子宮がん・卵巣がん患者サイト「うさぎの本宅」

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術後4年11ヶ月目

■2005/03/01 (火) よかったねって何が?

わたくしは子宮体がんで開腹し、子宮その他を摘出しています。
デメリットはありますが、メリットもあります。
月々のものはありません。
それって、お腹に傷があるとか、入院して少なくない金額を払ったとか、そこそこ痛い思いもしたとか、出産を希望してももう不可能という意味も併せ持っているんですが…。

がんの治療後、友人たちと集まる機会がありました。
術後初めて会う友達もいて、どことなくみんな「ぴょんぴょんが気の毒モード」に入ってたんですね〜。
でも、わたくし自身は自分ががんになったかわいそうな人とは思っちゃいなかったので、軽く受け流していました。
ところが、場を盛り上げようとしたのか、一人の友人が「でももう月々のものがないからラクでいいよね。(がん自体は)手術して治るんでしょう。よかったね」と。
なんとまぁ、言うに事欠いて、そう来たか。

わたくしはメリットと共に、そのデメリットも自分自身で引き受けているわけよ。
そこんとこ、よろしく。

いいことばっかりでトクしたねって言われているようで、かなり気に障るけど、いちいち反論するのも大人気ないのでぐっと堪えるのみ。
ストレス溜まるわ。
がるがる。

あなたに何か言う権利や資格があるわけ?
軽々しく評価してもらいたくないんですけど。


■2005/03/03 (木) 雪の予報

天気予報によると、当地は今晩から雪が降り出し、明日はずっと降るらしい。
関東地方は、雪が降るとすぐに電車が止まったりしちゃうんですよね〜。
雪に慣れていないので、転んで怪我をする人も結構いる。
わたくしが会社勤めをしていた頃、大雪が降って同僚が転び、膝のお皿を割って1ヶ月以上入院になってしまい、すごく大変そうだった。

わたくしは、今日も明日も出かける用事が特にないし、もしも出歩くと滑った時に踏ん張りきかなくて危なそうなので、雪ならおとなしく家にいる予定 (;^_^A


■2005/03/05 (土) どうなんでしょう?

医学は進歩し続けているので、新しい治療法が出てきたり、以前から行なわれている検査や治療の結果が短い期間で出せるようになっていたり。
他サイトさんを読ませていただき、「ほぉ、今はそうなんだ」と勉強することも多くなっています。
わたくしはあと1ヶ月ほどで術後5年になり、未来永劫、今のスタイルでサイトが運営できるとは思っていません。
あ、サイトを閉鎖するというわけではありませんので、誤解なさらないでください。

サイト内に載せているぴょんぴょんのがんになっちゃった!顛末記や、この術後日記など、わたくしの治療記録が古くて参考にならなくなる日が、いずれはやって来ることでしょう。

また、ここは今、「子宮体がんの術後日記」というスタイルで行っています。
わたくしの体調をここに書くことが少しでも他の患者さんの参考や問題解決の一助になれば、と思って書いているのですが、術後5年を過ぎれば検診間隔ももっと開いてくるだろうし、近い将来、書くことなくなっちゃうんじゃないかと思うんです。
そんなこんなで、ここ数ヶ月は、これからのわたくしにできること、がん経験者としてできることは何なのかと、いろいろ考えていました。

で…。

これから治療される方にとって、患者サイトはとても参考になるものだと思います。
わたくし自身、治療する前に患者サイトでいろいろと知って、すごく助りました。
そこで治療後、先輩サイトさん方へのご恩返しの意味も込め、また、ささやかなボランティア、人助けになればと、わたくしも患者サイトを作ってみたわけです。
そう考えて患者サイトを作る方って、結構多いんじゃないかしらん?

