がんの組織分化度(グレード)
「組織分化度」は、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
「分化度」とも言われ、その状態はグレード(Grade。Gと表記することが多い)に数字をつけて表されます。
ドクターが病状説明の中で、「がんの顔つきがいい」とか、「性質がおとなしい」「たちがいい」とか言うことがありますが、その「顔つき」「性質」「たち」は組織分化度を指すことが多いです。
子宮体部がんの組織分化度はG1、G2、G3の3つに分けられています。
組織分化度は、細胞の成り立ちや仕組みがわかっていないと理解するのが難しく、私がここで、「これだからこうである」と書き切るのは非常に困難です。
(あまりにも難解で、うさぎの本宅開設から6年以上、下書きを書いては消しを繰り返して結局触れられずにいました。スミマセン…)
ありがたいことに最近は、専門家の方々ががんの組織分化度について説明したページがインターネット上でもたくさん見られるようになりましたので、詳細な説明はそちらをご覧いただきたいと思います。
「組織分化度」「癌 分化度」などで検索すると、ばんばんヒットします。
ものすごく端折って簡単に書いてしまうと…。
細胞は、遺伝プログラムに従って細胞の数を増やし、増殖した細胞は、その器官特有の機能を持つようにだんだん変化して成熟します。
組織分化度は、細胞の成熟具合を表す言葉です。
未熟で何の器官にもなっていない細胞は、未分化。
そこから、低分化→中分化→高分化と成熟していきます。
がんの「顔つき」の良し悪しですが、組織分化度が高ければ高いほど、つまり高分化であればあるほど「顔つきがいい」「性質がいい」「たちがいい」と言われます。
なぜなら、高分化がんは正常の細胞・組織の形態に近く、本来なるべき器官の構造や機能的性質を残しているからなんだそうです。
子宮体部がんのうち、腺がんについては、組織分化度によって以下のような分類がなされます。
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グレードと組織分化度は「子宮体癌取扱い規約」より
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