら葬式を出すことになるかもしれないので、とにかく少し片付けましょう、捨てまくりましょ〜ということになった。

だれがやるの?
ぴょんぴょん、みたい…。

今日は、急遽、夫の実家泊。


■2002/05/09 (木) とうとう足が腫れちゃったよ〜

朝から、夫の実家のお掃除。

舅はしばらくか、これから先ずっとか、一人暮らしをすることになるので、道線の確保をしておかないと転んだりして危ないだろう。

いや〜、出るわ出るわ、不要物の山じゃ。
キッチンの食器棚の前に、「これはもう、絶対に使わないだろうなぁ」というものが埃をかぶった積み重ね高層建築物になっていて、食器棚の上部半分しかしか使えない状態になっていた。
ぎゅうぎゅう詰めの食器棚の中には、おまけや粗品でもらう食器類も、お店を開けるくらい入っている。
キッチンの棚という棚には、引き出物等でいただいた新品の食器類が箱のまま、ぎゅうぎゅう押し込んである。
こんなにとっといて、どうする気だったんだろ?

舅は料理をしないし、これから客寄せをすることもないだろう。舅の了解をもらい、思い切ってかなり捨てた。
使っていないものはリサイクルショップ行き。

わたくしのバカ親父の家を整理した時の経験があるので、そういうのの仕分けや処分方法はまかしてよって感じなんだけど、ゴキブリ取りがいっぱい置かれていて、ネズミ捕りの薬もある。
こわいよ〜 (ToT)

舅は洗濯もしたことないというので、洗濯機の使い方を教え、その合間には3食の支度もある。
立ったり座ったりして、夕方にはくたくた。

急遽泊まることになったので、下剤も持って来てない。
なーんにも出ない。
お腹痛い。
腰もいたぁい。

舅は、これからどうしたらいいかわからずに不安なのだろう、「今晩も泊まっていけば?」と言うので、泊まることにした。

寝る前、トイレにいった時に足を見たら、左足太ももの内側がぷーっと腫れているじゃあ〜りませんか!
あ゛〜!!!

夫に見せて、「腫れた、腫れたぁぁぁ」と言ったら驚いて、足をマッサージしてくれ、騒ぎを聞きつけた舅も来て、「ムリさせちゃったからな〜」と謝られた。

いや〜、申し訳ない。やる気はあるんだけど、やるのもいやじゃないんだけど…。
夫も舅も、「ぴょんぴょんには無理させられないね」ということで意見が一致がしたので、これからは大手を振って、肉体労働はパスさせてもらいます m(_ _)m
夫の実家は基本的に個人主義で、「嫁なんだから無理して当たり前」みたいなことを言わないのでありがたい。
ぴょんぴょん自身も、肉体の限界点まで頑張ったと納得できたので、気が済んだ。
これからは、無理しないよん。


■2002/05/10 (金) は〜

足の腫れは、朝になったら目立たない程度に引いていた。
夫から、「ぴょんぴょんは今日、動くの禁止」と言われ、舅も「休んでよ〜」と言ってくれたので、休み休みでキッチンの残り部分を片付け、冷蔵庫の中のいらないものを捨てて終了。
舅は料理ができないから、生野菜や、調理しないと食べられない食品も捨てた。
もったいないけど、仕方ないな。

午後からは、舅とお料理教室。
お米のとぎ方、炊飯器の使い方を教え、「昼は毎食うどん」という舅に、うどんつゆの作り方を実践指導。
「今まで何もやってなかったあなたが悪い」とも言えるけど、70歳過ぎてからいきなり、2、3日で主婦業を覚えろと言われた舅も大変だろうなと思った。
ま、これは舅の人生なので、帳尻は自分で合わせてもらうしかないだろう。

救命救急のICUに入った義母は、一時かなり危なかったが、危機は脱した。
とは言え、どんなに良くなっても「植物人間状態」よりは良くならないらしい。
もう、病院から出られることはないんだろうなぁ。
意思の疎通はもちろん、意味のある言葉、意味のある行動を取ることもないんだろうなぁ。
姑が今いるのは救命救急なんだけど、もう数日様子を見て、「救命救急」の状態ではなくなったら、ここからは出されてしまう。
これからは、あっちの病院、こっちの病院と3ヶ月ごとに移り歩くことになるみたい。

