年賀状
いただいたものにしか返事を出さないことにしたら、年々減ってきた。
エラソーで申し訳ないなと思うのだけれど、他に方法がないっぽ。
それでなくても忙しい師走、一般的に健康な方々と同じことをしていたら、わたくしは早晩ノビてしまいます m(_
_)m
今年は、年賀状で神経直撃弾を食らい、なんだかな〜。
子宮がんの患者さんの中には、「二世が生まれました」とか「こんなに大きくなりました」というような、子供の写真がプリントされたはがきが耐えられないという方もいる。
わたくしは、そのテは平気なんですが…。
「お元気ですか?」と一筆添えられているのも、まだ耐えられる。
ぶっちゃけ、元気なんかじゃないんですけど、常套句なんだろうと、相手に悪気はないのだろうと、そう素直に思える。
気に障ったとしても、こっちが過剰反応気味なのかなと冷静に受け止められるんで、そこらへんのフレーズはいいんですが…。
「連絡がないので気にしています。忘れられてしまったのかと」
わたくし的には、これがきつかったです。
忘れたわけじゃなく、わたくしの体調のいい時にお電話は差し上げたんです。
いらっしゃらなかったんですよね…。
相手がつかまるまでしつこく電話しなかった理由として、「具合はどう?」って聞かれることが挙げられます。
その答えは2通りあるんですよね。
その1は「とってもいいです」と嘘をつく。
その2は「骨粗鬆症になって、全身性エリテマトーデス一歩手前で、橋本病で、腫瘍マーカーが徐々に上がってるんで、もしかしたらがんが再発してるのかもって疑われて、検査しまくっているんですよ〜」とありのままを言う。
その1を言った日には、「よかったね、ではこれからは普通の付き合いを」ってことになり、元気なフリをしてお付き合いしなくちゃならないので、何があっても「元気です」なんて言えない。
もう、無理をする気は全然ございません。
その2を言った日には、泣かれるでしょうね。
んでもって、なおさら頻繁に「具合チェック」がはいるようになり、これまた大変そう。
わがままなんですが、10年くらい、もしかしたら一生放っておいていただけると、気持ち的にはかなりラクです。
「心配なので、無理してでも顔を見せてね」
あなたには世話になった。
だけど、無理してでも行くのはイヤです。
その後の体調修正期間にどんなことが起きるか、考えるだけでもイヤです。
わたくしは、電話して愚痴を並べ立てるタイプではございません。
それは、長年わたくしを見ている親族であればよ〜くおわかりのはず。
こちらから連絡しないのは、いい話がないから電話しにくい、ってことなんです。
そのあたりを汲んでいただけると、精神的な縛りがなくなって、わたくしも長生きできそうです。
身内に病人(←わたくしのことなんですが)を持った不安で辛い気持ちを、わたくし自身にぶつけられても、「申し訳ございません」としか言えんのよ。
わたくしのことは、もういないものとして考えていただくわけにはまいりませんでしょうか。
ってか、そうしてくださいと真面目にお願いしたいです。
今は、普通のお付き合いなんてとてもとてもできないし、「いつになったらできます」っていうのもわかんないよ〜ん。
2005年1月1日 記
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