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ホーム> メニュー> 子宮がんスタディノート> 自分は子宮がんかもしれないと疑っているあなたへ。そして、家族や友人に子宮がん患者がいるあなたへ。

自分は子宮がんかもしれないと疑っているあなたへ。
そして、家族や友人に子宮がん患者がいるあなたへ。

自分が子宮がんなのではないかと疑っているあなたへ。

たぶん、あなたには何らかの症状があって「自分はがんなのではないか」と気になり、ネットで検索したりして、このホームページにたどり着いたのだと思います。
毎日毎日、心配でしょう?
そしてもしかしたら、このホームページを読んで、もっと心配になったかもしれません。
今、ぴょんぴょんがあなたにしてあげられることは、「病院へ行って診てもらってください」と言うことだけです。

すでに病院へ行って、検査結果待ちの方は、がんではないという結果が出ることを、心からお祈り申し上げています。
そしてもし、「子宮がんです」と言われてしまったとしたら…。

わからないことがあったら、Your Voiceを読んだり、うさぎの本宅掲示板をお使いください。
ここには、たくさんの子宮がん患者の方が来訪してくださいます。
ぴょんぴょんに答えられないことでも、他の人からレスがあるかもしれません。
メンタルケアはできませんが、患者にしかわからないことも数多くあります。
ぴょんぴょんに答えられることは、最大限の努力を惜しまずにお答えします。
あくまでも、「ぴょんぴょんにできる範囲で」ですけどね。


気になりながらも、まだ診察を受けていないあなたへ。

子宮がんかそうでないかは、診察して検査を受けない限り、絶対にわかりません。
「出血がある」「お腹が痛い」とぴょんぴょんに訴えられても、私はお医者さんではありませんし、そういう症状が出る病気は、子宮がん以外にもたくさんあります。
ですから、「がんじゃないかと心配です」と言われても、話を聞いただけでは、ぴょんぴょんはもちろん、医療従事者ですら、あなたががんかどうかはわかりません。
病院で診察を受けるしか、方法はないのです。

病院以外の場所、例えば化粧品店、パン屋さん、神社仏閣などへ行って子宮がんが判明した患者さんは、一人もいません。
それから、普通に暮らしていたら、ある日突然、家にお医者さんがやって来て、「あなたはがんです。うちの病院で治療してあげます。さあ、来てください」と言われた患者さんも、一人もいません。
みんな、自分から病院へ行って、診察を受けているのです。
だからあなたも、心配なら1日も早く、病院で診察を受けてください。
もしがんだったとしても、発見が早ければ、治療の選択肢が広がります。
子宮を取らずに済むことだってあるのですよ。

がんは、そのままにしておくと進行します。
がんなのに、診察・治療しないで放っておくということは、消極的な自殺を選んだことになります。
死にたいのなら、別にかまいません。
診察をいやがった結果として死ぬのは、ぴょんぴょんではなく、あなたなのですから、どうぞお好きになさってください。

確かに、婦人科の診察はいやなものです。
ですから、がんを経験した者として、「診察や治療は、こういう風に行われる」「こうすると、まだちょっとは楽でいいかも」という情報をこのホームページに載せています。
ぴょんぴょんができることは、そこまでです。
だれ一人として、あなたの代わりに診察や治療を受けることはできません。
あなた自身のことなのですから。


家族や友人に子宮がん患者がいるあなたへ。

あなた自身が病気になったわけではないけれど、毎日辛いことでしょう。
愛する者が苦しむ姿を見るのは辛いし、愛する者を失うかもしれないというあなたの恐怖は、ぴょんぴょんにもわかります。
でも今回は、「がん患者・ぴょんぴょん」としての立場から書かせていただきます。

ぴょんぴょんががん宣告を受けた時、友人たちに「これだけは、絶対にやるな!」と送ったメッセージがあります。
それは以下のようなものでした。

当面のぴょんぴょんさま取り扱い上の注意(カッコ内は注意の理由)
用法上の注意を守って、正しく優しく丁寧にお取り扱いください。

その1
「頑張れ」「病気になんか負けるなよ」「早く良くなってね」等は禁句。
へんな慰めや説教も禁止。
(自分でよくわかっていることを人から言われると腹が立つし、プレッシャーがかかります)

その2
「人生いろいろあるから」「自分ではどうにもできないこともあるよ」等の発言も禁止。
(ぴょんぴょん自身が思ったり、言ったりするのはいいけど、他人からは言われたくない!)