夫の家族はけっこうドライな考え方をしていて、「ずっと植物人間状態か。んじゃ、しょうがないね。もうこれ以上はよくならないのね。かわいそうだけど、わかりました。延命は拒否します」って感じ。
姑には本当に良くしてもらったので、とても残念なのだけれど、家で介護するには重症過ぎるし、舅も自分のことで精一杯だろうし、彼にやる気があったとして、サポートを望まれても、ぴょんぴょんの身体の状態を考えれば不可能。ごめんね。

家に帰ってから、夫に足を揉んでもらった。
「リンパドレナージを習って来てよ」と言ったら、「いいよ」だって。

専用マッサージ師付きの生活か〜。
うしし。

とにかく、明日は静養日とし、一日ぶらぶらしているのだ。


■2002/05/13 (月) ちょっとキツイ日

義母は命を取りとめたとは言え、これから死ぬまで植物人間で過ごすことになる。
明日亡くなるかもしれないし、10年生きられるかもしれない。

今回、義母の保険関係を調べて、入院給付金も年金も微々たるものしかないとわかった。
病気用の蓄えもない。
何でなの?!

病院のケースワーカーに今後のことを相談したら、義母の病状に対応できる病院は限られ、これから病院を3ヶ月ごとに変わり、だんだんと家から離れた遠い遠い病院へ移されて行くことになるでしょうと言われた。
病院の大部屋に空きがなかったり、病状の変化によっては、個室に入ってくださいと言われることもあるらしい。
個室ね…。
ずっと個室で1年いると、1500万円程度の医療費になるらしい。
たっかいベッドだなぁ。
10年だと1億5000万円か…。

はじめの数ヶ月は資金的にもつだろう。
その後は、義父は家でも売らないと、払えなくなるだろう。
義父が払えなくなったら、こちらに請求が来るのだろう。
う〜む…。

今日はもう、お腹が痛くて足も痛い。
は〜、なかなかキツイのだわさ。そうね、すっごく痛いぞ!
ぴょんぴょん自身、かなり苦しいが…。
義母が今まで私にしてくれたことへの、せめてもの恩返しとして、もうちょっとだけ頑張るじょ〜。

そんなこんなで、いろいろな証書を調べていたら、義父が現在、生命保険に無加入状態とわかり、びっくり仰天。

ぶっ倒れて、すぐに死ぬならいいの。
でも、そんな人は少ないよ。
お願いだから、ある程度の入院給付金が出る保険に入っといてネ。

もう、人のために馬車馬みたいに働かされるのはカンベンしてください m(_ _)m


■2002/05/14 (火) まったくもぉぉ 怒!

お腹がすご〜く痛いのよ、まいったなぁ。
足も痛いぞっと。
まぁ、こういう時もあるっしょ。

最近わかったこと。
ぴょんぴょんの場合、術後2年で、一般の人と同じ行動を2日続けると足が腫れてくる。
身体、特に腰が痛くなり、回復するまでに、ごろごろ寝てて2日かかる。
故に、健康人と一緒の行動は1日のみにするとよろしいようで…。

義母のことで、知り合いから耳よりな病院情報があった。
病状を説明して「本当にいいの?」と何度確認しても「大丈夫」とのこと。
「かなり厳しい状況の患者なんですよ」と言っても「大丈夫」とのこと。
紹介者が口にする入院費用、可能入院期間は、ものすごく「割りのいい話」だった。

初めは勢いで言っているのかと思い、紹介者に迷惑をかけないよう、相手が断れるような機会も数度設け、手を変え品を変え「大丈夫? いいのかなぁ?」と確認したら、そのうちに「私が大丈夫と言ったら大丈夫なんだっ!」とかなり激しく怒られた。

紹介者の話を頭から疑うつもりはない。
でも、ドクターや病院にはプロなりの目、考え方もあるだろうと思う。
で、義母の診療情報提供書を請求し、明日取りあえず、紹介された病院に「こういう患者なんですけど、本当にいいんですか?」と聞きに行ってみる。
夫も休暇を取って行く。
紹介者と先方の病院に失礼のないよう、手土産を買い整えに行ったら、お腹いた、足いたに加え、腰痛まで。
かなり辛いけど、もうひと踏ん張りかな。

夜、紹介者から電話があり「紹介できると思った病院は、あなたのお義母さんの状態では受け入れが無理らしい。病院に無理を言うと自分のメンツが潰れるので来ないで。現実は厳しいの」みたいなことを言われた。

はぁぁ?
いったいどうなっているのじゃ??