でも、患者サイトには患者サイトならではの禁忌や、やるとまずいことが存在するんですよね〜。
それを知らずに患者サイトを立ち上げると、トラブル→サイト運営がイヤになって閉鎖とか。
時々あります (ToT)
患者サイトの管理人になって、初めてわかることも結構あります。

で…。

わたくしは現在、患者サイト管理者として4年と少しが経過しています。
経験豊富というわけではありませんが、サイト運営のノウハウと言いましょうか、どういうことをすると(または書くと)トラブルの危険があるかなど、ちょっとはわかるようになって来ました。
あくまで、ちょっとですけど (;^_^A

患者サイトを作ろうと思う方、または持っている方のみ閲覧可能な作りにして、注意点などを解説した「子宮がん・卵巣がん患者サイト運営のためのコンテンツ」(←仮称です。これでは名前長過ぎですよね…)を設けたら、これから患者サイトを作る方のお手伝いになるかなぁと考えたのですが。

サイトを作るのにはある程度の時間がかかり、しかも、辛い治療のことを思い出したりして、楽しい作業ではないはず。
やっと開設したら問題が多く、早々に閉鎖しましたというのでは、もったいないなぁと思うのです。
前もって注意点を知っていれば、気のつけようもあるかと…。

けれど、ホームページは各サイトそれぞれが「ひとつのおうち」なので、各サイト管理人さんが思うように作って運営されるべきものであり、わたくしごときが偉そうに「これでトラブルになった事例があります」なんて、自分のサイト内であってもレクチャーする必要はないのかな。

ぶっちゃけ、そういうコンテンツって、需要あるのかしらん。
どうなんでしょ?


■2005/03/07 (月) 病院

今日は病院へ行って、5科の診療を受けるという荒行をやってきた。

●婦人科
術後検診として、細胞診や経膣プロープ(超音波)。
細胞診の結果は後日になるけれど、見た目では異常なく、きれいとのこと。
今日は、お腹ぴーこちゃん気味だったので「直腸診すると、その後どんなことが起きるか保証できません」とDrにスゴんだら、「あ、はいはい。じゃあ、今回はやめましょう」とあっさり言われました (;^_^A

ホルモン補充療法(HRT)は、「整形外科で受けている骨粗鬆症の治療が思わしくなかったらやりませんか?」と提案された。
わたくしの場合は不定愁訴対策としてのHRTではないし、そもそもHRTは一生続けられるものでもないし、肌荒れを起こすことがあるし、5年経っているから大丈夫とは思うけれど、がん再発の危険もうんたらかんたら、ということだった。
骨密度は半年以上測っていないので、整形外科での治療が効果を出しているのかどうかよくわからない。
で、整形を受診して骨粗鬆症の治療結果を見てから、婦人科で再度相談することになった。

●整形外科
骨粗鬆症の薬を処方してもらい、骨密度を測定。
結果は後日。
この結果がよくなかった場合、婦人科でHRTの相談をしたいので、婦人科で細胞診の結果を聞く日と同じ日に、整形も受診するよう予約を調整した。
Drに「HRTだといつかはやめなくちゃならないけれど、整形でやっている骨量増加の治療は一生できるんですよね?」と尋ねたら、「もちろんできます。アメリカでの結果だけれど、ビスフォスフォネート剤を10年続けると、やってない人に比べて骨密度の成績いいよ」とかなんとか。
わたくしの場合、骨粗鬆症のための受診は3ヶ月に1度でいいんだし、薬も朝1錠で済むので、とりあえず続けてみるつもり。
そのうち、もっといい方法や薬が出るかもしれないし。

●外科
実は最近、胸に違和感があり、押すと痛かったんです (ToT)
乳腺炎だか、腫瘍があるのか、なんでもないのか。
そこで受診してみたところ、前回の乳がん検診をしてくれたDrだった。
あの時は、わたくしがマンモを熱望したのにやってくれなかったんだよな〜。
で、「もうこいつにだけは診てもらいたくない」と思ったんだよな〜。
はぁぁぁ。

でも、甲状腺の腫れを見つけてくれたDrでもある。
このDrは腺の触診が好きと見た。
Drは、今回も腕の付け根のリンパ、甲状腺を触診し、ウィルヒョウもしっかり探ってくる。
わたくしのがんは原発が子宮体部なので、ウィルヒョウはまず婦人科Drが気にすべきことなんじゃないか思うんですけど、この病院の婦人科でウィルヒョウを触診されたことはないんですよね〜。
そう言えば、手術を受けた病院のパンダ先生にも、術後検診でウィルヒョウを探られたことはなかった。
ヘンなの。

