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がん告知されてから治療に入るまでの過ごし方 〜6th Anniversary〜

4月は、わたくしが子宮体癌の根治手術を受けた月です。
もう6年前になります。
これから1ヶ月の間、6th Anniversaryというサブタイトルで、思い出や今だから言えることなど、わたくしのがん治療にまつわる話を折りに触れて書いて行きたいと思います。


がん告知を受けて即日で根治治療という例を、わたくしはほとんど知りません。
だいたいは、もっと詳しい検査をして治療方針を決めたり、手術すると決まってからも数日〜1ヶ月程度は待たされます。
自分の時を顧みると、この時期が精神的に一番不安定だったと思います。
「がんである。なのに何の治療も受けていない。これでいいのか?」って感じでした。
検査でどのようなことをするかや入院の準備など、物質面や実質的なことは、うさぎの本宅内でたっぷりご紹介しておりますのでそちらを見ていただくとして、今日は精神衛生面のことを書いてみたいと思います。

●病気についての考え事は太陽のある時にする
夜、日が落ちてからは、「自分はこれからどうなるんだろう?」などと、病気の行く末について考えてはイケマセン。
良くない想像しか浮かびませんて。
昼間だと「やるだけやってみよう!」とか「きっと治る!」という前向きな気持ちになれることが多いんですが、夜は「どよよんモード」まっしぐらでしょう。
眠れないなら、主治医に眠剤を処方してもらうなり、お酒飲むなりして、さっさと寝ちゃうべきです。

時々、悲観的なメールをいただきますが、だいたいが夜に書かれたものです。
特に、真夜中に書かれたものはものすご〜く悲観的です。
「きっと助からないと思います」なんて書いてあっても、その方のステージは0期だったりして…。
統計的に見て、0期で治療した場合の再発率は0%。
つまり生存率100%なんです。
(子宮頸がんの場合。体がんも0期で子宮全摘した場合は再発率0%)
わたくし自身の見聞きした例でも、0期で治療した後に再発して亡くなった患者さんは一人も知りません。
なのに夜、もんもんと考えた末、望んでも死ねない状態なのに絶対に死ぬと思い込んでしまっていて、「この方、こんなことしていたら自分で自分を病気にしてしまうのではないか」と心配になる時があります。

●日記をつける
がん告知を受けて、爽やかな明るい気持ちになる人はたぶんいません。
皆さん、大小の差はありますが動揺しています。
辛いですよね〜。
誰かに話して楽になりたいですよね〜。
でも、愚痴話を四六時中聞かされていたら、相手はいつか耐えられなくなるかもしれません。
それで友人が去って行った人、家族からもなかなか理解してもらえなくなった人を、わたくしはたくさん見てきました。
病気を抱え、周囲との人間関係も壊れてしまって、本当に大変だろうなと思います。
日記をつけましょうね。
「○○のバカヤロー」でもいいんです。
人には見せられない、弱い自分をさらけ出してもいいんです。
何時間書いても、何を書いても、日記は文句を言いません。
去っても行きません。
誰にも迷惑かけないガス抜き法です。

●気持ちが落ち着くまでは、亡くなった方のホームページや本を見ない
誤解を受けるかもしれないので初めに明記しますが、がんで亡くなった方のホームページや本を否定するつもりは毛頭ありません。
ずっと見るなと言っているわけでもありません。
あくまでも「気持ちが落ち着くまでは見ない」です。

医療関係者ではない方ががん告知を受けた当初は、病気に関する知識がほとんどないのが普通です。
そして、いまだに根強い「がん=死」という考えが真っ先に浮かんでくると思います。
実際には、わたくしも含め、治療して治った方もたくさんいるのですが、たぶんそこまで考えが行きつかないでしょう。
自分のがんがどの程度のものなのかも、告知当初はまだ理解できていないと思います。

そのような状態で、亡くなられた患者さんのホームページなどを来訪すると、とても参考になることが書かれていても、頭に入って来ないみたいなんです。
「亡くなった」という結果だけにとらわれ、「だから自分も…」ってガックリしている方が時々います。
でもそれは、亡くなられた患者さんの本意ではないと思うんですよ。
故人となられた管理人さんは、自分のがん治療体験がどなたかの役に立てばと考えてホームページを作られたはずなんです。
その思いや主旨をしっかりキャッチするためにも、冷静に拝見できるようになってから来訪しましょう。
落ち着いた気持ちで見ると、有益な情報がたくさん読み取れると思います。

2006年4月13日   記
2006年9月15日 改定


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