その3
自分の経験、価値観、死生観、人生観などをぴょんぴょんに押し付けないこと。
(ぴょんぴょんのアイデンティティーはすでにバッチリと確立しています)

その4
ぴょんぴょんと会った人は、目をウルウルさせながら、「ぴょんぴょんはな〜んにも悪いことしていないのに、こんなことになっちゃって、すっごく可哀想」と力説すること。
(その通りでしょ?)

その5
さらに、「ダンナが女を作らないように、皆で目を光らせているから」と必ず付け加えること。
(皆で監視してくれればぴょんぴょんも安心です)

その6
民間療法は一切勧めないこと。
(今回は信じたいと思いません)

その7
神社や寺などのお守り、御札等を持ってこないこと。
(理由は「その6」と同じ)

その8
ぴょんぴょんの機嫌が悪くて、あたられても、怒ったりびっくりしたりしないこと。
(手術の後遺症として、更年期障害のようなものが起こる可能性があります)

その9
病院へのお見舞い希望者は、そのたびごとに前もって、ぴょんぴょん夫に連絡して指示を仰ぐこと。
(具合の悪い時、人に会いたくありません。突然来たりしないでね。頼むよ〜)

その10
病院でぴょんぴょんが来ているものを見て笑わないこと。
(病院支給の寝間着を着なければならないのだけれど、柄がダサい!)

その11
ぴょんぴょんとその夫が決めた治療方針に意見を差し挟まないこと。
(自分の人生は自分で決めます。ご意見無用)

その12
がん治療のハウツー本や闘病記を持ってこないこと。
(ぴょんぴょんは病気に対する知識がもう充分あると思うので、そんなの読むくらいだったら自分で書く!)

その13
ぴょんぴょんが療養中は、どんなわがままでも聞くこと。
(特にぴょんぴょん夫、よろしくね)

その14
その他、ぴょんぴょんの性格をよく考えて、ぴょんぴょんの気に障るような言動は厳に謹むこと。

病気になったことのない人は、「ずいぶん高飛車だな。何だこれ?」と思われるかもしれません。
でも、このくらい言っておかないと、周囲の意見の交通整理がものすごく大変なのです。
病気の治療は、楽ではありません。
その上、いろいろな人から言われる意見の調整をさせられるのでは、患者はたまりません。

あなたには、「もし自分が病気になったら、こういう治療をしたい」と考えていることがあるかもしれません。
でもそれは、あなたの意志であって、患者の意志とは違います。
あなたの意見を押し通したら、あなた自身は「自分は患者のためにいろいろとしてあげた」と満足感が得られ、楽になるかもしれません。
でも、あなたの意見が患者にとって本意ではなかったら?
患者は、自分が病気になって周囲に迷惑をかけているんじゃないかという負い目から、嫌なことでもなかなか「嫌だ」とは言えないのです。
迷惑なことでも、はっきり「迷惑だ」とは言えないのです。
患者の治療方針に他人が口を挟むことは、患者に肉体的精神的な苦しみを与えるかもしれないということを忘れないでください。
誰の人生か、誰を楽にしてあげたいのかをよ〜く考えてくださいね。


子宮がん患者さんの友人の方へ。

掲示板やメールで「友人が子宮がんになった。患者から詳しいことを教えてもらえないのだが、どういう病気か。これからどうなるのか?」と聞いて来る方がいます。
まず初めに、あなたは患者さんのことを「友人」だと思っていても、患者さんの方は、あなたのことを「ただの知り合い」だとしか思っていない場合がある、ということを申し上げておきます。
患者側があなたに詳しいことを言わないということは、「言いたくない」か、「教えたくない」か、「言えない」ということです。
患者さんがあなたのことを本当の友人だと思い、言う必要があると考えれば、あなたが何も聞かなくても、向こうからいろいろと話してくれることでしょう。

患者が治療する時には、同居する家族など(患者の保証人、保護者、後見人的立場の人)には、医師から必ず説明があります。
あなたがそういう立場になく、患者から「私の病気はね…」と教えてもらえないのであれば、患者はたぶん、あなたに話したくないんです。
どうぞ、そっとしておいてあげてください。
無理に聞き出したりするのは、ものすごくおせっかいなことで、患者にとっては迷惑でしかありません。

