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内診台の怒り

産婦人科の診察には内診がつきまとう。
あれが好きだと言う患者さんは、たぶんいないでしょう。
先生も好きこのんでやっているのではないのだろうが、それにしても気は重〜い。
痛かった、恥ずかしいなど、どんな患者も一度は泣きたい気分になったり、立腹した経験があると思う。

ぴょんぴょんが今までに一番腹が立ったのは、先生がクスコを入れたまま、隣の部屋へ資料を見に行っちゃった時。
クスコが膣壁をこすりながらだんだんずり抜けて行き、最後は「てこ」状態になってから床に落ちた。
先生、クスコは金属でできているんですからね。
落ちる瞬間は、すごく痛かったぞー。
診察というより、拷問だと思った。

サイズが大きすぎるクスコを入れて、無理やりぐいぐいやった後、あきらめて小さいサイズに変えられた時も腹が立った。
変えるなら、ぐいぐいやる前に変えてちょ。
これまた、痛いんだよー。
クスコのサイズって、どうやって決めてるんだろう。
若い人はS、30歳代から上は一律でMなのかなぁ?
ぴょんぴょんは確かに30歳を過ぎているんだけど、経産婦ではないから、Mサイズは勘弁して欲しい。入りません!
最近、クスコにはサイズがいくつかあることを知った。
だから診察の時は、「Sか、それ以下のサイズでやってください」と指定している。
それ以来、「ぐいぐい」はなくなった。うれしい。

内診台を目の前にしてびびってる患者をせかす看護婦さんがいる。
「早く乗って!」ときつい口調で言われても、出発直前のバスに飛び乗るんじゃないんだから、心の準備っていうものが必要なわけ。
先生が来た時に患者の用意ができてないと、看護婦さんが叱られるのでせかすのかなぁと思いもしたけど、いやなものはいやなの。
叱り付けるようなまねはしないでね。

それから、看護婦さんと先生にお願い。
患者が台に乗った後は、何があろうと言動は慎重にお願いします!
別のことで笑ったり、「あっ!」という声を出したとしても、患者は、自分のことを笑われているのだと思ってしまうんですよ。
看護婦さんや先生はまったく違う理由で笑ったにも関わらず、「自分の格好を笑われた」と思い込み、深く傷ついてる患者も多いんです。
ごくまれに、患者の格好を見て本当に笑う看護婦さんもいるらしい。
ぴょんぴょんは実際に体験したことはないが、話に聞いたことはある。
そのような態度は、失礼もはなはだしい。

苦しかったり痛ければ、患者は暴れることもあるでしょう?
内診台の上であまりもひどい扱いを受けると、ぴょんぴょんは苦しがって暴れたフリをして、どさくさに紛れて先生を蹴飛ばしてやろうかと思ったりする。
そりゃもちろん、実際にはやりませんよ。
でも、そんな考えが頭をよぎるほど非人間的な扱いをされることも珍しくない。

2001年2月14日 記


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