闘病って何よ?
昔から時々考えていたことなんだけど、最近はとくにピキピキッと反応する言葉、それが「闘病」。
病と闘う。
う〜ん。
闘いには勝ち負けがあるので、病気で死ぬと「病に負けて」とか言われちゃうのよね。
病死じゃなくても、「運命には勝てず」とか、そういう言い方ってあるよね。
ここで、わたくしの神経が苛立つ。
死ぬのは負けかい?って思うわけ。
人類の歴史が何万年か知らないけど、神話や伝説の世界を除いては、死ななかった人間はいないわけで…。
死んだら負けなら、だれでも一生の最後には負けるんじゃん。
そうじゃない?
自分の治療記録などを呼ぶのに適当な言葉がなくて「闘病記」と言ってることもあるけれど、わたくしは基本的に、この言葉が好きじゃないのです。
いずれいつかは死ぬ人が、たまたまその時は生きているからというだけで、死んだ人間を評して「病に『負けて』みたいな表現」をするのは、なんだかな〜。
もしもわたくしが死んだ時にそういう言い方をする人がいたら、激憤のあまり生き返っちゃうかもしれない。
わたくしは、「負けた」とか「かわいそう」と自分が評されるのを好まない。
わたくしのことを「かわいそう」と思ってるのはあなたなんであって、私は自分が「がんになったかわいそうな人」だとは思っちゃいないの。
そこんとこよろしく。
2002年7月15日 記
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