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4年前の今ごろ

夫が「明日はお花見に行こう」と言っている。

4年前の今ごろは、がん告知を受けてもうすぐ入院って時期。
バタバタしていてお花見どころではなかった。
周囲に心配かけるのも何だし、いらぬ憶測などされたくないので、できればひっそり入院したかったけれど、長期入院になるかもしれなかった。

「がんの治療のために入院する」と告げざるをえなかった人に、

「子宮がんってがんとは違うんでしょ」
↑なんかと間違っていない? 子宮がんは「がん」だよ、このたわけもの!

「お盛んだったんじゃない?」
↑あんたの考えることはそれだけかいっ!

「治療すれば死なずに済むんでしょう」
↑そうだったら、だれもガンでは死なないよっ!

「円錐切除っていうのだと、子宮を残せるらしいよ」
↑それは初期頸がんの治療法!

「がんと戦って勝て!」
↑治療がどれだけ大変かわかってる? 簡単に言うな、ふざけんな、このバカヤロー!

などなど、神経を直撃するようなことも言われた。
向こうに悪気はない(って言うか、今考えるとあの人たちはアホだ)のはわかっているので、いちいち怒るわけにわけにもいかず、きつかった。
がんは確定しているのに、抗がん剤をやるのかやらないのか等のはっきりした治療方針はオペ後の病理結果を待たないと決まらなかったため、宙ぶらりん状態で、それもきつかった。

わたくしの気分を非常に良くしてくれたのは、主に、契約していた保険の担当者さんたちと、遺言状を作成してくれた弁護士さんである。

保険屋さんたちは「こういう時のために、今まで掛け金をお支払いいただいていたんです。大威張りで保険金を申請してください」と言って、がん診断給付金の書類を送ってきてすぐに支払ってくれたし、「入院が長引くと、治療費がかさむこともあるから」と、入院途中でも入院給付金が申請できることを教えてくれた。

弁護士さんは「治療が終わればもちろん元気になると思うし、なって欲しい。でも、元気な時でも遺言状を作っておくのはいいことです。これは大切にお預かりしておきます」と言ってくれた。
その時に作った遺言状は、まだ預かってもらっているので、弁護士事務所の耐火金庫の中にあるはずだ。

わたくしは、友人たちが投げかける、彼らは「励まし」だと思っている言葉にグサグサグサッときたりしていたので、保険屋さんや弁護士さんがビジネスライクにこちらの望みを叶えてくれる、その淡々とした部分がありがたかったのかもしれない。
(こちらはお金を払っているし、向こうはそれが仕事なので、当たり前と言えば当たり前なのですが…)
まぁ、これはあくまでも「わたくしの場合は」の話です。

時々、「ぴょんぴょんさんがうらやましい」と言われることがあるけれど、告知された時にはその時の、入院中はその時の、退院後はその時の、術後1年目はその時の、術後2年目はその時の、術後3年目はその時の、今には今の、それぞれにつらいこと、なんだかな〜と思うことはあります。

わたくし、告知からいきなり、今の状態になったわけじゃありませんので。
ひとつひとつ問題を解決して、ここまで来たわけですので。
お金を払うものには払っていますので。
聞くべき人に聞いて、言うべき時に言ってきたはずなんで。
種を蒔いたからこそ、刈り取りできている時もありますので。

そこらへん、よろしくお願いいたしますよ。

2004年4月3日   記


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