たまには愚痴ってみましょう。

何で今になって言うの?
義母の状態や現実が厳しいことはわかっています。
だから、何回も確認したでしょう?
明日、紹介された病院へ行くのも「こういう患者なんです。それでもいいんですか?」って、聞くつもりだっただけで、何が何でもお願いします、なんて言うつもりはなかったのに。

診療情報提供書を請求したのは義父も知っている。
彼には、あまり期待しないように言ってあるけれど、少しは心の寄りどころにしていることだろう。

ここまで話が大きくなる前に、あなたが断わりたいならそうできるような状況をこちらが何度も提示している時に、夫が休暇を取る前に「やっぱり無理そう」って言って欲しかった。

「来ないで」か…。
ええ、行きませんよ。

そうね、はっきり書いておきましょう。

あなたに悪気はなかったのでしょう。でも、私はかなり傷つきました。
私のメンツも丸つぶれです。
人は、紹介者と当方の間に勘違い、行き違いがあったのだと言う。
だから誰も悪くないのだと。
実際に病院へ出向く前に、受け入れはダメだってわかってよかったじゃないかと。
確かにそうなのだろう。
でも、あなたの言動をどうやったら好意的に考えられるのか、今はわからない。

とは言え、あなたは「自分はフライングをした。ぴょんぴょんに悲しい思いをさせた」と自分を責めているかもしれない。
それを考えると、わたくしはさらに辛いのよ。

だから、あなたの家にも、もう絶対行かない。
電話もしない。
かかって来ても、当分出たくない。

お互い「知らぬが花」で行きましょうよ。
わたくしたちの場合、それが一番なんじゃない?


■2002/05/15 (水) ……

昨夜、今日の予定がキャンセルになってしまったので、丸一日ぽっかりあいた。

身体限界って感じだったので、一日ゴロゴロと寝て過ごしちゃったよ (;^_^A
夫もゴロゴロしてた。
彼も疲れているんだろうな。

こういう状況って、ぴょんぴょんが発がんする数ヶ月前に似てる。
あの時は、わたくしのバカ親父が突然変死して、やっぱりバタバタしてた。

なんかやな感じ。
これで再発でもしたら、目もあてられない。
体調管理をしっかりしなくちゃ!


■2002/05/16 (木) 今日でひと段落

誰を恨むわけにもいかないんだけど「こちらを立てればあちらが立たず」で、最終的に全部私が引っかぶる状態。
この、どこへも持って行き場のない怒りのようなものは、時間が経つことでしか解消されないので、逆恨みしてみっともないまねをしないようにしなくちゃね〜。

ちゃんと食べてるのに、体重が減って来てる。

夜になったら、身体の柔らかいところに蕁麻疹のような「みみず腫れ」が出現!

これってほんとに、発がん前や、オペ前の入院中の体調・心情に似てる。
まじで、やな感じ!

やな感じがするというだけで、抗がん剤治療するわけにはいかないが…。
次の検診は7月なんだけど、この状態が続くようなら、早めに検診した方がいいでしょうね。

とにかく、体調の建て直しを第一に考えたいぞ。

植物人間状態で病状が固定した義母は「救命救急状態を脱した」とみなされ、今日、救命救急のICUを出されて、別の病院へ搬送になった。
今度の病院には3ヶ月いられる。

現在のところ、個室じゃなくちゃダメという病状ではなくなったので、とりあえず差額ベッド代など、費用面での心配は薄らいだ。
家族が延命治療を拒否しているので、いつまでもつのかなぁって感じなんだけど、とにかくこれでひと段落。

義母に意識があれば、頻繁にお見舞いに行って話し相手になって…とも思うんだけど、彼女は今「おいでおいで」する人が立っている花園を見ているような状態だし、私がお見舞いに行っても、義母に対して何もすることがない。

冷たいなって思う人がいるかもしれないけど、私も夫も、人はいつか死ぬものだと思っているし、順番から考えれば年長者からいなくなるものだと思ってた。
だから、義母が元気だった時、自分たちでできる最高の親孝行はした。
「いつかやろうと思ってた」「そのうちに…」と思ってて機会を逃したという後悔、「ああすればよかった」「これもしてあげれば…」という思いがまったくない。
これは、義父に対しても同じこと。

