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ホーム> メニュー> 患者の気持ち> 「頑張って」って言わないで!〜医師としての資質

「頑張って」って言わないで!

子宮癌になって、検査、手術、入院と、自分なりに頑張っているつもり。
それなのに、まわりの人から「頑張って!」と言われる。すごいプレッシャー。
痛いのも、辛いのも、悲しいのも、私自身に降りかかってくることなのに、なんで「頑張って」なんて気軽に言うの?
言ってる方は何げなくか、それしか言葉が出てこないのかもしれないけど、今は、これ以上頑張れません。
私にかける言葉が見つからないのなら、今は何も言わないで。
その方が「頑張って」と言われるより、いいのです。
もし私が「頑張るよ」と言ったら、その時初めて「頑張って!」と応援して欲しい。

Name:匿名(2000年11月20日)


病院の先生

子宮がんの診断から手術、退院、その後の通院について記載がある私のカルテを読み、私のお腹を触診して、さらに手術の内容や日付まで聞いたのに、
「最後の生理はいつですか? 薬を出すのに、妊娠しているかどうかが知りたい」
って、質問しないでください。

理由1.その先生に診てもらって大丈夫なのか、不安になるから。
理由2.子供が産めなくなったことをあらためて思い出すから。(患者さんによっては、一生忘れられない言葉になるでしょう)

Name:Pさん(2000年11月25日)


お見舞いのお花

抗がん剤治療をやりました。
お見舞いにお花をくださる方がいます。
抗がん剤は匂いに敏感になるので、お花の香りもだめなんです。
気持ち悪くなっちゃいます。
お花をくれる気持ちはありがたいけど、持って来ないでください。

「花はだめ」と伝えると、「これなら匂いしないから」と香りのない花を持って来てくれる人がいるのですが、普通の人には感じられない香りでも、私には匂うような気がします。
とにかく、花を見るだけでも気持ち悪くなってしまいます。

同じ部屋の別の人のところにある花も、香りが漂ってくるとオエッとなります。
他人の花なので、「他へ持って行って」とは、なかなか言えません。
つらい。。。

がん患者がいる大部屋へのお見舞いに、お花を持って行くと迷惑になることがあります。

Name:とくめい(2000年11月26日)


お願い

患者さん方へ
患者同士お互い助け合うのはとても良いことです。
しかし、患者本人から進んで申し出ない限り「頼みごと」はしないで下さい。(配膳、洗濯など身の回りのこと)
いくら若くて?元気そうに見えても同じ「病人」です。
看護婦さんや配膳係の方は「仕事」なのですからその方たちに頼んで下さい。

癌患者以外のご家族の方へ
患者本人から病名を言わない限り「病名」を訊かないで下さい。
どんな病気でもご家族の方が心配されるのはよくわかります。
癌患者以外の家族の方から
「どこが悪いの?」と訊かれたときは
気分の良いものではありませんでした。
(見りゃわかるだろうー!ガンだよガン!抗癌剤やってハゲてるからバンダナしてるんだよー!)

よろしくお願いします。!

Name:匿名(2000年11月28日)


子供って・・・

子宮頸ガンと告知されて円錐切除を受けました。(0期、未出産のため)
私にとって告知は今まで考えたことのなかった自分の人生を初めて考えさせられ、なおかつ、自分の一生を考える大きなことでした。
自分の健康を第一に考え、今なお治療に専念している身にとって
「1日も早く子供を生め」「子供を生んだら子宮をとってしまうことも考えろ」
と言う身近の人の言葉に傷つきました。
確かに、子供は欲しいです。
でも、先に自分の健康が先と考える私にとってそういう言葉は大きなストレスです。

Name:Kさん(2000年12月08日)


その時、家族は・・・・。

一昨年、6月頃から子宮癌と卵巣膿腫の検査をしていていました。
当時、息子は3歳。私自身もシックでした。
息子を実母に預けて通院するたびに、罵倒されました。
「人はどう病気にならないか!が基本で生きていくのに・・」とか「早く!そんなもん(子宮)取っちまえ!」とか。。。
一度も、「大丈夫?」とか言ってはくれなかった。。。
私も、辛くて連絡しなかったら、電話で「早く!死んじまえ!」と。
入院中も、一度も来なかったし、私から連絡はとってません。
昨年の12月に家に来ましたが、私の息子に会わせろみたいなことを言ってました。
私は「私の事も、息子の事も忘れて欲しい、関係ないから」とインターホンで返答しました。
両親は離婚していて、父も無視、妹(看護婦)にも無視されています。
それまでは、普通に付合っていたのに。。。
癌になった私には係わりたくないようです。
私は、この人達はもういない者だと思っています。
この事を知っている叔母は、みんな悪気がある訳じゃないとか私自身しっかりさせる為とか言います。
親子だから、何を言ってもいいの?言われた私は傷つきます、これでも。。
私は、泣いて困らせたりも、愚痴も言わなかった。。。
ただ、3歳の息子が心配だった。。。だけなのに。
今、元気になったから何もなかったように付合えとはむしがよすぎる。
私は、あの時の悔しさを忘れない。。。
そして、二度と会わない。。。