外科Drは、胸の超音波検査に取りかかった。

Dr「痛みがあるのは、乳がんじゃないことの方が多いから」

ぴ「前回、先生に乳がん検診をしていただいた時、甲状腺が腫れていると言われ、専門医で調べたらやっぱり橋本病でした。どうもありがとうございました」

Dr「今回は、甲状腺があまり触れなかったよ」

ぴ「チラーヂン飲んでます」

橋本病は、軽快しつつあるみたい?
超音波が終わると、今度は触診。

Dr「胸の方、触診では問題ないけれど、レントゲンの検査したことある?」

ぴ「マンモ?」

Dr「そう。1年に1度くらいは、やっておいた方がいい」

ぴ「……。やったことありません」

ってか、あなたは、前に言ってることと違うやん!

がるっ、がるっ、がるる〜!

と思ったけれど、そこはにこやかに「じゃあ今回、やっていただけますぅ?」とお願いしてみた。
予約が必要な検査だとばかり思っていたら、すぐに撮れるんだって。

なんなんだよぉぉぉ!

本当は結果もすぐに聞けるらしい。
でもDrが申し訳なさそうに「実は僕担当の手術がもう始まっちゃってるので、結果は今日じゃなくていい?」と聞く。
外来が押して、術場に上がるのが遅れているみたい。
ま、いいでしょ。
手術室の患者さんを待たせるわけにはいかないよね。

レントゲン室で骨密度測定のために両手の写真を撮り、その後、マンモグラフィー初体験。
放射線技師が若い男性で、「胸を挟んでレントゲンを撮ります」「位置決めなどのため、胸を触ります」などの説明があった。
抵抗がないと言えば嘘になるけど、向こうは医療現場のプロフェッショナルだし、こっちも患者のプロなので、さっさと服を脱ぐ。
どうぞ撮ってちょうだいな。
片胸につき、斜め横挟みと上下から挟む2ショット、計4ショット撮影。
挟んでいる間はやや痛いけど、我慢できる程度だし、長時間でもない。
経験者から聞いていた話よりはラクだった。わたくしの場合は。

●皮膚科
1週間ほど前から、両足ほぼ全部の指の腹部分に、内出血しているような紫色の点が出て、皮が剥けてきた。
歩くと痛い。
これってな〜に?
まさか、水虫とか? (ToT)
それとも、しもやけ?
わけがわからなかったので、受診してみました。

Drは、やはり初めは水虫を疑ったらしく、その場で検査したけれど、菌は検出されなかった。
で、血行障害による内出血との診断。

「しもやけだと思うので薬を処方するけれども、使っても治らないのなら、別の病気です」とのこと。
具体的にそれは何かと尋ねたら、全身性エリテマトーデス(SLE)から来る血行障害、高リン脂質抗体症候群による血栓から来る内出血などでもこういう内出血は見られると。
SLEのレイノーが出た記憶はないけれど、見逃してたのかな?
「もし、高リン脂質抗体症候群とかいうのだったら、治療は皮膚科になるんですか?」と聞いたら、内科での治療になるそうだ。

高リン脂質抗体症候群って何よ?

このDr、わたくし自身は「かぶれ」だとばかり思っていた耳のパサパサを見て、SLEの可能性を指摘してれた人である。
いいカンしてるんだよな〜。

今日は最後に内科へ行く予定なので、高リン脂質抗体症候群がどうかわかる検査があるならやってもらいたい。
そこで「ここの内科で生活習慣病の治療を受けているので、その高リンなんとかという病気の疑いがあることをカルテに書いて、内科Drに申し送りしてください」と頼んだ。
ひとつの病院でいろいろな科にかかっていると、こういう時はすごく便利だと思う。

●内科
生活習慣病関係の薬の処方を頼み、カルテに書かれた皮膚科Drの申し送りを読んでもらった。
「こんなになっちゃったんです」と、足も見せた。
Drは足の脈を取って、「血行はある」と言った。
じゃあ、なんでこんな風になるんだろう?

