サバイバーズギルト
Survivor's Guilt : 生存者の罪悪感。生き残ってしまったことへの負い目。
「ええ、ぴょんぴょんが?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、わたくしもサバイバーズ・ギルトを感じる時はあります。
がんは、なりたくてなれる病気ではなく、もしがんで亡くなったとしても、患者さんご本人が悪いわけではありません。
もちろん、がんで亡くなった方の死亡原因がわたくしにあるわけでもありません。
だからわたくしは、自分ががんになったことや、治療ができて生きていることについて自分自身を責める必要はないし、責められる筋合いもないということはわかっているんだけど、やっぱり、いろいろと思っちゃう時はありますね…。
時には、「ぴょんぴょんなんて、がんで死ねばよかったのに」と言う猛者がいるかもしれない。わたくしと仲悪い人とか。
でも、基本的には、治療がうまく行って生きていることを責める他人って、いないんです。
にもかかわらず、やっぱり、いろいろと思っちゃう時はありますね…。
だれかの不注意で起きた事故や遭難で生死が分かれ、事故原因を作った人が生き残ってサバイバーズ・ギルトを感じるのとは異なり、がんにおけるサバイバーズ・ギルトは自分自身が作り出してしまうものなのかなと思う。
最終的に行き着く解決方法は、確固たる死生観の構築と、できる時にできるだけのことをやっておく努力と、納得感の三拍子揃えることだけなのかもしれない。
2005年3月29日 記
2006年6月28日 改定
<<ぴょんぴょん徒然草コンテンツへ