血液検査結果は自分でも要チェック!
2003年7月、ぴょんぴょんはたまたま、自分が膠原病の中の全身性エリテマトーデスなのではないかという疑惑を抱き、病院で血液検査をしてもらいました。
その結果、膠原病に関する検査を全部やっていないような気がして、とりあえず今までやった血液検査等の表を集めて、一覧表にしてみました。
でき上がった表を見て、膠原病はさて置き、子宮がん術前と術後の主に生活習慣病に関わる数値の変化にびっくり!
高くなってるよなぁとおぼろげにわかっていた部分でも、一覧表にしてみると改めてその変化に驚きました。
がん患者は転移や再発が気になりますから腫瘍マーカーはけっこう気にして見ていますし、命に関わるような数値の変化があった場合は医師もそれなりに対応してくれると思います。
でも、その他の部分は医師の方から「この検査値が異常です」と言われなければ、患者としては「何でもないのかな」と思いがち。
卵巣欠落から起こるかもしれない生活習慣病は、即座に生命の危機と結びつくわけではありませんが、放っておけば年月をかけて悪化して行く場合もあるでしょう。
そして生活習慣病は文字通り、生活習慣に気をつけるとかなり防げる病気なのです。
でも、数値が明らかに高くなっているのにも関わらず、婦人科の医師から「ここを注意して」と指摘されていないものもありました。
生活習慣病の治療は内科扱いなので、婦人科の医師にはわからないのが実情みたいです。
他の患者さんがたへの警鐘として、ぴょんぴょんの血液検査一覧表を掲載します。
みなさもご自分の血液検査結果を一度じっくりチェックしてみてください。
血液検査の結果表は、こちらから請求しないとくれない病院もあります。
欲しい場合は医師に「ください」と言ってみてね。
ぴょんぴょんの血液検査の数値を公開するにあたって
- これは、ぴょんぴょんが数年間に渡り、数軒の病院で行なった血液検査結果をまとめたものです。
- 病院によって検査項目名には違いがあり、標準値や表記にも多少の違いがあります。
- 検査結果に標準値が書いてなくてHマークがついている数値や、標準値を越えているのではないかと思うんだけれどHマークがついていない数値もありましたが、それはそのまま入力しました。
- ぴょんぴょんがやっている血液検査メニューが、子宮がん患者全般に行なわれる血液検査の一般的なメニューというわけではありません。
- 検査結果の紙をもらっていない時もあるので、実際にはもっと検査をしています。
- ぴょんぴょんのたどった経過がすべての患者さんに当てはまるとは思いません。そこんとこ、よろしくお願いします。
表を作ってみて今回わかったこと
- 婦人科の術後検診では、子宮がんの再発や転移の時に異常が現れる部分の血液検査(腫瘍マーカー)が主。卵巣欠落症状から起こり得る生活習慣病については検査オーダーされていない。
風邪などで婦人科以外の診療科を受診した時は、腫瘍マーカーの検査オーダーがされていない。
つまり、各診療科ともほとんどの場合は、自分の科で知りたいことのみ、自分の科で治療可能な分野のみの検査オーダーになっている。 - 術後、こちらから希望して生活習慣病関係の血液検査をした結果、多くの項目で異常値が認められた。
- 術前(灰色の欄より上)と術後を比べると、UA(尿酸)、TG(中性脂肪)、T-CHO(総コレステロール)、骨密度の変化が著しい。
- 同じ病院で別の科を受診し、それぞれで血液検査が必要になった場合は、不必要なダブリがあまりない。
たまたま婦人科で行なった検査で、痛風や高脂血症など、内科で治療するような病気が疑われる結果が出た場合、婦人科の医師からは何の注意もないことが多いんです。
そこで、検査結果は自分で注意して見て、「これは治療しなくていいんですか?」とか「この治療はどこの科へ行けばいいんですか」などど聞いたり行動しないと、せっかくわかった異常値も何の役にも立ちません。
「婦人科を受診しているから、全身チェックもしてもらえているんだろう」と思い込んでいると、子宮がんの再発・転移以外の病気の早期発見は難しいかも。
症状が出てからやっと発見ということもありえます。
「病院に行ってる」というだけで、「それぞれの病気専用の検査」はしていないのだから、発見できないのが当たり前と言えば当たり前なんですけどね…。
- 気になる部分は、ちゃんと検査してもらえているのかどうか、患者側からも医師へしっかり確認しましょう!
- 血液検査の項目名やその検査で身体のどの部分を調べているかなどは、リンク集の医療情報検索サイトにリンクされている「検査項目解説」で検索すると便利です。
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