それから、患者さんがこれからどうなるかについては、ぴょんぴょんにはわかりません。
それはたぶん、誰にもわからないことだと思いますよ。

ぴょんぴょん自身は、患者さんの「友人」と称する人に、病気の詳しい情報を積極的に提供したいとは思っていません。
なぜなら、ぴょんぴょんが病気になった時、「ただの知り合い」としか思っていなかったある人が、ぴょんぴょんの病気を知って、どこでどう調べたのか、変てこりんな知識を仕入れて来て、得意げにぴょんぴょんへ語ったことがあったからです。
自分の病気のことですから、ぴょんぴょんは、すでにいろいろと調べていました。
彼女は私に、円錐切除を勧めたのです。
円錐切除は頸がんに適応される術法で、体がんだったぴょんぴょんには意味がありません。
それを言うと、「何で?」と逆質問をされました。
本人は親切のつもりだったのでしょう。でも、ぴょんぴょんにとっては、ものすごく迷惑で不愉快でした。


それから、すでにがんを経験した者として、健康なみなさんへメッセージ。

がんかそうでないかは、検診や診察を受けない限り、絶対にわかりません。
検診を受けていない方には、「面倒だから」「時間がないから」「健康には自信ある」「生活に気を配っているから平気」などの理由があると思います。
でも、今の医学では、発がんを100%防ぐ方法はないのです。

どんなに注意していても、がんになることはあります。
ぴょんぴょんは、毎年1回ずつ人間ドックに入り、それとは別に頸がんと体がんの子宮がん検診も受けていましたが、発がんしました。
ぴょんぴょんががん宣告を受けたのは、子宮がん検診を受けて「異状なし」と言われてから9ヶ月後のことです。
ただし、定期的に検診していたので、がん宣告されても、「がんだとしても、そんなに進んではいないだろう」という安心感は持てました。
早く見つけて治療すれば、治る確率も高いし、治療の選択肢が多いです。

国立がんセンターの統計を見ると、平成10年にがんで亡くなった方は、総死亡の30.3%となっています。
約3人に1人の死亡原因は、がんなのです。
がんになったとしても、治療して治る方もたくさんいますから、発がんする方の割合は、もっとずっと多いでしょう。
がんで死ぬかどうかはともかく、3人に1人、2人に1人はがんにかかる時代なのです。
「自分だけは平気」と思わない方がいいですよ。
そして何回も言いますが、がんにかかっているかどうかは、検診しない限り、絶対にわかりません。
検診がいやなら、それでもかまいませんけどね。
これまた、あなた自身のことですから。

最後に、保険の話をちょこっと。
がんの治療費用をカバーする保険には、入院や手術の給付金が出る生命保険や、がん保険などがあります。
この中で、がん保険には「待期間」というシステムがあるのです。
がん保険は、契約しても、ある一定の「待期間」を経過した後に初めてがんと診断された場合でないと、給付金は出ません。
「がんかもしれない」と思ってからがん保険に入ったのでは遅いのです。
ぴょんぴょんの入っていたがん保険の待期間は3カ月でした。
私は幸い、発がんする何年も前に契約していたので、待期間には引っ掛からずに給付金が出ましたが、健康な時にこそ、きちんと保険のことを考えておいた方がいいですよ。
がんになると、数年の間、がん保険はもちろん、生命保険にも入れなくなります。
ぴょんぴょんの場合も、今、老後に備えていろいろな保険に入ろうとしても、傷害保険や「誰でも入れます」タイプの保険以外は、すべて断られてしまうことでしょう。
ぴょんぴょんは、病気になるずっと前に、2つの生命保険と、がん保険、入院保険、個人年金、介護保険を契約していました。
ですから、保険なしの生活を送らなければならないという不安はありません。
そして、ちゃんと給付金が出たので、がんの治療費はすべてそのお金で賄え、だいぶ残ったくらいです。
ぴょんぴょんは保険会社の人ではないし、あなたの保険料を私が払うわけでもないので、「保険には、絶対に入った方がいいよ!」と力説はしません。
これも、あなた自身のことですから。
でも、ぴょんぴょん自身は「保険を掛けておいて本当によかった」と思ったことを書き添えておきます。

2001.5.05   記
2005.8.31 更新


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