永久に生きられる人、永遠に続く人間関係なんて存在しないのだから、後悔しないよう、何でもかんでもできる時にやっておくに限るわ。

つまり…。
私も夫も「自分たちができる限りのことはした」と納得しちゃってるわけ。
こういうのって、結構大切なことだと思う。

同じことが、自分の人生についても言えるよね〜。


■2002/05/18 (土) お疲れさまでした

義母が亡くなった。
享年70歳。
意識は、倒れてから一度も戻らなかった。

お疲れさまでした。
長い間、ありがとうございました。

病院の霊安室で対面した時は、ナースのエンゼルセットの仕上げが、う〜ん…。
耳や鼻から脱脂綿が見えていて、口も半開きで、なんだかな〜と思ったのだけれど、葬儀屋さんに運んでから口元の締まり具合と脱脂綿の量を調整してもらって、ものすごく良くなった。

目の前で湯灌してもらい、ヘアシャンプー後、メイクもきちんとしてもらって、非常に素晴らしい外見になった。
長患いしたわけではないので、本当に「ただ眠っているだけ」のようだ。
義母の最後の舞台なので、できるだけきれいにしてあげたいと思っていたが、予想以上の仕上がりで非常に満足。
みんなにいい印象だけを残してもらえることだろう。
私の時も、こんなだったらいいな。

ご遺体の準備が整ったところで、どのような葬儀にするかを葬儀社と相談。

義父が、家の近くの町内会館でやりたいと言い出し、びっくり仰天。
そういう「近隣の人手を借りる」場所でやる場合、喪主の家族、特に女性は会葬者に気を遣い、お手伝いの人に気を遣い、町内会にも気を遣う。
喪主の妻がいろいろと算段するのだろうが、今回は、その喪主の妻の葬儀なので、気を遣わなくちゃいけない人のトップは長男の嫁 = ぴょんぴょんということになる。
きっと、どえらい目に遭わされることだろう。
なんで町内会館じゃなくちゃいけないの?

これからどんなことが起きるか、やる前から書けそうだけど、義父の希望なので黙って従うことにした。
やる前から文句を言うのは、わたくしのモットーに反する。

葬儀が終わるまで、わたくしの身体がもてばいいんだけど、どうでしょ?


■2002/05/21 (火) ぐぇ…

お通夜も、告別式も終わった。
義母はお骨になって帰宅した。
ちっちゃくなっちゃうんだよね…。

町内会館でのお葬式は、予想通りものすごく大変だった。
あまりの煩雑さと、いろいろな根回しの多さに、義父が最初に音を上げた。
こういうこと知ってて、その上で、町内会館での葬儀を希望したのだと思っていたんだけど…。

葬式なんて頻繁にあるものじゃないし、年齢から言えば次の葬式は義父のだろうけど、もし違った場合でも、義父は「町内会館でやりたい」とは二度と言わないことだろう。

今回の葬儀でのわたくしは、はっきり言って、非常にかわいそうな立場だったと思う。
喪主家族の女性筆頭として、やらなければならないこと、挨拶に行かなければならない場所がいっぱいあり、土地の風習もわからず、「渡る世間は鬼ばかり」状態。
身体を使い、気を遣い、これで病気が再発しなければ恩の字である。

お通夜の前夜には、葬儀会場は会館だと言っているのにもかかわらず「弔問」と称して夜中にやって来た近隣の人に叩き起こされ、お通夜当日は、身支度中にやってきた会葬者が自宅に居座わり、化粧水しかつける時間がなかった。
あのね、ご遺体は自宅にはないの。
お通夜までは葬儀社の霊安室に安置されていて、その後は直接、会館に来るんだよ。
ちゃんと人の話を聞けよぉぉ。

用がないなら来るな!
夜中にも来るな!
弔問と称して、自分の身の上を語るなよ。うるさいな〜。
忙しいんで、さっさと帰ってくれ!!

などなど、今回の件は、もう一生、思い出したくもない。

お通夜の晩、ご遺体のお守兼線香番として会館へ泊まることになった後は、もう痛いお腹を抱えてうなっているだけ。
告別式の朝には、身体もお腹も痛さ最高潮という感じ。
気分まで悪くて、もうダメだと思った。

わたくしの伯父夫婦が告別式に来てくれて、私の顔色が悪いと驚き、「ぴょんぴょん、痩せちゃったよね…」と泣かれた。
え〜、そんなにひどく見えるんかい?