ぴ「そもそも、高リン脂質抗体症候群って何ですか?」

Dr「膠原病の一種」

ぴ「ぶっ…」

今度はそっちなのか〜。

ぴ「検査してください」

Dr「でも、高リン脂質抗体症候群って、そんなに多くない病気だよ」

ぴ「一般的にはそうなのかもしれないけど、私は大当たりし続けてきた人間なので、検査してください。がるっ」

Dr「わかりました」

検査の結果、病気が否定されるのなら、それでいいじゃん。
検査する前から「多くない病気だから」って否定するのは、説得力ゼロで納得できません。

Dr「他の血液検査、最後にやったのいつだっけ? やっとく?」

ぴ「この前、毎月血液検査させてもらうよって言ったの、先生ですよ」

Dr「たはは、そうだった…」

ちょっと、ちょっと、しっかりしてくださいよ!
お願いしますよ〜 (ToT)
ボケボケしていられません。

すべての診察が終わり、最後に採血。
お会計は、9740円。
5科受診して、細胞診、骨密度、マンモ、白癬菌検査、血液検査でこの値段なら、安いのかな。

病院の受付に行ったのが11時45分。
薬をもらって薬局を出たのが17時過ぎ。

疲れちゃったよ〜ん。


■2005/03/08 (火) 今日はいまいち。

昨日くたびれたせいか、朝からだるい。
寝ちゃおうかなぁ。
(12:23)

昼寝したら、ちょっと楽になった。
よかった (^o^)
(16:11)

動くといまいちなのでcgiで遊ぶことにし、うさぎの本宅の更新記録を新着ボードタイプにしてみた。
(19:59)

夫から電話があり「まだ会社。帰る時電話する」と告げられ、家で食べるんだろうか? 何時まで待っていればいいんだろう?などと考え、途方に暮れる。
(20:14)

「今から帰ります」と夫から電話。
この時間だと1時間半くらいかかりそうなので、10時半に夕食決定。。。
(21:04)

あ゛あ゛あ゛。
「あそんで〜」と言ってる猫に構わず家事を片付けていたら、怒った猫がわたくしの毛布の上で粗相を (ToT)
この抗議は最強なんだよなぁ。
まいった…。
ど〜すんの、これ?
(0:15)

毛布1枚目洗濯中。
(0:25)

毛布1枚目乾燥中。
毛布2枚目洗濯中。
乾くまで寝ることができません。
しかも、お腹痛くなってきたんですけどぉ (ToT)
(1:09)

1枚目の毛布、まだ乾燥中。
2枚乾かすと朝になってしまう予感…。
(2:10)

まだ乾かない (ToT)
ひま…。
とは言え、思考力が必要なことはできそうにない。
もうこんな時間だもんねぇ。
(3:05)

まだ乾かない。
ね・む・い /(=∵=)\
(3:55)

1枚目の毛布、乾燥終了。
えらく嬉しいです♪
(4:05)

つらつらと考えてみるに、だるいとか言っててもこれだけ起きていられるんだから、まだ余力があるのかもしれない。
または、燃え尽きる前の最後の大燃焼だったりして (;^_^A
(4:10)

今回の騒動の発端となった猫が、部屋の隅で丸まり、気持ち良さそうに眠っているのを発見。
気に入りません…  ̄(▼▼メ) ̄
(4:15)

エアコンをつけっ放しにすれば、毛布1枚でも寒くないんじゃないかと思い始めてきた。
寝てみます m(_ _)m
(4:20)

ソックスを脱いだら、左足首がかなり浮腫んでいた。
踏んだり蹴ったりでございます。
真剣に、横になります。
ちょっとまずそ。
(4:25)


■2005/03/09 (水) 頻回(ひんかい)

皮膚科で「しもやけだと思う」と診断された、足指の内出血みたいな紫色の点々には、バナールN100というビタミンEのカプセルと、ユベラ軟膏が処方された。
軟膏の用法に書かれていたのが「1日頻回」。
「数回」っていうのは見たことあるけれど、「頻回」は初めてでございます。
頻繁の「頻」なので、しばしば塗れ、ってことなんでしょうでしょうね。