Name:Hさん(2001年01月05日)


怖かったの・・・

体ガン検査の先生へ

頚ガンと診断されたあとに、若いけれど念のためにやっときましょうね、って体ガン検査(細胞診)も勧められて。
でも、いざ検査にいったら、検査室の張り紙には、痛いとか、出血するとか、気分が悪くなるとか書いてあって、とつぜんに検査が怖くなってしまったの。
でも、受けなきゃいけないから、思い切って内診台にあがったけど、からだの震えがとまらなくなって・・・こんな私、検査しにくくて、ごめんなさい。
でもね、「忙しいんだから、早くしてくれないと困るんだよね、だめだこりゃ!」なんて言わないで欲しかったな・・・余計に不安になって、からだが硬くなっちゃった。
結局、未経産で子宮後屈の私は痛みが強くて、検査中に悲鳴をあげて、検査後に貧血起こして倒れちゃいましたね。
子宮もってない男性の先生に、患者側の気持ち、わかってもらうのは難しいのだろうけどでも、もうすこしだけ、わかって欲しい。

Name:とくめい(2001年02月23日)


嫌な気持ち

七月に円錐切除術を受けた時、手術前に四人病室で 導尿管と言うのでしょうか  おしっこの管を入れられました。
カーテンで仕切っていても、とても嫌でした。
そのまま手術室にベットで運ばれたので仕方のない処置かと思いましたが、八月に広汎全摘手術を受けた時は手術室で受けましたので、なおなんでーと嫌な気持ちになりました。  手術室での時間短縮としか思えません。
看護婦さんたちは毎日の同じ仕事かもしれませんが、無神経だと思います。  たとえ同性でもあんな姿は見られたくありません。
それにとても痛かったのですが(翌日管を抜くときこれは痛かったでしょうと言われました。 麻酔が切れたとき,動くと痛くてぴくりとも動けなかった)それでも同室の人の手前痛いと言えなかった。 二度目の時はさほど痛くなかったし出血もしていなかったので、あの時痛いと言えていたら処置も違っていたと思うのです。  もし痛いと言ったら、同室の私の後に手術を受ける人はどんなに不安になるでしょう。

カーテンの揺れがとっても気になりました。

また私は二回とも手術前の浣腸は処置室でしましたが、同室の隣りの方は病室でしました。 私はそれもお気の毒で嫌な気持ちになりました。 こんなことを嫌だと思う私がおかしいのでしょうか?

Uさん(2001年9月5日)


あり地獄

私は、28歳で、子宮頚癌のため子宮をとりました。 魂がぬけてしまった感じ…
その後、肺転移でまた手術。
私にとって、癌と戦うことよりも、もう子供が産めない、結婚も、恋愛も…その事のほうが死ぬほどの苦しみです。
友人は、結婚、出産ラッシュで、天と地の差。
当然、誰にも相談はおろか、心を打ち明けられず、孤独の日々。
術後の感染症や、後遺症などで、1年2ヶ月の入院生活の末、やっと退院しましたが、いろいろ障害が残りました。
それでも年金生活の母と二人暮らし、仕事をしなければ生活できません。
必死に勉強して、資格もとって、ハンディがあっても大丈夫なようにと、頑張ったのですが、結局、通院が多い事、何かあったらすぐ入院でこれなくなるから…と、採用してもらえません。
周りにこれ以上心配かけたくないので、前向きに、必死に明るさをたっもってきたのですが、ささやかな夢もたたれ、頑張っても偏見の目で見られ、友人にも気を使われ、誰とも会う事もなく、孤独な毎日。  あり地獄

匿名さん(2001年9月30日)