どうやらぶっ倒れずに全てが終わり、ありがたい限りである。
でっかい声で言っちゃうけど、今回は肉体的にも精神的にもかなり無理をした。

義弟に「次にやる時は、メモリアルホールか斎場でやりたいよ」と言ったら、「僕も賛成!」と言われた。
やっぱ、そうだよね〜。

疲れたので、しばらく病人に戻ります。


■2002/05/24 (金) やっぱりくたびれちゃって…

義母の告別式が終わったとは言え、事後処理が多々あって、やっぱりなかなか忙しい。

自分の家と義父の家を頻繁に行き来して、くたびれちゃったよん。
四十九日までの手配を昨日済ませたので、しばらくはゆっくりしたいと思ったのだけれど…。

来週から、自分の仕事の方で忙しくなりそうだわぁ。
日曜日はまた、義父の家へ行かなければならない用事がある。
4、5月は税金納付などがあり、月末も近いので、今日は銀行の用事を済ませてしまいたいと思っていたのだけれど、少し家事をやって、出かける支度をしていたらなんだか具合悪くなっちゃったよ (ToT)
ちょこまか動いて結局静養できませんでした、では意味がないので、思い切って、今日と明日は何にもしないことに決めた。

あ〜、もう絶対に何にもしないぞ!
食事は出前取ってやる!

今回の件では、滅私奉公に徹して、やるべきことはすべてやったので、誰にも文句は言わせないぞぉ。
もういいでしょ?

そろそろまじで、自分の体調の建て直しを図りたい。
くたびれました〜。


■2002/05/27 (月) そうだったのか!

胸下から膝にかけては、前も後ろも中身もダメ。

お腹痛いっちゅ〜の!
仙骨、腸骨あたりも痛い。
腰痛も出た。
腸はストに突入しそうで、鼠蹊部も痛いぞっと。
ついでに、太ももが熱っぽい。

水曜日に坂の上病院の婦人科を受診するつもり。
一応、骨シンチを取ってもらいたいなぁ。
具合が悪かったら、即座に受診して病気の可能性を否定してもらう、今は、これっきゃないでしょ?

何でも用意しておくのが好きなわたくしは、今日、ネットで、緩和ケア病棟のある病院まで検索しちゃったよん。
今回は使わなくても、いつかお世話になることがあるかもしれないからね〜。
そして知ったこと。

緩和ケア病棟の入院料は、治療のいかんに関わらず、1日38.150円って決められてて、自分の加入している健康保険の負担割合で請求されるんだって。
ぴょんぴょんは国保なので3割負担だから、1日12.230円かぁ。それに食事代なんかが加算されるみたい。
わたくしは、緩和ケア病棟では個室を希望しているので、さらに差額ベッド代がかかる。当たり前のことだけど、個室料金は都会や私立病院では高く、都会から離れるほど安い。

景色がきれいで空気もいい場所を選ぶか、家から近い場所を選ぶかは人それぞれだろうけど、ぴょんぴょんは、もし緩和ケア病棟に行くのなら優先順位として

1.シャワーまたはバス&トイレ付き個室
2.個室代上限は1日3万円
3.家から近い病院
4.ペットとの面会を認めている病院

と考えている。
1〜3の条件をすべてクリアする病院を探してみると、家から車で20分くらいのところにひとつあった。
一番高い個室の料金が2万円で、いい感じ〜。
もうひとつ、行きたいな〜と思う病院があるんだけど、家からちょっと遠いのよねぇ。
目星はついたので、本当に必要になった時、どっちにするか考えましょ。

ちなみに、緩和ケア病棟に入院する条件として「患者本人に病名が告知されていること」としている病院が多い。
ぴょんぴょんは「助からない病気なのであれば、一般病棟で最期の日々を過ごすより、緩和ケア病棟で自分の心身共に、家族も含めてケアしてもらいたいな」と考えていたので、他の多くの患者さんもだいたいそう希望し、入院待ちで混んでるものだと思ってた。
でも、それほどでもないみたい?

「本人への告知」が立ちはだかっているのかしれない。

患者に本当のことを言わないケースって、まだまだあるのね…。


■2002/05/27 (月) 晩御飯のメニュー

どうしても減らない体重。がる〜。
食い過ぎか??
毎日、食べたものを書き出してみるとよいとのこと。
書きます、書きます。

紫たまねぎとケッパー添えスモークサーモン
貝の酢味噌あえ
春雨の中華風サラダ
まぐろ納豆
うずらの卵添えとろろ
ご飯
しめじとチャイブの味噌汁

やっぱ食い過ぎか… (;^_^A


■2002/05/29 (水) あ゛!!

