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腫瘍マーカーに一喜一憂、でも?

がん患者は、腫瘍マーカーの推移にはナーバスにならざるを得ないと思います。
ちょっとした変化にも一喜一憂したり。
ぴょんぴょんも、その気持ちはよく分かります。
でもその前に…。

腫瘍マーカーは、がんか、そうじゃないかを100%の確率で当てるものではありません。
その前提は、頭に叩き込んでおいてくださいね。

子宮がんの腫瘍マーカーの場合は、「もし、子宮にがんがあったとしたら、血液(または尿など)の中のこの成分に異常が出るだろう」と思われる「この成分」を調べます。
それから、ひとくちに腫瘍マーカーと言っても、その種類はいっぱいあるんです。一つじゃないんですよ。

ぴょんぴょんが持っている医学書に載っている「婦人科領域で利用されている腫瘍マーカー」には、23の物質が腫瘍マーカーとして挙げられています。
医師は、「この患者さんの場合は、こことここの腫瘍マーカーをやろう」と患者ごとにケースバイケースで検査オーダーを出しているようです。
これは、あくまでも子宮がんや卵巣がんに関しての腫瘍マーカーです。
ですから「婦人科で腫瘍マーカーの検査しているので、全身のがんのチェックをしてもらえている」と思うのは大きな間違いです。

肺がん、胃がんなど、子宮関係以外のがんは調べる腫瘍マーカーが違います。
もし子宮関係以外のがんが心配だったら、集団検診や人間ドックなどで気になる部位は改めて検査してもらわないとダメです。
そして腫瘍マーカーは、一度検査して終わりというものではなく、毎回検査してその推移を見るものと思ってください。

がんでも、腫瘍マーカーに出ない人はいます。
また、健康な人でも腫瘍マーカーの値が高めの人はいます。
ぴょんぴょんががん告知を受けた時、もちろん腫瘍マーカーもやりましたが、私の場合は調べた腫瘍マーカーすべてが正常値内でした。
でも、ぴょんぴょんは浸潤したがんでした。

私の夫が初めて人間ドックで腫瘍マーカーをやった時、少し高い異常値が出たマーカーがありました。
当然のことながら精密検査になりましたが、夫はがんではありませんでした。
前述したように、腫瘍マーカーは毎回検査して、その推移を見るものです。
夫の腫瘍マーカーは異常値のまま、上がることも下がることもしていません。
夫の場合は、少し高いのが「彼の正常値」なのです。

自分の普段の体温や血圧を知っている人は多いと思います。
私の健康時の体温は、35〜35.5℃ぐらいです。
血圧は、上が100前後で下が60ぐらいです。
体温・血圧ともちょっと低めですが、いつもそうだし、健康上、特に支障はありません。

体温や血圧と異なり、腫瘍マーカーは、がんを疑う症状が出てから初めて検査する場合がほとんどなので、自分の健康時の腫瘍マーカーの値を知っている方はあまりいないと思います。
基準となる「自分の物差し」がないので、なおのこと、一度きりの腫瘍マーカー値だけでは何も判断できないことが多いのではないでしょうか。

「腫瘍マーカーの値が上がって来て…」とか、「腫瘍マーカーをやったら、正常値より高い。がんになっちゃった!」とおっしゃる方、タイトル通り、本人に向かってすごく言いにくいことなので、今まで書いていなかったのですが…。

腫瘍マーカーの値だけで、がんかそうではないかを確実に判断することはできません。

がんで腫瘍マーカーに異常値が出る場合、正常値とは大きく異なる(桁違いなど)数字になることが多いと聞いています。
例えば、正常値の上限が40U/mlという腫瘍マーカーがあった場合、41とか45という値が出たとしても、がんだとは限りません。
その人は、ちょっと高めの数字が「その人にとっては正常値」の場合もあるのです。
ですから、毎回検査して推移をみるのです。

腫瘍マーカーがちょっと高くても、数回の検査後、その値近辺で大きな変動がなく、医師も「気にするな」と言った場合は、額面通りに受け取っていいのではないでしょうか。
もしそれでも不安な場合は、医師に対して騒いでね。
「うさぎの本宅」で騒がれても、「お医者さんに聞いてね」としか答えようがありません。

また、腫瘍マーカーの正常値内での推移は、騒いでもしょうがありません。
上の例で出たように、正常値の上限が40U/mlという腫瘍マーカーがあった場合、初めの検査で20、翌月の検査で30になり、「上がった!!」と大騒ぎする患者さんがいます。
気持ちは分かります。でも、正常値内なんですよね…。
ちょっと冷静になってね〜。
平熱が35℃のぴょんぴょんが、36.5℃で「熱がある!!」と騒いでも、お医者さんは相手にもしてくれないと思います。
一般には、36.5℃は平熱ですから。

2001.11.24   記


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