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1周年

ぴょんぴょんは、2000年4月に子宮体がんの手術を受けたので、術後何年経過したか、とっても数えやすいと思っています。
「ミレニアムベビー」という言葉があったけど、ぴょんぴょんの場合は「ミレニアムキャンサー」とか、「ミレニアムオペレーション」と言えばいいのかな?
というわけで、今月、術後1周年になります。

ぴょんぴょんは、発がんした時、微量の出血が続くという自覚症状しかありませんでした。
貧血もなし、痛みもなし。
だから術前は、「がんだけど、とりあえず元気」とでも言えばいいのでしょうか、身体的につらい症状はなかったのです。

術後1年経った現在はどうかと言えば…。
鎮痛剤を使うほどではないけれど、両足の鼠蹊部が痛いです。(ToT)
少し歩くと、膝から上の太もも部分がだるくなります。
腰に、だるいような、重いような痛みが常にあります。これは、腹筋が落ちていることに関係あるみたい。
お腹の傷が時々痛みます。
お腹の中(腸)も時々痛くなります。
日常生活に支障はないけれど、排泄障害があります。
膀胱に尿が溜まって行く感じが、まだよく分からないの。
「トイレに行きたい」と思った時は、けっこう溜まった状態になっています。
漏らしたことはないけど、長い間我慢できる自信はないです。
だから、近くにトイレがない場所には行きたくありません。
開腹手術後は腸閉塞になりやすいので、下剤を常用しています。
便秘して力むと、お腹の傷にさわりそうだしね。
それで、お腹はいつもピーコちゃん気味。

これってみんな、手術を受けてから起こった症状なんです。
健康な人や術前の人は、ここだけ読むと、「子宮がん術後の生活って悲惨!」って思っちゃうかもね。
えーと、ぴょんぴょんの場合は、どの症状も軽いので、ほぼ普通の生活が送れています。
「ほぼ」と書いたのは、足が痛いので、ハイキングやスキー、過激なスポーツは自重しているためです。
あ、ショッピングとか旅行などは普通に行けますよ。

手術直後は、あちこちがとても痛かったです。(ToT)
でも、術後の入院中は、1日ごとに痛くなくなって行くのがはっきり分かりました。
ところが退院してからは、痛くなくなる速度がゆっくりになっちゃって、「昨日と今日を比べてもあまり変わりないみたい…」という時期が続きました。
長い目で見ると確実に回復してるんだけど、入院している時のような劇的な回復がないので、「痛いのは、このまま治らないのかな」と思ったり、「実は、再発や転移してるんじゃないか」と考えたり。
つらい現実、つらい症状でも、受け入れるしかない時もあるし、時間が経過することでしか治らないものもあるんですよね〜。
焦ってもしょうがないなと思いました。

がんなどの患者って、ある種の「印籠」をもらったことになると思うの。
それを出すと、みんな黙っちゃうし、気を使ってもくれる。陰では何か言ってるかもしれないけどね。
かなりのわがままでも、印籠出しながら言うと、通っちゃうこともあります。
でも、印籠を連発しすぎると、逆に「がんぐらいでギャーギャー言うな」とか「病気だからってわがままが過ぎる」と反発くらいます。

入院中は、「特別な状態」だから、家族や友人などがかなり大切にしてくれます。
その扱いは未来永劫続くわけではないのですが、そこらへんのことがわからないと、退院後、「みんな冷たい」と不満が溜まっていくんですよね…。
世の中には、病気に対して理解の少ない人もいるし、根本的にみんな、他人のことにはあんまり興味ないんだよね。しょせん「他人事」だもん。
だからぴょんぴょんは、家族以外の他人、特に健康な人には、相手から問われない限り、自分から「今の状態はこうで、ああで、とっても痛いの。つらいの」と言わないようにしてます。
それが私のプライドでもあります。
それに、ぴょんぴょんがぶちぶち言うことで、相手が「がん患者って、みんなこんなに文句たらたらなのかな。イヤな奴」なんて思っちゃったら、他の患者さんに申し訳ないし。

がんになってつらかったこと、悲しかったこと、腹立ったことなど、マイナス面を挙げろと言われたら、それはそれはいっぱいあります。
でも、それを言っても、がんだった事実や、いやな思いしたことが消えることはないので、今日は逆に、「がんになってよかった」と思っている部分にだけ、スポットを当てて書いてみたいと思います。

まず、体がん検診はもう受けなくて済むのがうれしい!
子宮体部の細胞をガシガシ取られる、あの検査は痛かったよん。

掛けていたがん保険が出た!

若くして(?)、死についてとことん考えることができたのもよかったかな。
ま、人間はだれでもいつか死ぬんですけど、齢を取ってから死について考え、「あれもやっておけばよかった」と後悔しても、それからでは、できることに限りがあると思うのです。
30歳代のぴょんぴょんでも、もうできなくなっちゃったことはあるけど、それでもまだトライチャンスは多いからね〜。

ぴょんぴょんは、術後1年なので、たぶん、あと4年の間はがん患者でしょう。
時々、「前向きですね」とか、「明るいですね」と言われます。
自分自身では、明るく、前向きに頑張ろうと意識したことはあまりないです。
たぶん、性格(ノーテンキ)の問題もあるのでしょうが、一つだけ、思っていることがあります。
それは、「ぴょんぴょん=がん患者」ではないということ。
他の患者さんもそうでしょうが、ぴょんぴょんも、いろいろな「顔」を持っています。
ぴょんぴょんの「顔」は、女性で、妻で、嫁で、仕事を持ってて、ホームページの管理人で、がん患者で…という感じかな。
がん患者というのは、ぴょんぴょんの、ほんの一部の面でしかないのです。
「ぴょんぴょん>がん患者」ということね。
だから、「がん患者」という部分に自分のすべてをゆだねていません。
その考えを持ち続けている限り、ぴょんぴょんはぴょんぴょんらしく、自分の人生を送れるのではないかなと思っています。

縁あってこのホームページへ来てくださった患者さんたちのご回復をお祈り申し上げ、ささやかながら、いつもエールを送っています!

2001年4月18日   記
2005年9月07日 改定


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