医師としての資質

私は今年の1月に子宮体癌で、単純子宮全摘出術、両側の卵巣の切除術、骨盤内のリンパ節郭清を受けました。
病理検査の結果、stage1b、grade1、癌細胞は高分化に近く、比較的たちの良いものでした。
リンパ節転移はなく、抗ガン剤の治療はしませんでした。
信頼できる優秀なDrと、素敵な白衣の天使達のおかげでほぼ満足のいく治療が受けられたと思っています。

昨年11月末の告知以後、まずは自分の病気について知識を得なくてはと思い、何冊も本を買い夢中で読みました。
インターネットでも国内を始め、海外のサイトからも多くの情報を得ました。
特にNCI(アメリカの国立癌研究所)のCancer Information Serviceは何度も利用しました。
(無料電話相談、MAIL、FAXも可)
オンコロジストが直接電話でアドバイスをしてくれたこともありました。
そして私は手術を必要以上に大きくする日本の標準治療ではなく、世界の標準治療であるグローバルスタンダードの治療を望むようになりました。

そして、4thオピニオンまで受けて、主治医を選びました。
どのDrも診断、治療方針はほぼ同じでしたが、リンパ節郭清については、それぞれでした。
私は、Drの表情、言葉使い、質問に対しての受け答えかた、患者に対しての配慮、人格、最新の情報を知っているか、そして何よりも確実な知識に基いた、確実な技術をもっているかを質問を通し自分の直感で判断しました。
聞きにくいこともあえて質問しました。
そのころ頻繁に医療ミスが報じられていたからです。
Drの不注意で人生を棒にふるのはごめんですから。
癌なのですから、最高の医療、満足のいく医療、最高の結果をもたらす医療を受けたかったのです。
それには良いDr選び、その上でのDrとの信頼関係が不可欠だと思いました。
幸いDrの友人が何人かいますので、彼らの紹介で3人のDrに会いました。
皆さん私と同じ40代で、医師としての経験の豊富さを感じさせ、とても親身に応対して下さいました。どなたも優秀で信頼できそうでした。
そして1週間悩んだ末、回りの反対を押し切り最初のDrである30才のDr Kを選びました。

確かに友人の紹介のDrの方が安心感を与えてくれました。
心配してくれる回りの人達も、これからのフォローアップやメンタルサポート等を考えたら絶対に経験豊富なDrを選ぶべきだと異口同音でした。迷うことなどないと。

にもかかわらず、なぜDr Kを選んだのかというと、一言で言えば医師としての資質の高さと可能性を感じたから。
若いから当然40代のDrのような余裕や包容力は感じられないのですが、秀逸な何かを感じました。
それに刻々と進化している医学を考えると、若い分だけ新しい教育を受けていることもポイントが高かったのです。
Dr Kの持つ品性と、切れ味がシャープな話し方も好感が持てました。
質問に対しても納得がいくまで丁寧に答えてくれたし、インフォームドコンセントも完璧でした。
そして何より手術がとても正確で丁寧で、絶対にミスをしないと直感したのです。

そして私のDr選びはその後大成功だったことが証明されました。
直感通りでした。最後までリンパ節郭清を迷った時も、私の意見を尊重してくれ、自分の意見を押し付けようとしませんでした。
手術のため入院した日に、Dr Kは私にこう言いました。
「僕はこう思いますが、決めるのはOOさんです。納得がいくまで考えて下さい。どうしても決まらなかったら、手術台にあがる寸前まで考えて下さって結構です。でも、麻酔の前には決めて下さいね。意識がなくなっちゃいますから。」
涙が出る位嬉しかった。私はその日にリンパ節郭清を決めました。

痛かったのは手術当日と翌日だけで、3日目から点滴のスタンドにつかまりながら廊下を歩けました。看護婦さん達に驚かれました。
39日間の入院中、Dr Kを主治医に選んで良かったと思ったことが、何度もありました。
Dr Kには大変お世話になり、心から感謝しています。
もう少し経験を積んでいろいろなタイプの女性患者と向き合い彼女達に鍛えられたら、きっと10年後には素晴らしい名医になることでしょう。

しかし、悲しいかな大病院の常で、Dr Kは9月から母校であるK大病院に戻ってしまいました。
 (本当に残念.。余談だが、私が産声をあげた病院だ。)

そして迎えた今度の主治医Dr U の初めての診察日、名前を呼ばれておじぎをしながら診察室に入ると、Dr Uはカルテに目をやったまま無言。
着席もすすめないし顔さえあげません。
立っていても仕方がないので、座りました。
それでも顔をあげず無言。
そしてカルテをぱらぱらめくりながら、