塗りまくってます。
保温にも努めます。
これで治ってくれるといいんですが…。

検査の結果待ちになっている高リン脂質抗体症候群をネットで検索してみたんですが、あまりヒットしません。
ところが、抗リン脂質抗体症候群っていうのがあるんですわ。
カルテには確かに「高リン」って書いてあったんですけど、「抗リン」の間違いなのかなぁ。

難病情報センターに解説がある病気である。
抗リン脂質抗体症候群は、全身性エリテマトーデスに合併することが多く、比較的安定した全身性エリテマトーデスに発症されることが多いとされ、うんたらかんたら。

ふ〜む。
思うことはあるけれど、検査結果がまだなので、コメントは控えます。


■2005/03/10 (木) 確定申告再び。

下書きして、税理士さんに見てもらっていた確定申告書が戻ってきた。
これを清書して税務署に出せば、確定申告は終了となる。

医療費控除を受けるため、去年1年間の病院や薬局の領収書関係をとっておき、合計したら17万7859円だった。
だから、支払医療費の欄にはそう書いた。
税理士さんは、そこに付箋を貼って「医療費?」と書いてくれていたけど…。

そうなんです。

ごく一般の人から見ると、「間違ってるんじゃない?」と思う金額ですよね、やっぱり。
去年は腫瘍マーカーがふらふらと上昇し、検査しまくりだったので医療費がかかっちゃった。
今年はいかに?


■2005/03/14 (月) 釣った魚に餌はいらない?

今日は、ホワイトデーのはずなんですが、わたくしの思い違い?
釣った魚に餌はいらないって言うけど、わたくし、夫に実践されているようです。
バレンタインにはしっかりもらっておいて、これだもんね。

食事しながら、農業だの、釣りだのを熱く語ってる場合じゃございませんわよ。
テレビ見ながら、「それは段取りが悪い」とエラソーに評論してる、そのあなたは何なの?
あなたの「段取り」の結果が、ホワイトデーを忘れるってことなのね。

てめー、なめるんじゃないぞ。
わたくしを怒らせるなよ。
ってか、何度となく怒らせて、その度にえらい思いしてるのに、学習効果のないやつ。
家庭ひとつ守れないで、趣味だの楽しみだのを語る資格なし。
これからは、さらに締め付けを厳しくすることとします。

バレンタインには、会社の女性陣からも何やらいただいていたみたいだけれど、そのお返しもきっと忘れちゃってるんでしょうね。
みなさま、どアホウな夫で申し訳ございません m(_ _)m

わたくしのボキャブラリーでは、夫のような行動をする人を「恩知らず」と言う。
やるだけやってもらって、自分では何もしない人ってけっこう多い。

はふ〜。


■2005/03/15 (火) ごぼうよ、わたくしが悪かった

今朝の夫はなかなか見ものでした。
ふっ。

ぴ「私と猫に、なんか言うことない?」

夫「そうなんですよ、忘れちゃったんだよね…」

ぴ「そんなにガックリすることはないわよ。これからたっぷり償うんだから」

夫「………」

まぁ、覚悟してちょうだい。
本人もそこらへんはわかってて、昨日のブログにコメントつけてたのが、何ともはや。

元気なら腹を抱えて笑うところかもしれないけど、あいにく今日は、そのお腹の雲行きが怪しい。
ごぼうの天ぷらを食べたんですが、その後、いやな感じになってるんです (ToT)
詰まりそうな予感…。
繊維質のカタマリという認識はあったので、ちょっとの量にして、よく噛んだつもりなのに、それでもダメ?
夫は「天ぷらの油がもたれたのでは?」と言ってるけど、胃じゃなくて、臍下の左が痛い。
ごぼうを甘く見たおねいさんが悪かった。
お願いだから詰まらないでくださいよ〜!


■2005/03/16 (水) 足。

お腹はどうやら詰まらずに済み、ほっとひといき。
天気が良く暖かいせいか、いつもより体調がいいみたいなので、家の中を少し片付けた。
しまい込んだまま忘れていた、いただきものの商品券やビール券を発見!

