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内診の時に使う器具について

子宮がん検診や検査のため内診することになった場合、ほとんどの患者さんは、カーテンに遮られて「今、自分に何が行われているか」がわかりません。
先生が看護婦さんに器具を指示する声だけが聞こえるので、「それ何? 今度は何するの?」と不安だけが増大するんですよね。
知り合いの産婦人科Drに、「内診の時に使う器具の写真を提供して欲しい」とお願いしたところ、快諾していただき、説明もしていただけました。
どんな器具を使うかを知ることで、患者さんが内診に抱く恐怖が少しでも薄れることを願い、このページをUPしました。
KI先生、どうもありがとうございました!

※このページで紹介している器具は、一例です。病院によって使われる器具は異なる場合があります。


●クスコ式膣鏡

先生や施設によって、「クスコ」「クスコー」など、ちょっと呼び方は違うようですが、内診の時、最初に使う器具です。
膣内と子宮頚部を観察するのに用います。
上の写真の状態で膣内に挿入した後、下の写真のように先を開いて使います。
●クスコに関するぴょんぴょんメモ

クスコにはS、M、Lなどサイズがあります。
若年層にはSを使うみたいですが、年齢が上がるとMを使うことが多いみたい。
ところがっ。
未産婦や、卵巣を取るなどの影響で膣が萎縮している患者は、Mだと痛い場合があります。(ToT)
ぴょんぴょんは初め、サイズがあることを知らず、ぐいぐいやられて「ギェ〜、いった〜〜い」と騒いだり、半分まで入れて交換したり(今考えると、小さいサイズに替えていたんですね)していました。
サイズがあることを知ってからは、「すいませんがSでお願いします」と事前にサイズ指定しています。
Dr側には「見えにくい」などのデメリットがあるかもしれませんが、ぴょんぴょんのようにいつもサイズを交換している場合には、初めから正しいサイズを申告するのも一つの方法だと思います。


●綿棒とエンドサイト

細胞診の時に使う器具です。

写真上部は、子宮頸部がん検診の時に使う綿棒です。子宮頸部を擦って、細胞を採取します。
この検査は、痛くありません。

写真下部はエンドサイトといって、子宮体がん検診の時に子宮の内膜から細胞を採取する時に使います。
先が二つに分かれている方(画面の左側)を子宮内に挿入します。
外筒と内筒の二重構造になっていて、子宮の奥の(内膜)細胞のみを採取できるようになっています。
棒に青い線があるのは、同時に子宮の内腔の大きさを測るためです。
通常は容易に細胞採取ができるので、ほんの一瞬、チカッとする程度の痛みしかありません。
しかし、患者さんによっては採取しにくい方もいて、その時は、マルチン単鈎鉗子を使って子宮の頸部を固定したりしますので、少し痛みを伴います。

少量の性器出血を伴うこともありますが、ほとんどの場合、自然に止血します。
検査の手技自体はすぐ終わりますので、細胞だけを取る時は、通常、無麻酔で行います。

子宮頸部と体部の細胞を取るのには、他にも、できるだけ多くの細胞が取れるように先端のほうがブラシのようになったものなど、いろいろ工夫されているため、少し形が異なったものもあります。

こうして採取した細胞をスライドグラスの上に塗って、固定、染色して、顕微鏡で調べます。


●マルチン単鈎鉗子

主に子宮の頸部を挟んで、固定するのに使います。
子宮内膜の細胞診検査でエンドサイトが挿入しにくい時や、子宮内膜の組織診を行う時など子宮内の処置をする時に用います。

使う理由は、固定して子宮頸部を安定させる他にもう一つあり、それは、子宮頸部を下方(足側)へ牽引することです。
通常、子宮は「前屈」といって膀胱側に傾いているため、内腔が途中で屈曲しています。
それを牽引することで、内腔をまっすぐにして、棒状の金属製器具をスムーズに挿入することができるようになるわけです。


●経膣超音波検査プローベ

一見、こんなものが膣内に入るの?と思われるかもしれません。
対照となるものがないので、実際の大きさがわかりにくいかと思いますが、画面上の方の取っ手のような部分を握って、膣内に先端を挿入して用います。
ですから、実際に膣内に入るのはこの器具の先の方だけです。

内診台に上がって検査しますので、患者さんによっては嫌がられる方もいますが、腹部の超音波に比べると、婦人科系に関しては、はるかに情報を得られやすいので、できれば受けた方がいいそうです。
もちろん膣内に器具を入れるわけですから、お医者さん側は、性体験のない方や、若年者の方にはできるだけ行わないように心がけているそうです。


●キューレット

子宮内膜の組織を検査する時に使います。
画面の右側を子宮内に挿入して、組織を掻きだします。

検査の種類としては、子宮内膜の一部のみ検査する部位別掻爬と、子宮内膜全部を検査するための全面掻爬があります。
部位別掻爬の時は、ほとんどの場合、麻酔は使いませんが、痛みに弱い方や、全面掻爬の時には、子宮頸部への局所麻酔や、全身麻酔(静脈麻酔)を併用します。


●生検鉗子

この鉗子は、子宮頸部の病変部の組織を採るときに用います。
先の方は数ミリしかないので、実際に採れる組織の大きさは米粒ぐらいです。
この検査も痛みを伴いますが、一瞬なので、通常は無麻酔で行います。







●子宮鏡

子宮の内腔を見るための器具です。
実際に子宮内に入る部分は先端の細い部分が数cm程度です。

子宮内というのは、通常は子宮前壁と後壁との間にスペースはありません。
そこで、中をのぞく時は、生理食塩水等を子宮腔内に還流させながら、子宮内を膨らませて空間を作って、子宮鏡を挿入して観察します。

子宮内にポリープや子宮筋腫がある場合には、先端から鉗子等を出して、切除することも可能です。
右手のスコープからのぞきながら、LRの部分のレバーで子宮鏡の先端を左右に振って内部を観察します。


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