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21.初めての見舞い客

私が入院してから約2週間が経った。
世の中は、もうすぐゴールデンウィークになる。
傷の抜鈎も済んだし、痛みもだいぶ薄れてきた。
お腹から出ているドレンはまだ抜けないけれど、この分なら、人と会ってもそれなりに話せるだろうし、それほど疲れないだろうし、お見舞いに来た方もショックを受けることはないだろう。
夫のところには、私の友達や親戚から「お見舞いに行ってもいい?」という問合せもけっこう入っているらしい。
そろそろお見舞い解禁にしようと思った。

ゴールデンウィークの初日、親戚や友達が続々とお見舞いに来てくれた。
文字通り「続々」と来てくれるので切れ目がない。
同じ病室の患者さんに悪いと思い、デイルームで話したのだが、最後の方にはさすがに疲れてしまい、座り続けたせいか腰痛もひどくなって来て、笑顔を浮かべて座っているのが精一杯。
後で数えたら20人も来てくれ、結局その日はデイルームに3時間座っていた。
正直なところ、最後の方は何を話したのだか覚えていないほどくたびれてしまった。
もっと正直なところを言えば、早く帰ってくれないかな、などと考えていた。m(_ _)m

お見舞いが重ならないよう、 知り合い同士はいつ行くか連絡し合うといいかもしれない。


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