うう〜、ウルトラスーパーラッキ〜!

久しぶりに繁華街へ出かけ、3時間で「足がもうだめぽ」になって帰宅。
ほとんど何も買えなかった (ToT)
とにかく、足の裏が痛くてたまらない。
へんなところに靴擦れができかかっている。
騒ぐほどのこともない傷なんですが、骨盤内リンパを全郭清している者としては、用心するに越したことはないので消毒しておく。
足の指の内出血も相変わらずだし。
あ、病院へ検査結果を聞きに行かなくちゃ。

夜になってから、ゲストブックを新しくする作業に取りかかった。
書き込みがもう1000件になっちゃってるので、壊れちゃうと困る。
わたくしの予定では、30分で終わるはずだったのに、「ちょっとここを改造して」などと欲を出したら、毎度のことながらcgiのドツボにはまってしまいました…。
今、17日の午前5時57分です。
やっと終わりました。
ずっと座っていたので足首がパンパンでございます。

リンパ浮腫は押すと凹んだままになっていて、橋本病の浮腫みは押しても凹まない、またはすぐ元に戻るのが特徴だとネットで見た。
私の足首の腫れは押しても凹まないし、足首だけの腫れなので、がんの術後後遺症によるリンパ浮腫ではないのでしょうけど、今日は足枕を付けて寝ることといたします。


■2005/03/20 (日) 墓参り

考えただけで身体がかゆくなるほど本気で嫌なのでございますが、家長としては逃げるわけにも行かず、実家の墓参り。
お腹痛いし、気分悪いし。

そのようなことを言うと「ご先祖を敬う気持ちがないから幸せになれないんだ」と、宗教チックなありがたいお話を持ってきてくれる人がいるのでリアルでは口をつぐんでいますが、わたしゃ聖職者でも博愛主義者でもないごく普通のヒトなんで、むちゃくちゃに生き、死んでからも尚、わたくしと妹に迷惑をかけ続けるご先祖さまをどうやって敬えばいいのか、全然わかんないよ〜ん。
あ、その方法があったとしても、興味がないので教えてくれなくていいです。
先祖の供養をしようとか、皆で話して分かち合い、許し合いましょうとか、なんかの像を買えとか、考えただけでさらに具合悪くなりそうですから。

とにかく墓参りはしたし、家長としてお寺にお布施も渡した。
いずれお金がたまったら、永代供養もしてあげます。
わたくしの好意を振り絞ってもそれが限度で、敬うことは期待しないで欲しいもんです。

実家の墓の滞在時間10分。
これで、春の彼岸の義理は果たしたからね。

その後、夫の父を拾って姑の墓参りをし、夫と義父と三人でお昼を食べて帰ってきた。
あまり動かずに食べ、車に揺られつづけていたのでお腹が痛いし、かなりくたびれた。

今日はもうだめぽ。


■2005/03/23 (水) リンパ浮腫と骨密度

わたくしは、骨盤内リンパ節を全郭清していて、その数は61個になる。
初めて診察を受けるDrに言うと「ずいぶん取ったね」としばしば言われるので、郭清数としては、多い方に入るのかもしれない。
左足は、なんだか腫れっぽかったり、痛い事が多いのですが、でも、まだ「リンパ浮腫だ」と診断されたことはございません。
受診していないのではなく、「これは違う」という診断なんですよね〜。
今のところ、どうにか発症を防げているようなので、できればこの状態を保ちたい。

抗リン脂質症候群だかなんだかわからないけれど、わたくしのあんよは、素敵に皮がむけてきました (ToT)
でも、触らないんだもんね。
手入れし過ぎ → 傷を作る → 蜂巣織炎 という構図は避けたい。

なんちゃって膠原病も、発症すればステロイド剤の治療が入ることになるだろうから、骨密度はきちんと管理しておきたい。
以前、日記で吼えたことがあるけれど、ステロイド剤 → 骨密度低下 → 大腿骨頭壊死症 → 人工股関節置換手術 → リンパ浮腫発症リスク増加 という構図は避けたい。

自衛!