Dr U:「どう?」

私:「はじめまして。」  

Dr U:「....」  (挨拶の返事もせず、まだ顔をあげない)

私:「卵巣を取ったので、ホットフラッシュとすごい汗、それに意欲と集中力が低下して、足とお腹が少し浮腫んでいます。病気の前までは全くなかったのですが、すこしうつ状態です。体重が増えて、髪が細くなったり、肌がくすんできたりして急激に老化が進んでいるような感じがします。(ここでやっとDr Uが顔をあげる。若い。20代?)特に意欲と集中力の低下は仕事に影響して困っています。他のことは何とか対処して我慢できますが...。ホルモン補充療法をすると、たちまち症状がなくなるとインターネットで見たのですが。」

Dr U:「人によります。」 (投げやりな感じ)

私:「もちろん体ガンはホルモン剤が使いにくいことは知っています。副作用もあるし、出来れば使いたくないと思っていました。でも今のままでは困るので、HPで調べたら1期なら使えると書いてありました。漢方薬を半年飲みましたが、飲まないよりはいいという感じなので、ホルモン剤を試してみたいのですが。」

Dr U:「K は何て言ってた?」 (Dr K のこと)

私:「漢方薬で効く人もいますから、効果がなかったらホルモン剤を使いましょうっておっしゃってました。」

Dr U:「体重は?」

私:「OOkgです。」 (標準体重よりかなりのオーバーウェイト)

Dr U:「身長は?」

私:「160cmです。退院してから半年で8kg増えました。なかなかウエイトコントロールができなくて...。ストレスも原因だとおもいます。」

Dr U:「食べちゃうの?」

私:「やるべきことができなくて、なんとなくいつも不安で心配で、仕事も気合が入らなくて、食べ過ぎたり、何も食べなかったり。それがまた新しいストレスになって...。」

Dr U:「おそらく高脂血症とか糖尿病、高血圧、動脈硬化、心臓のOOとか、調べればあるよ。」

私:「Dr Kにもコレステロールが高いから、内科を受診するように言われたのですが、忙しくてまだ行っていません。」

Dr U:「今ホルモンを入れたら、体の色々な所に血栓ができて、命に関わる位危険。亡くなることもある。」
(亡くなると言う言葉と病名の羅列がショックで、この後も死に至る何か予想される症状を言っていたが、胸の奥でこみあげてくるものを押さえるのに必死で覚えていない。)

私:「....」 

Dr U:「どんな仕事をしてるか知らないけど、僕としてはOOさんの仕事より、命を第一に考えます。これはOOさんの人生に関わる問題だよ。このままでいいと思っているんならいいけど。」

私:「このままでいいとは思ってません。」 

                〜 中略〜

Dr U:「内科で診てもらって、ウェイトコントロールに成功したら、ホルモン剤考えてあげてもいいけど。」
                   
               〜以後省略〜

結局、Dr Uは私の訴えた症状については何一つ触れず、最後まで自分の側からの話ししかしなかった。
患者の立場になって、患者の便益を第一に考えるというDrとしてのスタンスがとれていないと思った。

告知の時も、手術の後もDrの前で泣いたことはなかったのに、この時は涙が止まらなかった。
病気前の私だったら、「Drとして幼いな、言葉の使い方を勉強なさい!まっ若いから仕方ないか。」と受け流したと思う。
しかし今の私はそれができない。心の許容範囲が狭くなってしまっている。
Dr Uの言ったことは全て事実だと思う。間違っていないしそう考えるべきだ。
私も勉強をしてある程度はわかっていた。だから血圧も毎日計っていた。
125と78前後をキープしていたので高血圧の心配はないと思っていた。
高脂血症の食事療法の本を買い実践し始めたところだった。
糖尿病の気があると言われたことはない。

しかし、癌の手術を乗り越え、卵巣欠落症状で心身のバランスをくずし、戸惑いと不安を感じているうつ状態の患者に言う言葉だろうか?
同じことを言うにとしても、もう少し違う言いかたはできないのだろうか?
相手の精神状態に応じて言い方をかえるという、一般常識程度のことは医学部では教えないのだろうか?
Dr Uは、患者を人間としてではなく、データでしか診断できないのだと思った。

Dr Kとのあまりにも大きな差に愕然とした。
Dr Uは医師としての資質に欠けていると思う。

私は主治医を替える。

Sさん、関東在住、43才(2001年10月15日)


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