鼠蹊部が痛い。腰も痛い。

洗濯して、布団の入れ替えをして、夏服を出して、食事作って、義母の件でいろいろと電話などもして、その合間には義父からかかってくる電話のお相手。
彼も寂しいんだろうな…。
自分自身の仕事も、客先からバシバシ電話入って大変。
忙しい〜。

夜になって、はっと気がついた。
今日は、坂の上病院の婦人科へ行こうと思っていたんだった!
あ゛!! (ToT)
がんが専門のドクターは水曜日なので、また来週だ。
忘れないようにしなくちゃ。

もう、くたびれちゃって、限界間近って感じ。
夫に「しばらく入院でもしたい気分」って言ったら、「なんで?」って聞かれた。

んとね…。
入院したら、黙っても食事が出て来るでしょ。
で、入院中の患者に、「あれやれ、これやれ、働け」って言う人はいないの。
ずっと寝てられるし…。

わたくし、ちょっとばかりくたびれちゃったのよ。
体調もいまいちだし、どこかへ静養に連れて行ってもらえませんかね?

この、足腰が痛いのをどうにかしたいぞ!


■2002/05/30 (木) あんたにだけは診せたくない。診てもらいたくもない。

この前チャットで会った人、自称ドクター。
婦人科の知識がなくて、「黄体ホルモン治療って何ですか?」とか「若い人の体がんってすごく珍しい。学会発表モノ」などとのたまう。
なんだかヘンなので、病名のラテン語をわざと間違えて打ち込んでみたら、そこはきちんとチェックが入る。
故に、婦人科以外のドクターと判断。

その人いわく、「取っちゃった方が安全でしょう? 子宮、要らないでしょう?」。
はいぃ?
あなた、想像力なさ過ぎ。

あなたは、自分ががんになり例えば手や足、目などを摘出しなければならなかったらどうします?
取っちゃった方が安全とか、要らないや、って簡単に思える?

わたくしは、あまり子宮にこだわりがない人だけれど、赤の他人から「子宮、要らないでしょう?」って言われて「はい、そうです」って答えられるほどキャパが広くはないです。
ま、すべての女性に子宮がなかったら、人類は確実に滅亡するんで…。
どんな生物でも持っている「種の保存」という本能はどうなるの??

人類は長い年月かけて、生活に必要な機能とか臓器を残し、水かきだの羽だの親知らずだの、必要ないものは退化させてきたんでしょ?
人間の生活、人間の種の保存のために子宮が要らなかったら、なんで退化してなくならなかったの?
そういう生物学的なことは、わたくしよりドクターの方が超詳しいはずなんで、バカな発言しないようにね〜。

患者本人が自分から「要らない」ということはできるけど、他人が「要る、要らない」なんて判断するのは非常に尊大なことだし、何があっても言っちゃいかんのよ。
そういうこともわからないで、よくドクターやってるよね…。

はっきり言っとく。
あんたにだけは診せたくない。診てもらいたくもない。
どこの病院か聞けばよかったな。
そこへは絶対に行かないよ。

技術だけ持ってて、心のない医療従事者って最低。

ちなみにチャットでは相手が見えないので、性別はもちろん、職業も、相手が自分で言うのを信じるしかない。
ぴょんぴょんは、「自分はドクターです」って言う人には、本物かどうかチェック入れてる。
ぴょんぴょんの前で「自分はドクターだ」って言う人、筋肉関係のラテン語名はちゃんと覚えて来てね。ぴょんぴょん的には、これを言えない人は「全然いけてない」と判断するじょ。


■2002/05/30 (木) 今日の晩御飯

暑くてクラクラするし、足も痛いので、あっさり済ませたいぞ!


■2002/05/31 (金) やっぱりダメ〜

具合いまいち…。
寝ていたいな〜。
ま、そう希望しても思うように行かないのが世の常なんだろうけどさ。

実は首がすごく痛くて、現在、右を向けない状態。
寝起きするときは、手で頭を持ってないと、首に激痛が走る〜 (ToT)
自分の頭の重さが辛い。
そのせいで機嫌もよろしくない。

わたくしは、数回の交通事故に遭っていて、そのたびごとに「むちうち」をやっているので、こういう梅雨の走りみたいな天気の時は首が痛くなることがある。

天気が良くなるといいんだけどな…。

現在の計画では、50歳になるまでムリしてでも働いて、その後はすっぱりとリタイアする予定。
世界一周のお船に乗ったり、旅行して回ったり、好きなことして老後を楽しみたい。
それまでは、せいぜい頑張って働きましょ。

暑くて食欲なし。


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