そもそも、骨盤内リンパ節を全郭清しているわたくしは、足関係のオペを受けられるのかな?
来月、整形外科を受診するので、一度きちんと聞いてみなくちゃだわ。
歳をとると骨がもろくなり、大腿骨頚部骨折する人もいるけれど、もしもオペできないか、手術するとリンパ浮腫発症の確率がさらに上がるのなら、骨を鍛えて折れないようにして、怪我しないように気をつけて生活するしかないものねぇ。

と書くと、悲壮なニュアンスに受け取る人がいるので、僭越ながらひとこと。
何も対策がないわけじゃなく、「骨を鍛える」「怪我しないようにする」などの対応策・選択肢はありますので、そこんとこよろぴく♪


■2005/03/27 (日) ぴーこちゃん?

この2週間ほど、精神的にかなりきつ〜い作業をしている。
あまりにも辛いので人にはお勧めできません、というくらいちょっとヘロヘロ気味かも。
でも、その成果は近い内に形となり、みなさまにお見せできると思います。
今日、体重を測ったら2キロ減っていたので、串揚げ食べに行っちゃった♪
デザートまでしっかり食べて…。

ただいま、ぴーこちゃん攻撃の予感 (ToT)
まぁこんなもんでしょう。
詰まってなければ、それでいいです。


■2005/03/28 (月) 渚で待ってる。

輝く太陽が白い砂に椰子のシルエットをくっきりと描く昼下がり。
波静かな海は、波打ち際から沖へ向かってだんだん濃くなる青緑のグラデーションを見せている。
さざなみが奏でるメロディーを聞きながら、人気のない砂浜を歩いているわたくしは、きっとその心地よさにうっとりしていることだろう。

誰もいない浜辺の解放感と花の香りを含んだ空気を満喫した頃、そばの草むらがサワサワと音を立てて動く。
緑濃い茂みを分けて姿を現すのは、猫や犬やオウムなど、わたくしのペットだった子たち。
猫は、耳に南国の色鮮やかな花を飾っているかも。

彼らは、茂みから飛び出してわたくしに身体をこすりつけ、また会えた喜びを全身で表してくれるだろう。
そして、わたくしは、自分も星になったことを知る。

わたくしが会いたい人、でも、今の世界ではもう会えない人たちも、きっと渚で待っててくれているはず。
渚で待っててね。

そして、わたくしもいつかそこへ行ったら、いずれ後から来るであろう親しい人を渚で待ってる。


■2005/03/29 (火) サバイバーズ・ギルト

Survivor's Guilt : 生存者の罪悪感。生き残ってしまったことへの負い目。

「ええ、ぴょんぴょんが?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、わたくしもサバイバーズ・ギルトを感じる時はあります。

がんは、なりたくてなれる病気ではなく、もしがんで亡くなったとしても、患者さんご本人が悪いわけではありません。
もちろん、亡くなった方の死亡原因がわたくしにあるわけでもありません。
だから、わたくしは自分を責める必要はないし、責められる筋合いもないということはわかっているんだけど、やっぱり、いろいろと思っちゃう時はありますね…。

時には、がんで死ねばよかったのにと言う猛者がいるかもしれない。仲悪い人とか。
でも、基本的には、治療がうまく行って生きていることを責める他人って、いないんです。
にもかかわらず、やっぱり、いろいろと思っちゃう時はありますね…。

だれかの不注意で起きた事故や遭難で生死が分かれ、事故原因を作った人が生き残ってサバイバーズ・ギルトを感じるのとは異なり、がんにおけるサバイバーズ・ギルトは自分自身が作り出してしまうものなのかなと思う。
最終的に行き着く解決方法は、確固たる死生観の構築と、できる時にできるだけのことをやっておく努力と、納得感の三拍子揃えることだけなのかもしれない。


■2005/03/31 (木) キャンサー・サバイバーの世界へテイク・オフ!

この5年間、わたくしは「がん患者」でした。
2005年4月にがん告知後5年が経過しますので、明日からは「キャンサー・サバイバー」になります。

「がん患者」は一生モノの肩書きではありません。
治療が終了して一定期間経ち、再発や転移が認められなければ、原発がんは治ったと考えられます。
がん患者ではなくなるのです。
でも、がんだったという過去の事実が消えることはありません。
「キャンサー・サバイバー」という肩書きは、使う使わないにかかわらず、一生モノです。

がんになったことやがん治療は、肉体的苦痛だけでなく精神的な苦痛ももたらします。
その中で肉体的な苦痛は、医療技術の進歩と共に少なくなって来ています。
また、治療体験の多くは患者さん方に共通する部分が多く、最近の患者サイトの増加と共に情報そのものも豊富になっています。

精神的な苦痛は個人個人で苦痛の原因や大きさが異なるため、患者さん方がどう対処したり解決されているのかは本当に人それぞれだと思います。
わたくしはこの5年間、自分自身と対峙し、現実と向き合い、肉体的・精神的苦痛の根本を探し出して対処することで、自分の精神衛生を保ってきました。

相手を叩きたければ、まずはその実態を知らなければなりません。
そして、自分が相手の手中のどの位置にいるのかもきちんと把握しなければ、適切な対応策は考えられません。
「こんなこと、知りたくなかった」という厳しい現実に直面したこともあります。

そして、わたくしにとって本当の敵はがんという病気ではなく、自分自身であるということを知りました。
いい話があり、それが事実であっても、自分自身で信じられなければ、その事実は存在しないも同じことです。
自分が作り出す漠然とした不安こそが最大の敵でした。

だれにもどうにもできない自然の摂理もありました。
悲しく辛いことですが、受け入れるしかない事実もあったのです。
ひとつの物事でも、メリットとデメリットは必ず併せ持っています。
自分に突きつけられた事実のメリット部分だけを見つめることは、難しい時もありました。

毎日が自分との勝負でした。
毎日が突撃でした。
それを1日ずつ積み重ねていたら、5年経ちました。
うまく立ち回れたかと問われたら、「はい、バッチリです」と答える自信はありません。
けっこうドジ踏んでる時もありましたから。

でもわたくしは、自分に突きつけられた現実がどんなに厳しくても、絶対に逃げませんでした。
人それぞれキャパシティーが異なりますから、すべてのがん患者さんに、わたくしと同じことをしろと言うつもりは毛頭ありません。
実際、楽なことではありませんでした。
わたくし自身、体調が悪過ぎて、考えるのを翌日や数日後に延ばしたことはあります。
が、背を向けっ放しにすることは絶対にしませんでした。
それだけは、自分で自分を誉めたいと思います。
現実から逃げることはできません。
一番いい解決策を考え実行するのが、わたくしにとっては最短最良の方法でした。

がん告知から今日まで、決して平坦な道のりではありませんでしたが、どうにか5年目を迎えることができそうです。
「がん患者」とは異なり、「キャンサー・サバイバー」には終了期間の設定がありません。
渚の滑走路に着陸するその日まで、わたくしはずっとキャンサー・サバイバーです。
時にはかなりの無理を重ねても、自分にできることはやってきたつもりです。
この5年間の自分へのねぎらいと賞賛の意味も込めて、わたくしは胸を張って「キャンサー・サバイバー」を名乗りたいと思います。

術後5年を迎えるにあたり、うさぎの本宅を支えてくださった医療関係の友人の方々や、親しくしていただいている患者サイトの管理人さま方、うさぎの本宅に来訪されて有意義な体験を提供してくださっている患者さん方に、改めてお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。
そして、これからも、うさぎの本宅をどうぞよろしくお願いいたします。

また、わたくしを程よく放っておいてくれたリアル友人の方々、さりげなくfeedingしてくれた中華街関係の友人の方々にも感謝したいと思います。
ってか、ちょっと、つるりん!
わたくしがこの前した話を覚えてる?
どうにかしてくれ〜 (ToT)

こちらを読んでくださっている子宮がん、卵巣がんの患者さん方が一日も早くご快癒されることを願ってやみません。
どうぞ、くれぐれもお大事になさってくださいね!


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